プーンサワット・クラティーンデーンジム対細野悟(2009/01/11)

WBAスーパーバンタム級タイトルマッチ

無敗の東洋王者、細野悟選手(Satoshi Hosono)がWBA王者のプーンサワット・クラティンデーンジム選手(Poonsawat Kratingdaenggym)に挑んだ一戦は東京で行われ、プーンサワット選手が2-0ながら力の差を見せつける内容で勝利して初防衛に成功した一戦でした。(体格比較)

1人がドロー、1人が1ラウンド差と見ていた公式スコア上は接戦でしたが、私の目にはプーンサワット選手の完勝に映った内容でした。
初回から良いテンポの打ち合いを見せる両者でしたが、細野選手が得意としているように見え、また良さも出していたこの接近戦でのパンチ交換の場面で両者の技術の差があぶり出されます。
細野選手の固いブロッキングとタフさ、ボディ顔面へ打ち分ける左フックから感じられたパワーは前評判通りのものでしたが、プーンサワット選手との比較においてパンチの的確性の違いが目立ちます。
良い角度でシャープに入る王者のインサイドからの攻めが常に一枚上を言っていたように見えた試合前半戦でした。
「ファイト」した前半を制し、中盤からはフットワークを使いながら出入りの「ボクシング」で上手く休みながらペースをコントロールし、要所要所で的確なショットを決めていた王者の完勝に見えた試合でした。

公式のスコアは上述の通り1人が114-114ドロー、115-113、117-113と見たマジョリティディシジョン。シロート採点は119-109プーンサワット。
細野選手の良さを感じることのできた内容だったのは確かですが、私にはフルマークもありに見えた試合内容でした。

プーンサワット選手選手は49勝(25KO)1敗。戴冠試合の印象とは違う、キレと上手さを感じさせたこの日の試合がこの人本来のものなのでしょうか。相手との相対的なものなんでしょうが、前戦とは随分違って見えました。
細野選手は16勝(12KO)1敗。

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バナード・ダン対プーンサワット・クラティンデーンジム(2009/09/26)