こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

ストレスってなんでしょう?

2014-10-15 18:08:12 | 日記
ストレスと言うと、どんなイメージがありますか?

離婚、家族の死、病気、ケガ、借金、意に沿わない転勤、トラブル、過重労働など、嫌なことを思い浮かべませんか?
実は、嫌なことのみならず、好きなこと、楽しい出来事でもストレスは起ります。

たとえば、結婚、出産、昇進、入学など、一般的に嬉しい出来事でもストレスは起るのです。

変化があるところには、すべてストレスはあると考えてもいいでしょう。ストレスそのものは、避けようがないとも言えます。
自分ではどんなにストレスに強いと思っていても、たとえば、重い病気と経済苦、人間関係の悪化など様々な問題が重なった時は、適応障害、不安症、うつ病などに罹るリスクも高くなるわけです。

実は、こころの病気も、からだの病気と同様に、ある程度は予防が可能です。

糖尿病、高血圧症、メタボリックシンドロームの予防、あるいは数値の改善のために、運動や食事に気をつけることは、こころの病気にも効くでしょう。

これらを、行動系の対処法(コーピング)といいますが、もうひとつの方法として情動系の対処法(コーピング)があります。

こころの病気に罹ると、これまで他の生活習慣病に気をつけていた人も、コントロールが効きにくくなることもあるため、間接的には日常的に、この対処法を行うことをおすすめします。

私たちが、普段意識できているのは、ほんのわずかな世界です。
ストレス度に大きく影響しているのは、潜在意識の世界だと言えます。
潜在意識は、少し注意をしていくと、気付ける浅い階層のものがあります。

ものごとに関して客観的な視点で観察し、自分の気持ちに気付くこと。それは、自分特有の感性の世界で、他の考えもあり得ることを発見するだけでも、違ってきます。

また、自分の気持ちに気付けたら、次に、その考えは、いつから? どんなふうに起ってきたものなのか? ルーツがわかれば、さらに深まることでしょう。

強い心を育てるには、しなやかであることが求められます。
どれだけ、強靭でも、硬い心だと、壊れやすく、壊れたときに修復しにくいでしょう。それよりも、柳の枝のようにしなやかで、雑草のように踏まれても強く、折れたとしてもそこから修復して生き延びる術をつけることが必要なのではないでしょうか?

私どもには、引きこもりのご相談、就職、転職のご相談も多く寄せられます。
終身雇用という言葉が聞かれなくなり、それになり代わり、キャリアという言葉が使われるようになりました。

ところが、まだまだ一つの価値観へのしがみつきで、変化に適応できないために、心身に不調をきたす要因になっているようです。

これは、他の考え方もある!と他人から助言されることではなかなか変えられず、自分で気付いて、理解できた時初めて納得できることです。
カウンセリングの役割はここにあると思います。

傾聴を主体にすることは、自己の可能性に気付いていただくためでもあります。

しかしながら、自分の中に、良くも悪くも要因があることには目をつぶっていたい・・・というのが心情ではないでしょうか?
まだ、直面したくないときは、その気持ちをも大事にしたいと思います。

タイミングは、その人が決めるのですね。

少しずつ、情動系のコーピングをはじめてみられませんか?
日記をつけることをおすすめします。

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