さとうかずこの〝大すき島本〟

かずこの雑感を折々に綴っています。

島本の水道

2019年06月09日 | 日常
6月始めの1週間、島本の大藪浄水場で見学会が行われました。
年金者組合の皆さんと一緒に行ってきました。
島本の水道は90%の地下水と10%の企業団水(旧府営水)がブレンドされて供給されています。
その地下水がどう処理されて家庭に配水されるかを、職員の方が施設を回りながら説明してくださいました。
地下水は40mから110mの深さの6本の井戸から汲み上げられています。ちなみに水無瀬神宮の離宮の水は20mだそうです。深いところの地下水なので、年中16度の水温で、微生物もいないきれいな水です。元がきれいな水なので処理も4工程ですみます。写真は「曝気塔」で、処理の第1工程、水を高いところから滝のように流して空気にさらし、含まれている炭酸ガスを除去します。次に消毒薬と、目に見えない程細かいゴミを集めて取り去るための凝集作用のある薬品を入れてかき混ぜます。水は第3工程の凝集沈殿地に入り、集められたゴミが取り去られます。最後は濾過池に入り、さらにきれいに濾過されて、水道水ができ上ります。ここで企業団水と混ぜられて送水ポンプでまず若山台に送られます。そこからは「水は高いところから低いところに流れる」原理で島本中に送られます。自然流下方式というそうです。
その後、処理された地下水と企業団水の飲み比べがありましたが、どちらがどちらかわからないぐらい企業団水もおいしく処理されていました。昔の淀川の水のひどさを知っている身には、ビックリ!ですが、これだけの水に処理されるのに、どれだけの処理工程がかかるのか、とそれが気にかかります。
たった4工程で美味しく飲める水ができる島本の地下水、大切にしたいと改めて考えさせられた見学会でした。