こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

自信の作り方

2013-08-04 16:31:39 | 日記
「自分に自信を持ちたい」「自信さえ持てれば何でも出来るのに」

カウンセリングに訪れる人からよく聞かれる言葉です。
あるいは、自分には、自信がないから、子供には色々と経験させて、「自信」がつくようにしてあげたいと言われることもあります。

そもそも、「自信」って何でしょう?

私は昔から根拠のない「自信」を持つことがよくありました。漠然と「偉い人になる」といった感じです。空想の世界でなりたい自分を作り上げるのです。子供の夢とは元々そうしたものではないでしょうか?

たとえば成績は振るわないのに、「誰が何を言おうと東大に行く」といった夢を持ち、根拠はないけれど、「10年後は東大の門をくぐっている」「絶対に自分はできる」こうした思いを持ち続ける。

もちろん、自信があるだけではどうにもならず、その目標を達成するための方法を考え、それを実践しないと夢は叶いません。

大切なことは、どうなりたいか、それは何のためかをよく考え、自己イメージを作ることです。

自分の長所はなんでしょう?紙にできるだけたくさん書きだしてください。
「自信」の源は、外から得られるものではなく、あなたの内面にあります。

他者評価に依存している限りは、本当の意味での「自信」は持てません。もちろん、褒められたり、認められたりすることは、あなたの「自信」を強化することには役立つでしょう。

しかしながら、長い人生の中で、目的を見失わず、目標を達成し、思い描いた自己イメージに近づくには、「自分はありのままの自分でいいのだ」と思えることが最も重要です。

他者評価だけに頼っていては、他者評価があなたに対して批判的になった時に、心が折れてしまいます。

自分には自信がないから子供には自信を持たせたいというお気持ちは分かりますが、親が子供に対してこのようなイメージになって欲しいと思い描くようにはいかないものです。

子供は、親が教えたようになるのではなく、親の背中を見て成長します。親の気持ちの根底に自己否定、あるいは母親が父親に対して、父親が母親に対して否定的で、お母さんのように(お父さんのように)ならないでほしいと考えることは、情の上ではわかりますが、心を育てるためには逆効果になると言えます。

では、親はどうすればいいのでしょうか?

自分を認められるよう、愛せるよう、まずはそこをよく考えてください。
こんな自分になりたいというイメージを持って、親は親で、努力することです。

「毎日ご飯を作って、家族の健康を守ってきた私」「朝は早起き、夜は最後に眠りにつき、家族を見守ってきた私」「気持ちよく過ごせるよう綺麗に掃除をしている私」

長年、誰からも感謝の言葉は得られなくて辛い思いをなさってきたのかもしれませんが、あなたの存在はどれだけかけがえのないものなのか?あなた自身が感じていただきたいと思います。

ずっと辛いばかりだったのでしょうか?ふっと幸せだと感じた瞬間はどんな時でしたか?

子供に、「お母さんのようにならないで」「お父さんのような人を選んではダメよ」と言う前に、「私はあなたを産んで、にこっとしてくれた時、とても幸せに思ったわ」「モリモリ食べてくれる姿を見ているとすごく嬉しかった」と伝えてあげてください。

このようにプラスの言葉かけをすることにより、心が温かくなることを経験して成長すれば、子供も自分自身を認めて自然に「自信」を持つことができるようになります。

一朝一夕にできることではありませんが、本当の意味での「自信」を培うことができれば、生涯その人は幸せになれるでしょう。

認められる自分が見つからないほど辛い時は、話してみませんか?
カウンセリングは、カウンセラーという鏡面を使って自分と対話することです。

お盆も休まず営業します。

山口市宮野の自宅で営む小さなカウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室

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