Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

「超スポ魂合唱コメディSING!!」を観た。

2014-09-29 23:54:38 | 観劇
Danchoは、観劇も、「浅く広い」趣味の一つ。

少し前にここでも書いたけど、仕事(前職の残務と引き継ぎ)で疲労困憊の中、帰宅したある日の夜に、1冊のショートカットのモデルさんが掲載された写真集「LIFE is SHORT」が届いていた。その写真集がこれ。



何気なくページをめくったら、ある一人のモデルさんに救われ、癒され、慰められた思いがした。
そのモデルさんこそが、和地 つかさ さんだった。

公休日だった8月30日。

和地さんのフォトセッションがあると知って、これまで「宝の持ち腐れ」だったデジイチを連れて、「弾丸」で山口から出かけて彼女を撮影させて頂いた。
ある意味「恩人」の和地さんに直でお目にかかれるとあって、あまりの緊張で、どう彼女に接したらよいかも分からず、セッション自体も「デビュー」という事も重なって、黙々と撮ってしまったので、彼女には辛い思いをさせてしまったかもしれない。
その時頂いたサイン、今でも大切にしています。



その和地さん。

今は、モデルの仕事が多いみたいだけど、目指しているのは舞台女優である事を、和地さんのブログのこの記事で熱く語っていて、知ることができた。

そんな和地さんが舞台女優として登場する、表題の「超スポ魂合唱コメディSING!!」を、ご本人も一生懸命「観てください」と、ファンにあらゆる手立てで告知していたので、単に観劇が趣味な事もあるし、応援の意味も込めて出かけた。
これが、そのチラシの両面。




舞台自体は、東京(池袋の「シアターグリーン」で9公演)、大阪(梅田のHEP HALLで4公演)の2か所で公演された。

(東京公演)


(大阪公演)


(パンフレット)



ここまで書くと、観るきっかけは確かに和地さんの存在だし、ある意味、和地さんが女優としてどんな演技を披露するのだろう…という興味から入ったという点では、「不純」とも取れる動機ではあった。

しかし、結論から申し上げると、舞台全体のストーリー構成も、ある高校のある部活動(本舞台では、合唱部)が存亡危機に陥りながらも、元々属していた部員や、それを取り巻く他の部活動の部員までをも巻き込み、やがては、学校全体が「合唱」という、一つの目標に向かってベクトルを合わせ、「青春とは、何か!」を観る側に訴える内容となっている点から、素晴らしいものに仕上がっていると感じた。

正直、休憩10分を挟んだ180分(正確には190分)は、観る前は、メジャーなミュージカル、例えば、好きでこれまで5回は観ている「レ・ミゼラブル」と比較しても大差ないため、長いのかもしれないと思っていたが、構成がしっかりしている分、観る側を引き付ける「本舞台が持っている、潜在的な力」が顕在化し、逆に短く感じたのが、正直な感想である。

序盤から中盤の「重たいストーリー」から、後半から終盤の笑いあり(関根 勤 さんが、大口を開けて、手を叩きながら爆笑するのと同じようなリアクションで、実際に、私も爆笑した)、観る者に訴える熱い「思い」がヒートアップしていくことから、私のみならず、恐らく、本舞台を観た観客の大多数が感じた事ではないだろうか。


さて、これより詳細を述べたい。


まず、本舞台は、タイトルにもある通り、基本は「コメディ」であることは間違いない(爆笑したのだから、そりゃそうだ)。

例えば、そのキャスティング名。

舞台となっているのは、合唱コンクールの地区大会では上位常連、全国大会にも出場歴がある、いわば名門の、約20名の部員から成る、「宇多鋤高校」合唱部。
指揮者で合唱部部長の、「古之谷 拓斗」。
副部長の、「伊神 愛」(実は、この役を演じていたのが、和地さん)。
合唱部部員には、女子では「替地 真枝」「真瀬垣 加奈」「海辺 育実」や「夢見 鯛子」。男子では「津井 照男」「倉井 寛治」等々…。
ユニットとしても実力があり、「アカペラインターハイ」を目指し、派手さを求めて、存亡危機にある合唱部員を陰謀により引き抜く策に出る、アカペラ部部長の、「赤比良 瞬」。
傷害事件から、自らも廃部に追い込まれ、一度は廃部に追い込まれた合唱部を巻き込んで、「共に復活」を目論み、本舞台のストーリー上は欠かせぬ存在のボクシング部にも、ボクサーとしての実力は折り紙つきの、「芯下木 巨人(なおと)」や、入部「したことになっている」交換留学生の「マイク・チョイカシテ」…

といった具合だ。

整理すると、こうなる。

宇多鋤→歌好き♪
古之谷 拓斗→振るのや、タクト(を)!
伊神 愛→啀み合い(あまり良い言葉ではないのですが…)
替地 真枝→変えちまえ!
真瀬垣 加奈→ませガキかな!?
海辺 育実→海辺行く!
夢見 鯛子→夢見たい!
津井 照男→ついてるよ~!(最近、この「よ」を「お」と表現するのも「あり」らしい…)
倉井 寛治→暗い感じ…
赤比良 瞬→姓がズバリ「アカペラ」
芯下木 巨人→進撃(の)巨人(今はやりのゲームですね♪)
マイク・チョイカシテ→マイクちょっと貸して!

これらは、私が「青春時代」、ズバリ、応援指導部の現役当時に、「週刊少年ジャンプ」に連載され、アニメ化もされた、学園コメディマンガ「ハイスクール!奇面組」のそれと、そっくりである。

「ハイスクール!奇面組」であれば、こうだ。

一堂 零→一同、礼!
冷越 豪→Let’s go!
出瀬 潔→出席、良し!
大間 仁→大魔神
物星 大→物干し台
河川(かわ)唯→可愛ゆい(=可愛い~!)
宇留 千絵→うるちぇ~(=うるせぇ~!)
等々…
(他は、リンクを参照されたい)

つまり、本舞台の演出・脚本を担当された山口 喬司 氏は、実は私と同世代で、まさに同じ時期に「青春」していたのか…と想像力をかきたてるものとなっている。その点も私には興味深かった。
蛇足ではあるが、本舞台のキャスト上、合唱部の副部長を和地さんが演じていたが、実はDanchoは、ハンドル名こそ「団長(=Dancho)」ではあるが、現役時の本当の役職は「副団長」である。その点もシンクしたのは、正直ビックリもしたし、嬉しかったりもした。

話を戻す。

基本コメディであるのは、一人の演者が、全くタイプの異なるキャストを、何役も掛け持ちで演じている点も、そうだ。中でも、宇多鋤高校の校長のキャストの「オチ」は、見事の一言である。


詳細なストーリーは、一部繰り返すが、以下の通りであった。

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地区大会上位常連で、全国大会にも出場歴もある名門、宇多鋤高校合唱部の、「カリスマ顧問」柳 芳子が、36歳の差(新郎が、年下)を乗り越えて結婚。「寿退社」をしたことにより、古乃谷 拓斗率いる合唱部は、顧問不在のピンチに立たされる。
一方、合唱部に不可欠な2年生部員で、ピアノ奏者・小鳥遊 さくらは、宇多鋤総合病院に入院中という身柄にあった。
拓斗の弟・悠斗もまた、入院生活を余儀なくされていたが、小児科病棟で合唱する仲間を指揮する夢を持っており、さくらに夢を熱く語っていた。

その様な状況の中、合唱に熱い情熱を抱く部員は、新たな顧問探しに奔走するが、ほぼ全ての教師達に断られ、部員もほぼ力尽きた状態。本舞台のカギを握るボクシング部の顧問・滝原 治 にさえも…。
一方で、テレビ出演も叶うアカペラインターハイの本戦の景気づけとして、アカペラ部部長・赤比良 瞬は、合唱部の存亡危機を知り、陰謀として、合唱部の「吸収合併」を目論み、ピンチに立つ合唱部へ提案する。
しかし、2年生男子部員・桐嶋 友弘の「ここで諦めて良いのか、さくらが戻る場所がなくなっても良いのか」という一言で、合唱部の部員達は最後の力を振り絞って、再び顧問探しに奔走する。

しかしながらその5日後、何故か部員を鼓舞した桐嶋が、アカペラ部の陰謀の最初の「犠牲者」となり、真っ先に合唱部を退部。
「青春は、3年間しかない。もうこの状況に耐えられない」「音大を目指しているので、音楽活動を続けるためにもアカペラ部へ行けと担任に言われた(穴井 江瑠沙)」等と訴える部員も現れ、もはや合唱部は箍が外れたように、自らを優先するバラバラな状況に陥る。
そんな中、部長で指揮者の拓斗が「それなら、辞めてしまえばいい。やりたい奴だけが残ればいいし、たとえ俺1人になっても構わない」と、心にもなく発した一言が「決定打」となり、合唱部員全員がアカペラ部へと移ってしまう。
元々部員が1人の状況で、帰宅部だった拓斗を合唱部へ勧誘した友である、寂しがり屋の梶 進之助までもが…。

合唱部が拓斗1人になった状況で、入院中のさくらが退院して合唱部へ戻ってくる。しかしそこには、拓斗以外の部員はいない…。
だが、廃部のタイムリミットまでに数時間あることに気付いたさくらは、「ナゾの部活動(●ンプラを駆使する模型部, これがものすごく爆笑を誘った)」の顧問である、最後の砦の用務員にも掛け合うが…念願叶わずに、合唱部の廃部が決まってしまった。

帰宅部に戻った拓斗は、廃部に追い込んだ責任を感じ、しばらく合唱とは離れたいと考えるが、カリスマ顧問・芳子の…

「古之谷(拓斗)君は、指揮者に向いている、ピッタリ」
「指揮者は、部員をタクト一本で引っ張ることができる、素晴らしいパート」
「時に優しく、時に強く指揮することで、合唱にもメリハリが生まれる」
「リズムだけでなく、表情や表現を豊かにしなければ、人の心は動かない」
「指揮者である自分を、自分で信じることが、指揮をする上で大切」



という指導が、頭から離れずにいた。

退院して拓斗1人の合唱部に戻ったさくらも、事の成り行きを知り、

「部長も、皆も、悪くない。だから、これで良い」
「部長は、そんな状況でも、最後まで合唱部を守った」



と語り、廃部が決まる前にも、顧問の芳子と同様に…

「自分に自信がある人って、案外少ない。だから、自分で自分を信じてあげなくちゃ」

と語る。
その言葉が胸に突き刺さった拓斗には、合唱に対する熱い思いが未だくすぶっていた。


数日経ったある日、ボクシング部の鎌田 生が傷害事件を起こし、これによりボクシング部も廃部されることが決まってしまった。
元々ボクシング部は、顧問の滝原が、手が付けられない不良中学生を、宇多鋤高校へ推薦入学させた者で構成された部であるため、傷害事件の事もあり、テレビ出演が目前のアカペラ部員達にも煙たがれるが、滝原には、ボクシングを通じて部員達を更生させるという、熱い思いがあった。
その夢が断たれそうになった滝原は、先日顧問探しに奮闘していた合唱部の事を思い出し、ボクシング部の部員に合唱させ、コンクールで表彰されることで、部員の更生につながると考え、同じく廃部された拓斗とさくらの「元・合唱部」の再興のみならず、ボクシング部の再興をも目論んで、顧問への就任を拓斗へ持ちかける。
合唱への熱い思いと、芳子の指導内容から「指揮をすることの本当の意味」を、合唱から離れた事で改めて知った拓斗は、さくらと、ボクシング部員と共に、「戦う」事を決意する。そう、ボクシングで言うところの「ゴングが鳴った」のだ。

ところが、合唱コンクールに出場するには、部員が3名足りない状況にあった。

そんな中、時々合唱部の部室へ飛び込んできていた謎の演劇部員・大柴 勇が、同じように飛び込んでくる。
ボクシング部部長・尾張 六歩は、今の合唱部同様、演劇部は就任する顧問が居なくなり、既に廃部されていたことを知っていた。実は大柴は入学後、演劇部への入部を希望していたが、その状況下におかれて、途方に暮れていた。
元々ミュージカル男優志望の大柴には、活気がある合唱部への「憧れ」もあり、合唱部へ入部しようと試みたが、タイミングを逸して今の状況(演劇部の「幽霊部員」)にあり、度々合唱部の部室へ飛び込んでいたことを告白し、その大柴の気持ちを察した仲間達は、大柴を「生まれ変わった合唱部」に、部員として加えた。
滝原が交換留学生として連れてきた、ボクシングセンス抜群のマイク・チョイカシテも、大柴がマイクの忍者好きであることをうまく利用して入部させ、これにより、不足する部員数が、ようやく1人のみとなった。

大柴は、残り1人の部員確保と、生まれ変わった合唱部の最初のアピールの場として、「オープンキャンパスで、合唱を披露しよう」と持ちかけた。
傷害事件のほとぼりが冷めない宇多鋤高校でのオープンキャンパスでの「お披露目」は針の蓆ではあったが、「ここで一生懸命さをアピールできれば、形勢逆転できる」(六歩)とモチベーションを上げて、出場することに…。
しかし、いざその舞台に立つと、天才ボクサー・芯下木 巨人が「あがり症」であることが露呈して、アピールに失敗してしまう。
芯下木のあがり症は、今後ボクシングを続ける上でも克服が必要と考えた仲間達は…

「人の前がダメなら、野菜を人と思ってその前で唄ってみよう!」

と団結し、顧問の滝原宅が八百屋を営んでいることから滝原宅で向かい、そこで一生懸命合唱の練習をする。
野菜の前を克服したら動物の前で唄い、徐々に人の前へ…と近づくにつれ、芯下木の「あがり症」は次第に克服され、生まれ変わった合唱部の実力も徐々に伴い、今では老人ホームへ訪問して合唱を披露するなど、街中の評判も急上昇した。

一方、アカペラインターハイを目前に控えたアカペラ部では、実力向上に行き詰っていた。
オープンキャンパスでの生まれ変わった合唱部の必死さを目のあたりにし、街中の評判の良さも耳に入る事も相まって、「単なる遊びサークル」的な雰囲気のアカペラ部に、「ちょっと違う」と思い始める元々の合唱部員が現れ始める。
そんな中、アカペラ部へ真っ先に移った桐嶋が、またしても退部。
「しっかりした合唱をしないと、音大には行けない」と江瑠沙も言い出して、生まれ変わった合唱部へ戻る決意をし、かつての合唱部がバラバラになりつつあったムードに包まれたアカペラ部…。
部長の赤比良は、その状況にある中で「一人二人欠けても、なんとでもなる、補うこともできる、去る者は追わない」という何気ない一言を発し、それが元々の合唱部員に対する不快感として刻まれる。

音大志望の江瑠沙は、合唱部から一度アカペラ部へ移り、再び生まれ変わった合唱部へ戻ったことに負い目を感じていた。
しかし、拓斗の「部活動は、自分が決めるもの、その権利は、俺ではなく、自分にある!」との一言で復帰が認められ、晴れてコンクール出場条件を満たした生まれ変わった合唱部は、これにオリジナル曲で挑むことで団結する。
実は、傷害事件を起こした張本人の鎌田は、ボクシング雑誌「チャンプロード」にポエムを度々投稿していた。女性をシャボン玉に例えたポエム(これも、爆笑!)がさくらには好評で、鎌田が作詞を担当することになり、作曲はピアノ奏者のさくらが引き受けることになった。

そんな矢先、鎌田は、飯沢 用高と共に、不良に絡まれてしまう。
しかし、用高に鎌田は…

「絶対に手を出すな、出したら今までの苦労が水の泡」

と告げ、不良達に一方的に暴行を受けるが、たまたまその様子を察した大柴とマイクが、元々の合唱部員へ「援軍」を依頼し、鎌田へのダメージを最小限に食い止めることができた。

仲間を守って暴行を受け続けた鎌田を見た拓斗。
その新しい合唱部の「団結力」を目のあたりにした、かつての合唱部員達…。
両者に再び固い絆が芽生え、元の合唱部の活気が戻ったのだった。

合唱部も、アカペラ部も早々に退部した桐嶋は、かつての大柴同様に戻るタイミングを逸してコンビニでアルバイトをする日々を送り、元々の合唱部員が抜けてしまったアカペラ部も、元々の部員達でインターハイに挑んだが、芳しい結果は得られずに現実を受け入れていた。

そんな桐嶋やアカペラ部に、拓斗は、「指揮をすることの本当の意味」に立ち返り、


「一緒に合唱しよう!」


と提案し、ここに、「三部一体の、生まれ変わった合唱部」が誕生した。
そう、拓斗の「戦い」は、これによって報われたのである。

そして、コンクール当日。

楽屋に控えた合唱部員達。
そこに拓斗へ宇多鋤総合病院から一本の電話…。
その着信をみてしまうさくら…。
なんと、弟・悠斗の容体が急変してしまったのだ。
心ここにない拓斗、そして、不安そうなさくら…。
懸命に病と闘う悠斗…。

拓斗、さくらと、生まれ変わった合唱部員全員が、コンクール会場を抜け出し、悠斗が病と闘う宇多鋤総合病院に駆けつけ、オリジナル曲を力一杯合唱して、悠斗を励ますのであった…。

やがて数日が過ぎ…悠斗の病も完治し(実は「糖尿病」であるところがオチだったりするが)、合唱部員全員で、ボクシングの試合に挑む芯下木の応援へ向かうのであった…。
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詳しくストーリーを書きすぎたきらいはあるが、このストーリーの中で、私の実体験と重なる部分、そして、「応援団」にもシンクする部分が多くある。

先ず、私個人の体験と照らし合わせた部分。

これは実は「ネタバレ」にはなるのだが、私は、27年前の高校3年生になった春、まさに始業式の当日、左足の病気(左大腿骨巨細胞腫)で、入院した。
その2か月後には、私自身の現役引退となる、文化祭のラストを飾る、応援指導部主催のステージ「臙脂の集い」の本番も迫っていた。
私の帰りを待っている同期、2年生になった後輩、そしてまだ顔を見たことがない新入部員の1年生がいる…。でも、生きて帰る事すら、入院当初は全く分からない状態だった。
入院から6日後に、様々な検査の結果、病気が良性と判って、大きな手術は必要だけど、歩けるようになったら、すぐに退院できることが判明…。

戻れるんだ!。練習ができたら、ステージに立てる!。

しかし…自宅療養後の快復が遅れ、現実として、私は、引退のステージに立てないまま、それが決まった…。

この私の実体験は、さくらが入院している状況と全く被る。
さくらが合唱部に戻って、一生懸命頑張ったけど、廃部が決まってしまった状況とも被る。
その当時の不安な気持ちとか、諦めずに希望を持って過ごしていたので、私自身の胸に凄く突き刺さった。
なお、私が「さくら」であれば、「悠斗」に相当する女性(私と同じように、足を病気に侵されていた)と入院中に仲良くなり、美人ナース・久里浜 岬のような看護師さんに、2人で話をしている時に「仲良さそうね」みたいなことを言われたところも、まるで同じであった。
一緒に入院していた女性…歳も1歳しか違わない、今でも名前を憶えている、芸能人の西村 知美 さんによく似ていたあの子は、今どうしているんだろう…等と、舞台を観ながらふと思ったりもした。
だが、私の場合も、さくらと同様、文化祭の後夜祭(引退になるステージ「臙脂の集い」の後)で、全校生徒が私の帰りを、実は待っていてくれた。
それが、この写真である。
この時の「●●(Danchoの、ラストネーム)コール」と、被ったバケツの水の冷たさは、一生忘れない。






次に、「応援団」と照らし合わせた部分。

宇多鋤高校合唱部は、元々進之助1人だったが、あとから帰宅部の拓斗を進之介が誘った部分は、我が部がコミック版のモデルとなり、のちに新垣 結衣 さんが主演で映画化もされた「フレフレ少女」のストーリーにも似ているし、合唱部が拓斗とさくらの2人きりになり、本舞台ではいったん廃部になったけど、再び人数が増えていく様子も、「フレフレ少女」や、今月までフジテレビ系列で放映され、低視聴率ながら、コアなファンが屋台骨を支えた事で話題となった、柳葉 敏郎 さん主演のドラマ「あすなろ三三七拍子」のストーリーとも関連性がある。

逆に、拓斗や赤比良が発した、何気ないけど心ない一言で、部員がバラバラになっていく様子は、高校・大学問わず、現代の応援団の部員確保の難しさとも、少なからずシンクしていて、考えさせられた。
応援団の世界も、最初は多く新入部員が入ってくれても、練習の辛さから脱落して退部していき、それがきっかけで一人、また一人…と、ドミノ式に部員が減っていく…という現実がある。
「時代の趨勢」という言葉をスケープゴートにしてしまえばそれまでだが、その言葉を凌駕する、応援団という言葉に潜在する「パワー」は、実体験すれば間違いなく味わえる。
しかし、現実問題としては、非常に厳しく、世知辛いものとなっている。
そこをどう食い止めるのか…この舞台にも、そのヒントが隠れていた。

例えば、拓斗の心ない一言で、合唱部を辞めていった部員達が、アカペラ部へ移ったものの、拓斗の下へ再び戻って行くシーン。

確かに、アカペラ部は、移ってみると楽しい…。
けど、「楽しい」だけで、満たされるべき「何か」が満たされない…。
そんな時、再興を目指す、生まれ変わった合唱部が必死になって頑張り、街中でもその存在が一目置かれるようになった…。
その様子を見て、「これが私の、本当にやりたいこと、そう、合唱なんだ!」と気付いて、合唱部へ戻って行く様子は、本当に「青春」そのもの。

これ、応援団とどう関係があるか!?…と、一見すると疑問に感じると思うが、ちゃんと関係がある。

昔、やっぱり応援団の練習が辛くて辞めてしまった部員がいて、帰宅部になったけど、放課後の応援団の練習中に響く太鼓の音(今は世知辛くなって、太鼓の練習が放課後にできないというジレンマに陥っている)が響いて耳に入ってくるとか、団旗が天高く靡く様子を見たりしていくうちに、辞めて帰宅部になった部員が、次第に、「やっぱり、応援団に戻りたい。今度は、辛くても、続けるんだ!」という自分の気持ちに正直になり、応援団に戻った…って事が実際あったのだ。
応援団のこのエピソードと、本舞台のそのシーンは、その意味で絶妙にシンクしている。

私は、ここにも書いた通りの理由で、辞めたいと思うことは何度もあったけど、どんなに辛くても、苦しくても、歯を食いしばって続けた。
今になってみると、本当に続けて良かったと思っているし、宇多鋤高校合唱部の部員の皆さんと同じように、「青春」していた!って、堂々と言える。

そして最後の、悠斗の容体急変を知った拓斗とその仲間達が、コンクールを抜け出して、悠斗の下へと駆けつけ、合唱で励ますシーンは、まさに応援団そのもの。

この舞台全体を通したメッセージと、私は受け止めたが…

「合唱は、コンクールで1番を取るためにやるのでは決してない。合唱によって、誰かが救われたり、誰かが励まされたり、時にその逆だったりすることが本質であって、合唱に順位が1番や2番などは、存在しない!」
「皆で合唱することは、大きな力やムーブメントになる。それは、人の病までをも、時に吹き飛ばしてしまうものになり得るのだ!」
「合唱を、皆で団結してやり遂げる事。そのこと自体が意味を持ち、重要なのだ!」


という事を、強く感じた。


演出という意味では、基本コメディな舞台でありながら、ミュージカル的要素が多分に含まれており、合唱部員達が、顧問探しに奮闘する様子は、劇団四季のファミリーミュージカル「夢から醒めた夢」に似ていたし、繰り返しになるが、後半にかけて盛り上がって行く構成は、観る者を引き付け、圧倒する力を感じた。
とりわけ、芯下木 巨人が「あがり症」を克服し、やがては人前でも堂々と唄えるようになった時の、出演者全員が舞台で一つになり、一体となって唄っていたシーンは、メジャーなミュージカルと遜色なく、心から感動した。
メジャーなミュージカルでも、そういう場面では観客から自然と拍手が湧き起こるのが「当たり前」なので、大阪1曲目(全13公演の10番目)の時は、私自身が自ら進んで拍手をしたのだが、周りの観客も共感してくれたのは、嬉しかった。

これは、私の勝手な推測であるが、本舞台のタイトルが、「超スポ『根』合唱コメディSING!!」ではなく、「超スポ『魂』合唱コメディSING!!」であるところに、演出・脚本の意図しているところがあり、その「魂」とか「ソウル」に響く内容に仕上げたい…そして、それを舞台演者が想像力を豊かにして演じることで、なお一層観る者を訴える力として強いものになると信じて、製作された舞台であると感じた。
少なくても、私には、演者が想像力豊かに演じている様子は見て取れたし、だからこそ響いたし、実体験からも胸に強く突き刺さり、刻まれた舞台であった。
和地さんに対する興味から入った…という、ある意味不純な動機を一掃させるだけの力が顕在している舞台であった。

全13回「皆勤」という観客もおられるようだが、交通費の面で問題がなく、観劇が趣味であれば、それも十分理解できる、楽しめる内容であった。


本舞台の製作に関わられた、山口 喬司 氏をはじめとする全ての皆様、そして、和地さんをはじめ、和地さんを通じて知ることもできた出演者(例えば、佐野江 ゆっか さん斎藤 一希 さん)、いや、全ての出演者の皆様、本当にお疲れ様でした。

凄く良いものを観させて頂きました。

演じた皆様もハッピーでしょうけど、観る側の私も、とってもハッピーになれた、そして、やや色褪せた感のある、私の「青春」の色をも取り戻して頂いた皆様には、とっても感謝しています。


続編があるのなら、来年あたり、ほぼ同じメンバーで、たとえば「宇多鋤大学合唱部」で、如何でしょうか


【お知らせ】
8月23日から、こちらの応援団ネタの粗を削って、バックアップする目的の「新館」を、Amebaに設立しました。
Danchoのお気楽Diary 新館
にも、是非立ち寄って下さいね。
(只今、私が幼少のころ、テレビに噛り付いて見ていた「マッハGoGoGo」のキャラクターをテンプレートにしています。ど派手ですよ)
なお、本エントリーは、新館にも「コピーアンドペースト」でダブルエントリーしております。