働いている人にとっては避けられないのが職場の人間関係の問題だと思います。
職場の悩みで最も多いものでもあります。せっかく希望の会社に就職しても辞めたいと思う人も少なくありません。
見方を変えれば職場の人間関係の問題さえ解決できればストレスも減りますし、良いこと尽くめです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
上手くいかない人がいるとすれば、まずは自分の考え方とのズレに着目してみてください。
例えば、「ここのところが分かりづらいので教えてください」と上司に訊ねると、上司からは、
「それは前に教えただろう。すぐに聞くんじゃなくてマニュアルを読め」と言われた。
(自分の考え)
①上司は始めに分からないことがあれば何でも聞けと言っていたから訊いたのに、その通りにしたらキレられた。
②マニュアルを読めというけれど、接客している時などは見ているヒマもない。
次に自分はどういう「べき思考」を持っているのか考えます。
(自分のべき思考)
①上司は訊けばいつでも親切に教えてくれるべきだ。
②上司は今の状況をいち早く把握してマニュアルを読むヒマがない事ぐらい気づくべきだ。
上記の例のように状況に対して自分がどういう考えを持ち、どのような「べき思考」があるかを検証します。
まずは徹底的に自分の「べき思考」の棚卸しをしてみてください。
その上で、自分と全く同じ「べき思考」=「価値観」の人はいないことを冷静に受けとめましょう。
このように活字にすれば、「私も同じ考えだ」という人もいると思いますが、もっと突き詰めていくと、「ヒマがあるかないか?」という一語をとっても時間の使い方、優先順位のつけ方はひとぞれなので、似ている考え方の人は存在しても、各々事情が異なるのですから完全一致は無いのです。
それを踏まえて、仕事をしていく上で最低限、お互いの価値観のすり合わせが必要なところだけは話し合うことです。
この例を活用すると、上司はマニュアルを読むのは就業時間内で難しければ、就業時間外でやるべきだと考えているとします。
それに対して、自分は就業時間が終われば自分のプライベートの時間なので、残ってまで読む気はないとすれば平行線ですよね。
働いていくということは、お互いの「べき思考」の折り合い地点を見出すことから始まるのです。
折り合うためにはいくつかの話し方を頭にたたき込んでください。
「先ほどはご指摘くださりありがとうございます。あれから◯◯について考えてみましたが、△△のところが分からないので教えていただきたいのですが」
「お忙しいところをおそれいりますがよろしくお願いします」
カウンセリングの際、このことをお伝えすると、「私はそんなに上手く言えません」
「なんで、ありがとうとかおそれいりますとか、いちいち言わないといけないのですか?上司ってそんなに偉いんですか?」
と言われることがあります。
これは、上手く言えるとか言えないとか、どちらが上かというような次元でもなくビジネスマナーとして身につけていただきたいことです。
仮に上司から部下に言う場合も細かな言い回しは異なっても、相手に仕事の手を止めさせて尋ねる時、相手の時間を奪う行為でもあるのですから敬意を込めて話す気持ちを持って欲しいと思います。
ともあれ職場の人間関係は難しいです。
仕事というものが介在しなければ一生ご縁がないような相性が悪い関係性の人とも、家族よりも長い時間一緒に過ごすことが余儀なくされるのですから。
職場の人間関係について、自分は苦手だと決めつけず、細かな問題について丁寧に対処し、言葉足らずな部分はスキルを身につけて向き合ってみてください。
きっと新たな展開がみえてくると思います。
カウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室
職場の悩みで最も多いものでもあります。せっかく希望の会社に就職しても辞めたいと思う人も少なくありません。
見方を変えれば職場の人間関係の問題さえ解決できればストレスも減りますし、良いこと尽くめです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
上手くいかない人がいるとすれば、まずは自分の考え方とのズレに着目してみてください。
例えば、「ここのところが分かりづらいので教えてください」と上司に訊ねると、上司からは、
「それは前に教えただろう。すぐに聞くんじゃなくてマニュアルを読め」と言われた。
(自分の考え)
①上司は始めに分からないことがあれば何でも聞けと言っていたから訊いたのに、その通りにしたらキレられた。
②マニュアルを読めというけれど、接客している時などは見ているヒマもない。
次に自分はどういう「べき思考」を持っているのか考えます。
(自分のべき思考)
①上司は訊けばいつでも親切に教えてくれるべきだ。
②上司は今の状況をいち早く把握してマニュアルを読むヒマがない事ぐらい気づくべきだ。
上記の例のように状況に対して自分がどういう考えを持ち、どのような「べき思考」があるかを検証します。
まずは徹底的に自分の「べき思考」の棚卸しをしてみてください。
その上で、自分と全く同じ「べき思考」=「価値観」の人はいないことを冷静に受けとめましょう。
このように活字にすれば、「私も同じ考えだ」という人もいると思いますが、もっと突き詰めていくと、「ヒマがあるかないか?」という一語をとっても時間の使い方、優先順位のつけ方はひとぞれなので、似ている考え方の人は存在しても、各々事情が異なるのですから完全一致は無いのです。
それを踏まえて、仕事をしていく上で最低限、お互いの価値観のすり合わせが必要なところだけは話し合うことです。
この例を活用すると、上司はマニュアルを読むのは就業時間内で難しければ、就業時間外でやるべきだと考えているとします。
それに対して、自分は就業時間が終われば自分のプライベートの時間なので、残ってまで読む気はないとすれば平行線ですよね。
働いていくということは、お互いの「べき思考」の折り合い地点を見出すことから始まるのです。
折り合うためにはいくつかの話し方を頭にたたき込んでください。
「先ほどはご指摘くださりありがとうございます。あれから◯◯について考えてみましたが、△△のところが分からないので教えていただきたいのですが」
「お忙しいところをおそれいりますがよろしくお願いします」
カウンセリングの際、このことをお伝えすると、「私はそんなに上手く言えません」
「なんで、ありがとうとかおそれいりますとか、いちいち言わないといけないのですか?上司ってそんなに偉いんですか?」
と言われることがあります。
これは、上手く言えるとか言えないとか、どちらが上かというような次元でもなくビジネスマナーとして身につけていただきたいことです。
仮に上司から部下に言う場合も細かな言い回しは異なっても、相手に仕事の手を止めさせて尋ねる時、相手の時間を奪う行為でもあるのですから敬意を込めて話す気持ちを持って欲しいと思います。
ともあれ職場の人間関係は難しいです。
仕事というものが介在しなければ一生ご縁がないような相性が悪い関係性の人とも、家族よりも長い時間一緒に過ごすことが余儀なくされるのですから。
職場の人間関係について、自分は苦手だと決めつけず、細かな問題について丁寧に対処し、言葉足らずな部分はスキルを身につけて向き合ってみてください。
きっと新たな展開がみえてくると思います。
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