こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

本当に楽になるということ

2013-01-28 19:09:44 | 日記
悩みから解放されて楽になるには?

自分のこころと会話する技術を身につけることが究極の方法です。


考えることから深い悩みに至るにはプロセスがあります。迷路に入りこんで出口がわからなくなったときは、

今、あなたがこだわっていることが本当に問題の本質なのかどうかを検討してみる必要があるでしょう。


過食、拒食、アルコール・ギャンブル等依存的な状況など具体的なことから、何となく不安である。何となく辛いなど

本人が把握していない漠然としたことも含みます。(カウンセリングでは後者のご相談が大多数です。)


側面からみれば、とても重い問題だと感じることも本人にとっては、さほどでもないこともあり、逆に多くの人が

大した問題ではないと思われることが、本人にとって重い問題であることもあります。


大事なポイントは、自分のあるがままを知り、生まれつきの特長や環境により培った今を知ることからです。

なかなか簡単ではありませんが、こころのアクセルとブレーキ(新しいことに挑戦してみたい、やってみたい、衝動的で

冒険好きな要素と慎重で危ないことを避けようとする心配性的な要素)のバランスを少しずつ調整していくことが大切です。


また、多くは後天的に培われてきた部分である、自分のあるがままを認める「自尊心」や、他人と上手く関わり合う「協調性」も

その人の思考に関連します。


ストレスが過剰になり負担になるまでには、それなりに経過があるのですが、我慢が限界になって、表面化してはじめて

精神・身体症状になり自覚するので、

「 それまでは大丈夫だったので、今までのやり方は間違っていない。」

と、原因に気づけないことが多いのです。

“ 堪忍袋の緒が切れる ”

と言いますが、その袋には、これまでに貯めてきた、問題の種があるのです。


最初は、両親や配偶者の前で、良い子、良いパートナーを演じていたり、周囲の人も、演じている状況がその人のいつもの性質

としてみているため、違う側面を見せられると受けいれることが難しいため拒否的になるなど、いわゆる互いの期待のズレが

ストレスを引き起こします。


あるいは、子供から大人になる過程で・・・

学生から社会人になる過程で・・・

職業人からその役割を終える過程で・・・


人は生涯の中で何度も役割が変わる時期を迎えます。そうした変化に順応することが難しい時、ジレンマを感じるでしょう。


いわば、対人関係、コミュニケーションの問題を解決することが本当に楽になる鍵を握っています。


特に、日本男児は自分の気持ちを伝えるということに馴染みがなく、内面に向き合って素直に言葉にする経験が少なく、

思いのほか難しいことなのかもしれません。


カウンセリングでは、症状に焦点を当てるのではなくその人に起きていること全般を見ていきます。

症状を詳しく分析し、治療を施すのが医療の役割の主たること、あるいは一端であるとすれば、カウンセリングの役割は

その人の感じ方、考え方をとらえ、自分や周りの(特に人間関係)状況に変化を起こしていくための協力です。


症状(状況)へのこだわりが過度にこころに負担をかけることを緩和し、気持ちが楽になるほうを優先します。


まずは、肩の力を抜いて、自分と話をしませんか?


一年で最も寒い時期ですが、春はもうすぐそこです。森に囲まれた自宅で営む小さなカウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室

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苦手を克服する鍵

2013-01-09 19:35:50 | 日記
苦手を克服する鍵は、イメージを変えることにあります。

トップアスリートと言われる人たちも、イメージトレーニングを重視されています。


これは、特別な人にだけ必要なことではなく、誰にでも生きていく上で大事なことです。

まず、あなたの中で苦手なことは何ですか?

それは、いつ? どこで? どのような状況で? そう感じるようになったのでしょうか?


たとえば、運動が苦手だとします。

私の場合、これは幼稚園に入る前から出来ていました。

運動会で、

“ 位置について・・・ヨーイ!! ドン!! ”

と、かけっこでスタートする時、

“ 位置について ”

の段階では、誰よりもやる気満々で、うちの親の欲目?だけではなく、傍目にも、私の姿はそう映っていたそうです。


ところが、実際は、

“ ドン ”

で、スタートできなくて、

“ ドン ”

からワンテンポ、ツーテンポずれてスタートするのですね。


そして、誰よりも、元気よく腕を振って歯を食いしばって真剣な顔をしていたそうですが、結果はいつもビリ。


小学校に入ってからは、少しずつ、

“ ドン ”

のタイミングは合わせられるようになってきたものの、やはり運動音痴は治りませんでした。


跳び箱は未だかつて跳べたことがない。

逆上がりは、両手のひらのマメが全部潰れるほど毎日頑張っても、出来ない。

とにかく、運動と聞いただけでも身震いするほど嫌でした。


小学校の卒業文集では、担任の先生に、

「 あなたが、ソフトボールで打って走った時に一番感動しました。」

と書かれていて、未だに、これをあまり好意的に思えず、たまたま当たっただけのことに、感動されても・・・

と卑屈になったり、真冬のマラソンの時期には、あまりにも走るのが遅い私に、担任の先生は

「 無理しないで休んでいいのよ。」

と言われて、意地でも休んでたまるか!!と子供ながらも悔しかったのを覚えています。


いい成績がとれないのが、とにかく悔しくて、どうすればいいのかなあ?

他の科目は頑張れば点数になって表れるのに、体育だけはどうしても思うようにならなくて悩みました。

そして、絶対に、休まず最後までやり抜こう。体育道具の準備は率先してやろう。

体育はダメでも、保健の授業は完璧にやろうと、出来ることで頑張って、とりあえず評価を得ようとしたのですね。


これは、私の親の教育方針が、結果第一主義で、最終評価が悪かったら決して許してくれない・・・

そんな厳しさの中で培われた部分と、元々の気質の負けん気からだと思います。


平等って何でしょう?


みんなが同じことを同じようにできるわけではないですし、体つきも、体力も、知力も、あらゆる面で決して同じではありません。

私たちは安易に、平等という言葉を使いますが、それを自分の価値観で語っていないのか?

少し、省みてください。


「 私は、これだけ頑張っているのに、あなたはこれだけしかやっていない。」


その人が、人生の中で何を重視するかはその人次第、精一杯というコップの大きさはみんな違うことを忘れていませんか?


40年近い時を経て、私はブログで過去に悔しかったことについて振り返って綴っています。

しかし、その当時は・・・いいえ、もっと若い頃はこんなふうに表現できなかったと思います。


近頃は、運動音痴でも、意外にゆっくりとした“ 気 ”を重んじるような動きは合っていることや、やり方によっては

出来ることにも気づき、少しずつながら苦手のイメージを変えていっています。


苦手なイメージを変えるのは本当に難しいです。

特に、子供の頃から染み付いていることは変えにくいのです。


ことの善し悪しは別にして、それでも大人の評価を得るにはどうすればいいのか・・・

そうした処世術を身につけたり、得意なことでカバーすることを考える糧になっています。


そして、もっと強かになって、そんな過去を語っているのですから、人生はわかりませんね。


一つは苦手なことを克服するには、取り組み方そのものをソックリ変えてみることも方法です。

学校教育では、取り組み方を変えさせないところがありますが、同じ山でもルートを変えれば登頂できることもあります。


もう一つは、あなたが大人で、子供の頃の苦手意識を引きずっているのなら、その意識があることで、あなたにもたらしている

結果をよく検証してみてください。


そもそもそれは絶対に克服しないといけないことですか?

結果は悪いことばかりなのでしょうか?

そのことが出来ないことで、そんなに不幸なのでしょうか?


「 異性にふられて、自分は不幸になった。だから一生幸せになれない。異性が苦手だ。」


例えば、この方程式は正しいですか?


私のかつての方程式はこうでした。


「 小中高を通じて、体育の成績はずっと悪かった。私は運動が向いていないのだ。それは私に素質がないからだ。」


今の私は、このように考えます。

「 小中高の体育教科の中では結果を出せなかったが、運動が向いていないのではなく、運動は誰にでも必要なことであり、

好きな運動を選んでも良いし、自分に合った方法を考えて楽しく取り組んでよい。苦しいだけが運動ではない。楽しみに変えよう。」


さて、公開ブログでここまで書けば有言実行するしかありませんね。


冬季うつも、年末年始のボーっとした感覚も、日照時間が長くなりはじめ、今から改善するよう取り組むと良いでしょう。

とはいえ、最も寒くなる時期です。まずは心のストレッチをはじめてみませんか。


お気軽にお訪ねくださいませ。


山口市宮野の住宅地で営む小さな心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室





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