こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

あなたらしく生きるコツ

2012-11-05 22:56:48 | 日記
私たちが、普段ストレスだなあ・・・と思う時、たとえば、

「 上司に理不尽なことで叱られた。それで落ち込んだ。」

「 友人が連絡もなしに遅れてきた。それで腹が立った。」

「 過密スケジュールで致し方なくできなかった仕事について、クライアントに責められた。悲しかった。」



と、出来事(状況)⇒ 結果(感情) を結び付けます。

実は、この真ん中には、必ず思考というものがあります。

認知行動療法を取り入れたカウンセリングでは、そこに焦点を当てていきます。


クライアントさんに、

「 最近つらかったエピソードを教えてください。」

とお願いすると、出来事(状況)、思考、結果(感情)がひとまとめにされています。


例えば、

「 自分には落ち度がないのに、上司から叱られた。きっと自分のことが嫌いだからだ。いつも理不尽なことで怒鳴られる。

僕のすることは何一つ認めてくれないに違いない。一生懸命に仕事をしているのに、誉めてくれることは一切なく、怒る

ことしかしない。そんな態度だから自分は落ち込むのだ。」


「 友人は連絡もなしに遅れてきた。きっと自分の約束なんてどうでもいいと軽んじているんだ。私はいつも早めに到着するように

しているのに、きっと何とも思っていないのだ。まったく腹が立つ。」


「 最初にスケジュールはいっぱいなので、遅れるかもと伝えていたのに、強引に頼んでおいて責められるなんて、おかしい。

それでも出来る限りのことを尽くしているのに認めてもらえないなんて悲しい。」



文章に詳しく表すと、このように、状況に対して自分なりの思考が働き、感情や身体症状などの結果に繋がっていることがわかります。

私たちは成育歴や過去の経験にともなう自分なりのものさしを持っています。これが理想・理念といったことです。

・・・すべきであるとか、他人も・・・あるべきであるとか、他にもあらゆる思いぐせがあります。


これを、事実と事実に基づいて思い浮かんだ考えと結果に分けていきます。

感情が混乱していると、自分の中での情報処理がゆがむ場合があります。

そして、厄介なのは、自分なりの既成概念があって、そのままの認識で滞ってしまうことです。

心の動脈硬化がおこります。


上の例の一つ目で説明すれば、

きっかけになる出来事: 上司に理不尽なことで叱られた。いつも怒ることしかしない。

思考: きっと自分のことが嫌いだからだ。自分のすることは何一つ認める気がないのだ。誉める気がないのだ。

結果(感情): 落ち込んだ。



よく勘違いされるのは、出来事が感情や行動を引き起こすということです。

では、出来事は変えられない事実として、思考を変えるといかがでしょうか?

思考: たまたま不機嫌だった時に目の前にいたので怒鳴られた。強い口調で言う人であるが、悪気はない。

そう思えれば・・・

結果(感情): あまり良い気分ではないが、引きずる程ではない。



と変えられるかもしれません。


うつのような気分では、自分自身で切りかえられない時もあります。ある時期、十分な休養も必要でしょう。

しかし、回復期、あるいは再発を防ぐためには・・・

と言うよりも、こうした柔軟な考え方を身につけることは、価値観が多様化している現代を生き抜くには大事だと思います。


前述の方法は、認知行動療法という心理療法のひとつです。(実際には行動も交えますので。)

従来のカウンセリングでは、クライアントさんの話をカウンセラーは共感的に聞き、クライアントさん自ら答えを出していかれるのを

支援するスタイルです。


認知行動療法的カウンセリングでは、クライアントさんとカウンセラーは協同チームを作り、一緒に問題解決にあたります。

カウンセラーも積極的に具体的な質問をクライアントさんにしていきます。問題を明確化させ、解決方法を検討するために

必要だからです。そこで導き出された改善策、対処法を、クライアントさんに持ち帰ってもらい実生活で検証してもらいます。


ニーズに応じて、人間関係の構築のためのコミュニケーション方法、自分の思いも伝えられ、相手も同時に思いやることが

できる表現方法をシュミレーションを交えながら学んでいきます。


カウンセラーである私自身は、少々認知行動療法の実践のし過ぎで、時に倒れそうになることもあります。

ネガティブな思考におちいるたびに、修正する癖がついたことはとても良いことなのですが、たまにはネガティブなままでも

いいかしら?ドタ~・・・としていたい時もあります。


療法というと、堅苦しいですが、平たく言うと、ものの見方を変えることです。これは、開運にも効果てきめんです。

良い出会いを引き寄せ、幸運を引き寄せることにつながります。


どんなに過酷な状況であっても、あなたの感情までは支配できません。

あなたが思考するようにあなたは感じます。

あなたが自由な意思を持つ限り、あなたは真に自由です。生きざまや態度は選べます。


本当の意味での自由を手に入れてください。

自由になろうとして、かえって不自由になっていませんか?

真のあなたらしさを見つけてみましょう。素直さを取り戻しましょう。


山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室


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