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AJ・バナル対ラファエル・コンセプション(2008/07/26)

2008-08-01 21:56:55 | ボクシング
WBA暫定スーパーフライ級王座決定戦

フィリピン期待の新鋭、19歳のAJ・バナル選手(AJ Banal)が挑む初の世界戦。地元フィリピンにパナマからのラファエル・コンセプション選手(Rafael Concepcion)を迎え臨んだ暫定王座決定戦でしたが、コンセプション選手の強打の前に10回KO負けを喫する波乱となっています。

前評判の高かったフィリピンの新星バナル選手。今回初めてしっかりと試合を見る事ができたのですが、結果は残念なものでした。
整ったフォーム、弾むようなステップワーク、きびきびとした動きなどで同国人のスーパーバンタム級レイ・バウティスタ選手のサウスポー版といった印象のバナル選手。スピードのある攻撃は多彩で正確。特にこの日は離れても接近しても有効に決めていた左右のアッパーが見事でした。
ただ、攻撃が一本調子というかボクシングが真っ正直すぎる面、攻撃を受けた際の心許なさ(線の細さ)もバウティスタ選手と共通で、3回にはコンセプション選手の左を浴びてかなり効く場面を見せます。
ここはなんとか凌ぎ、シャープでハイテンポな攻めで再びペースを引き寄せ、また度々チャンスも演出していたバナル選手でしたが、余裕が無い必死のボクシングな感じで、コンセプション選手のしぶとくしつこい攻撃に徐々に追い詰められていきます。
中盤やや飛ばし傾向だったバナル選手に疲れが見え始めた後半戦。コンセプション選手が立ち上がりから打ち続けていたボディブローがその有効度を増します。
フィニッシュとなった10回も直接ダウンを奪われたパンチは顔面への右でしたが、それまでにパナマ人の執拗なボディアタックに追い立てられた末でのもので、膝をついたままレフェリーのカウントを10まで聞き試合は終了しています。

初黒星のバナル選手は17勝(14KO)1敗1分。殊勲のコンセプション選手は11勝(7KO)2敗1分。

Banal kayoed in 10!


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2 コメント

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Unknown (プクー)
2008-08-02 17:22:08
バナルだけは今までの自信満々な戦いからしてこういうひ弱さはないとおもっていたんですがやはりフィリピンっ子でした。辰吉VSシリモンコンもそうでしたが若手はボディに弱点があることが多いですね。試合後コンセプションをチャンピオンと呼んでいますので複雑です。
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Unknown (管理人)
2008-08-03 06:49:56
>プクーさん
記事の繰り返しになりますが、
3回にかなり効いた場面があって、そこからシャープな攻撃で盛り返したのですが、そこでちょっと飛ばしすぎたように見えました。
疲れた場面で強いボディをしこたま喰らって一気に失速、って感じで力は使い果たしてしまったように感じました。

ちなみに、この試合を放映していたフィリピンの放送局?の映像では暫定(interim)との表記はありませんでしたが、解説者で日本人同士の1位と2位の試合が行われる、ってのは触れられていました。
boxrecを見ると名城対河野戦が正規戦となっていますし、この試合は暫定戦ってことでいいんだと思っています。
というかどっちでもいい、ってのが本音か・・
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