Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

応援で大切な、何か。

2012-07-22 18:43:00 | 高校・大学野球
夏の甲子園出場を賭けた戦いは、どこの大会も、熱いものとなっています。

私の実家がある埼玉県も、もちろん「漏れなく」です(ただし、全国大会で上位…という意味では、残念ながら埼玉は、その代表を有力私学同士で「潰し合い」をする関係で、そこで疲弊してしまって、地盤沈下を起こしている気もしないではないが…)。

昨年のこの時期は、私も「全国の応援事情がどうなっているのか?」という興味もあり、先ずは住まいがある山口県の試合を観戦に出かけてみようと思って、「必ずこの中の勝者から、甲子園出場校が出る」という準々決勝4試合全部を、西京スタジアムで観戦しました。

その昨年の経験も交えて、今日、この記事を書いてみようと思いました。

夏の甲子園の主催紙が朝日新聞であるということから、山口県のテレビ朝日系列の放送局である、山口朝日放送では、今年は、準々決勝までは下関球場の試合、準々決勝以降の西京スタジアムの試合の、ほぼ全試合が放送されます。

今日7月22日は、準々決勝進出を賭けた3回戦6試合と、延長15回引き分け再試合となった2回戦1試合が行われ、その中で、下関球場の豊浦高校-早鞆高校(今年のセンバツ出場校で、元・福岡ダイエー(現・ソフトバンク)ホークスの大越 基 監督が率いています)の試合がダイジェストで(早鞆高校さんの貫禄勝ちでした)、リアルタイムで、山口高校(山口県内屈指の進学校で、伝統校)-下関工業高校の試合が放送されました。

私は、山口高校-下関工業高校の試合をテレビで観戦していました。

正直、凄い試合でした。
実は、球場で観るべき試合だったかなぁ…と、少し後悔するような内容でした。

スコアが示す通り、夏の甲子園出場経験がある下関工業高校が(我が母校が、北埼玉大会でベスト4まで進出した大会、すなわち、ミノルが団長、シンイチが副団長、KKが「あの名言」を残した時の、山口県代表です)、「実力通り」「ある意味、前評判通り」に逃げ切るのかな…と思ったのは、本音です。応援していたのは、どちらかというと山口高校でしたが…。
しかし、夏の大会は、甲子園でもそうですが、地区大会でも「何が起こるか、分からない」大会で、それが姿となってこの試合でも表れました。

9回表に、「勝利目前」で下関工業高校の投手が、山口高校の打者へデットボールを与える等で満塁となり、そこで下関工業高校の監督が投手を交代させたまでは良かったと思うのです。
しかし、後を任されたエースナンバーを着けた投手も、押し出しのデットボールを与えて1点を返され、2アウトながらまだ満塁。完全に「メンタルの状態」が不安定だったのか、続くバッターに走者一掃のタイムリーツーベースヒットを浴びて、3点リードを一気にひっくり返されて、その裏の攻撃を山口高校の堅守にも遭い、無得点で、まさかの逆転負けを喫したのです。

しかし、その「予兆」は、実はありました。

先程、昨年の準々決勝4試合全てを観戦した…と述べました。
下関工業高校は、昨年も準々決勝に進出していた「実力校」です。しかし、負けました。

何故でしょうか…。





この画像は、昨年の準々決勝で、私が実際に見た、下関工業高校さんの、応援の「スタイル」です。
これを、否定するつもりはありませんが、でも、「部活動として、高校3年間応援団を続けた者」としては、若干戸惑いの眼差しで見ていました。
正直、「本当に、練習しているのかな?」という感じもちょっとしましたし、これだけの人数が居ながら、何故か声が「空へ逃げている」感じがしたのです。実際、団員の姿勢から、それが少し、この画像を通しても見えます。

応援で伝えるものは、祈りではなく、「単に、大きい声」でもなく、「如何に、応援する側の思いを、肉声で、プレーする味方の選手に届けるか」ということだと思います。今年の母校の野球部の主将が、最後の打者として打席に立ち、最後は空振りの三振に倒れましたが、相手校の投手を主将の必死の粘りで苦しめ、やっと27個目のアウトを取って、相手校は我が母校から勝利を掴みました。その「敗色濃厚ながら、味方の、最後の粘り」をどう生むか…が、応援では重要です。
先日、フリーアナウンサーの加藤さんが、負けた母校の野球部の監督を取材した時に、監督から「我が母校の応援は、日本一の応援です」と答えが返ってきて、「その通り」と褒めて頂きましたが、決して奢っているわけでも、思いがっているわけでも、自惚れでもないのですが、そこが重要です。

では、今日のこの試合では、どうだったか…。

この場面、見ていましたが、何故、守備でピンチの時、守備側の応援団は応援しないのでしょう?。もし、そういう決まりが山口大会にあるのだとしたら、残念です。
でも、それ以上に、「押せ押せ」ムードの山口高校さんの応援は、私には、「一体感」があったように感じました。
それは、山口高校のベンチがある一塁側応援席に陣取る、ベンチ入りできない野球部員や、応援団員(女子で学ランを着て、左腕に腕章を着けていた生徒もいましたから、男女関係なく「リーダー」になれるのでしょうね、チアリーダーはまた別に居ましたから)、生徒達、そして、野球部の保護者の皆様のみならず、山口高校のOBの皆様、はたまた、私の様な山口高校さんとは縁がない(せいぜいあっても、会社の同期入社の仲間の母校…という事位ですが)「門外漢」で、たまたま一塁側で観戦していた一般の観客も含めて、「大応援団」にしてしまう力があったのでしょう、きっと。
実際、それまでは、どこの高校でも見られる様な、「定番曲」を吹奏楽で鳴らし、いかにも「ヒッティングマーチ形式」で、やや残念に感じていたのですが(山口高校さんだからこそ、期待した面があって、応援していて、「あんな感じ」だったので…)、このチャンスでは違っていました。オリジナルと思われる曲を、チャンスでエンドレスで流し、「シンプル」にバッターボックスに立つ選手を、ひたすら応援している感じでした。「あれ」で良いんです。「一体感」をテレビ観戦でも感じることができた、山口高校さんの素晴らしい応援でした。

したがって、この試合は、「応援の良し悪しが、試合結果も伴って表れた試合」という結論に、私の見解では達しました。

先程紹介した画像3枚を良く見ると、「目に見えないけど、見えてしまう人には見えてしまう壁」がある様にも感じます。我が母校では、「まず、ありえない光景」で、これでは、チャンスでは良くても、実は応援で大切な「ピンチ」の時に、「一体感」は、出しにくいですよね…。

それで、昨年の下関工業高校さんの準々決勝の試合結果が、これでした。



対戦した相手校が、この年の山口大会準優勝校だった…とはいえ、「信じられない程」の大差をつけられての、まさかのコールド負けでした。

昨年のこの「信じられない大敗」も「応援のスタイル」も実際に見て知っているし、野球部の実力があるから、敢えて記事にした訳ですが、「応援で大切な、何か」を改めて感じました。
ひょっとしたら、下関工業高校さんの応援団も、これをきっかけに、「応援で大切な、何か」を本気で見つめ直す必要があるのかもしれませんし、その良い機会かもしれません。凄く鍛えられた応援団なら、「男性的」ではあるし、迫力ある応援はできる素地はあります。「何か」を手にした時、困難を克服できると信じたいですね。

私も、勉強になった試合でした。

勝利した山口高校さんは、組み合わせから、順調に勝ち進めば、決勝戦で、春のセンバツ出場校の早鞆高校さんと、相まみえます。逆に申し上げると、「それまで、優勝候補筆頭とは、対戦がない」という事になります。

こうなった以上、実力がある下関工業高校さんを倒した、山口高校-早鞆高校の決勝戦を見たい気がします。