さとうかずこの〝大すき島本〟

かずこの雑感を折々に綴っています。

いつのまにか、戦争ははじまっていた

2017年08月21日 | 活動
新日本婦人の会の小組の一つ、憲法カフェで、戦争体験者がどんどん減っていく、島本の中での戦争体験の話を記録に残さなくては。との話が出て、思いつく人たちにあたってみて話を採取しよう、という取り組みを始めました。
兵士として戦争にいった経験を持つ年配の男性に、話を聞かせてほしいと頼んだら、この年になって、あんな経験を思い出すのは辛すぎて耐えられないので、意義はわかるが堪忍してほしい。と言われ、その過酷さが思いやられる、ということもありました。学童で親戚に疎開をしていた人、親の仕事で住んでいた北朝鮮で生まれ、厳しい引き上げ体験をした人、など、いくつかの貴重な話を録音できたので、ぜひこれを皆さんに聞いてもらおう、と、8月19日ふれあいセンターの部屋を借りて、発表の場を設けました。
当日は、あの戦争は、庶民にとっては、知らないうちに戦争がはじまり、国民みんなが巻き込まれ、反対などと言えない状態になってしまっていた。という当時の大人たちの言葉から、「戦争体験を聞こう」「いつのまにか、戦争ははじまっていた」と題して、様々な資料も展示することにしました。
自公維新が国会で強行採決した、共謀罪が、戦争を推し進めるのに利用された治安維持法が作られた時と、まったく同じ説明がされていたことを示す、当時の新聞記事。島本の楠公公園が戦意高揚に利用された重要な場所だったことを示す写真。原爆パネル。など、手を尽くしてお借りしたり、作ったり、工夫しました。
参加してくださった方は、熱心に話に聞き入り、展示資料を見てくださっていました。
こんな企画うまくいくのかと、不安をかかえながら準備を進め、集会を開いたスタッフはホッと胸をなでおろし、終わったとたんに、「なんとかできてしまったね!」とお互いに声を掛け合いました。

70歳の誕生日

2017年08月16日 | 日常
8月15日は私の70歳の誕生日です。
三人の子どもたちがそれぞれの家族を伴っての湯の花温泉への旅行を計画してくれました。
今回は、夏休みも学校の活動が忙しい大学生の孫と、その学費をまかなうためにパートが忙しいそのママを除く、中学から乳児までの4人の孫と、大人が6人の総勢10人。
湯の花温泉の宿に集合して温泉と美味しい食事を堪能した後に、あらかじめ旅館に頼んでおいてくれた、バースデーケーキの登場。知らなかった私はびっくり仰天。ケーキがあるんだったら晩御飯控えとくんやった!
自分の誕生日にケーキなんて、子どもの時はそんな時代じゃなかったし、ひょっとして初めて?でも私の60歳の誕生日も子どもたちはお祝いしてくれたからその時以来だ!などとつまらないことを考えながら、フルーツいっぱいの美味しいケーキを、別腹にしっかりおさめました。
翌日は保津川下り、船頭さんの軽妙なおしゃべりとスリル満点の急流下りに歓声を上げました。
嵐山の人ごみに辟易しながらも、ソフトクリームを食べたり、お漬物の試食をしたり、おしゃれなお店を冷やかしたり、それぞれ楽しんでトロッコ列車で亀岡へ。
10人がそれぞれ楽しみ、何より私にとっては、普段それぞれの生活に追われて、忙しくしている子どもたちが、連絡を取り合ってこんな楽しい時間を用意してくれたことが、うれしく、感謝の思いでいっぱいの時間でした。