ディミトリウス・アンドラーデ対アンヘル・エルナンデス(2011/02/10)

スーパーウェルター級10回戦

08年北京五輪米国代表の23歳ディミトリウス・アンドラーデ選手(Demetrius Andrade)が36歳のベテラン、アンヘル・エルナンデス選手(Angel Hernandez)に2回TKO勝ちしています。

WBOで9位にランクされているアンドラーデ選手のイージーな勝利でした。
身長で5インチ(約12センチ)リードするアンドラーデ選手がサウスポー構えから伸ばす長い右ジャブ、左ストレート、エルナンデス選手の入りに合わせる右フックなどでスタートから易々とペースを掌握します。エルナンデス選手が半ば玉砕覚悟でワイルドな右を振るって元オリンピアンに迫りますが、接近戦の場面でもアンドラーデ選手の右フックや左ストレート、アッパーなどのインサイドからの正確なショットがはっきりと上回ります。
2回にアンドラーデ選手の右フック、左ストレートを浴びてノックダウンを喫したエルナンデス選手。何とか立ち上がったもののダメージは明白で、試合再開後にアンドラーデ選手の狙いすました左フックをカウンターで浴び再び倒れた場面でのストップでした。
ストップが遅いことで知られる主審のスティーブ・スモーガーさんがノーカウントでストップを宣告した痛烈なフィニッシュでした。

アンドラーデ選手は16勝(11KO)。エルナンデス選手は30勝(17KO)11敗。

試合のハイライト動画
'Friday Night Fights' Highlights(ESPN)

Demetrius Andrade Demolishes Toro Hernandez in Two(BoxingScene)
Andrade Outclasses Hernandez(Scott Ploof/Fight News)
Andrade blasts Hernandez in two on FNF(Doug Fischer/Ringtv)
Easy Night For Demetrius Andrade: FNF Recap(Fox Doucette/The Boxing Tribune)
Andrade Continues March To a Title With Mohegan Smasher(Cliff Rold/BoxingScene)

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●スーパーライト級10回戦
レイモンド・セラノ対ケニー・アブリル

22歳のSL級、レイモンド・セラノ選手(Raymond Serrano)がケニー・アブリル選手(Kenny Abril)に10回判定勝ちしています。

サウスポーのアブリル選手に対し顔面への右ストレートリードやボディへの右フック右ストレートなどの積極的な仕掛けで展開をリードしていくセラノ選手。ただ攻撃を仕掛けていった後の打ち終わりや入りにアブリル選手のリターンやカウンターでの右ストレート(ジャブ)、右フックを食うのが気にもなったセラノ選手の立ち上がり。ペース自体はセラノ選手がキープし続けていたものの3回に突っ込んでいったところにアブリル選手の右ジャブをカウンターで浴びてノックダウンを喫してしまいます。
6回にも接近戦で左右フックのボディ攻撃を見舞った直後に返されたアブリル選手の右フックを浴びて一瞬動きが鈍った場面も見せたセラノ選手。
試合前半は右リードと左右フックのボディブロー、試合後半は左ジャブを突いてのボクシングでペースをコントロールし続けていたのはセラノ選手で勝敗自体も疑いなくセラノ選手の勝利、という内容だったのものの、以前見た時と同様の課題を感じた試合でもありました。

公式のスコアは97-92が2人、95-94が1人の3-0セラノ。シロート採点97-92セラノ。

セラノ選手は18勝(8KO)。パワー不足を感じたセラノ選手でしたが、契約体重を3.5lbsオーバーしたアブリル選手、という事が影響した試合内容だったのかもしれません。アブリル選手は11勝(6KO)5敗1分。

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