こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

やる気が出ない辛い五月病をどう攻略するか?

2015-05-06 09:50:30 | 日記
大型連休ゴールデンウィークも今日で終わり。あるいは、10日までお休みの会社もあるでしょう。

よくちまたで言われる五月病とは、発症に至る例としては、特に今春から入社、入学、転属などで環境が変わり、4月は馴染むために一生懸命頑張ってきたものの、新しい生活や環境に適応できないまま休暇中に疲れが一気に出て、休み明けには出社、登校に向かう気力を削がれて不眠などさまざまな心身症状が起るような状態です。

似たものとしては、サザエさん症候群があります。サザエさんが放送される日曜日の夕方になるとふさぎこむような状況ですね。

こうした感覚は、多かれ少なかれ、誰もが一度は体験したことがあると思います。

では、どう攻略すればよいのでしょう?まず、休みが終わる前日の夕方は特に、軽い散歩や、ぬるめのお湯でゆっくり入浴するなど、リラクセーションをおすすめします。不安や焦りなど、嫌な感情がおこれば、それを無理に消そうとせず、「ただ、不安(焦り)を感じている」と、心の中でつぶやいてみてください。

ポイントは、このとき、想像をふくらませないことです。不安や焦りは、未来に向く感情です。
その感情があるから、準備をすることができるとも言えますが、多くは、考えても致し方ないことだと思います。

ここで、やってしまいがちなのは、無理やり考えないようにしようとすることです。それは、かえって逆効果になるのでやめましょう。
もともと、脳は、「○○しない」ということを受け付けません。「○○する」と「○○しない」という言葉が存在したとして、記憶されるのは「○○」の部分です。

例を挙げると、不吉な数字なので「4という数字は思い浮かべないでください」「ラッキーな数字なので、4という数字を覚えてください」この二つは、どちらも「4」という数字を印象付けることになります。

私たちが出来ることは、不安や焦りを感じたときにそれを掘り下げず、否定的なことが浮かべば肯定文に変えることです。

すべての人に通じる魔法のことばは、「すべては上手くいっている」です。

未来を感じる時、今の困難さを見るだけでなく、次の角を曲がった先を想像する。ワクワクすることが生きる力になります。
皆さん、意志の力で何でも乗り越えられると思いすぎです。確かに私たち人間は理性を持っていますし、意志の力で抑えこむこともできます。しかし、これは、運転でいえば、ブレーキに過ぎず、進むためには、まずブレーキから足を上げて、惰性で進む感覚にも慣れれば、次にアクセルを踏むことが必要です。

自分の人生は自分が主人公。ハンドルを握っているのは、自分なのに、他人にハンドルを握られていると思い込んでいるとすれば、それは誤りです。

そんなことを言っても、会社や学校では、自分の力でどうしようもないこともあるじゃないか?と思われるでしょう。確かにその通りですね。今に行き詰まりを感じている時は、多くの人は、そう思います。

自分の中に植え付けられた、道徳観や価値観は、自分や周囲の人を助けることもありますが、傷つけることも同時にあります。これが、物事をどうしようもないと感じる正体です。自分や他者を傷つけるだけのいわゆる常識は変えても良いのではありませんか?

どうか、自分自身の制御する力。意志でコントロールする力を過信しすぎないでください。たとえ、今が上手くいっていないとしても、上手くいかない方法に気付けただけです。その経験が別のことに向かう原動力になります。

大抵、長続きすることというのは、意志の力でやってきたことではなく、何となくしていることです。習慣化されているようなことなのです。したいこと、あるいは、心地いいことです。

我慢を続けると、他者を憎むようになり、最終的には、自分を愛せなくなり、信じられなくなります。
よい連休を過ごされ、健やかな連休明けを迎えられますこと、心より願っております。

心療カウンセリングルーム かきかわ統合医療相談室は、休まず心療を行っております。いつも門戸を開けてお待ちしております。

山口市緑ヶ丘(旧宮野下)の自宅で営む静かなカウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室

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