こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

お互いに心地いい自己表現の方法

2012-12-17 20:14:49 | 日記
素直に自分の思いを表現できるって、実は意外と難しいことです。

赤ちゃんは、泣くことで、「 お腹が空いた。」「 おむつが濡れて気持ち悪い。」「 眠い。」

など表現しますね。


少し大きくなると、複雑になります。

たとえば、何か誉めてほしいことがあるとして、

「 お母さん、これ、できたよ。すごいでしょう?。」

とストレートに表現して誉められることを覚えると、それを心地よいことだと認識して、何度も繰り返します。


お母さんに構ってほしいと思った時に、

「 ねえ、お母さん、聞いて。」

と表現して、それが聞き届けられないことが多くて、すねて見せることで、その願望が叶えられることを覚えると

それが良い方法として認識されるでしょう。


「 ちょっと待って、後でね。」

と言われて、後で・・・という約束が聞き入れられないことが続くと、その答えは拒絶なのだと認識します。


「 洗濯物をたたみ終えるまで待ってね。」

と具体的にいつまで・・・と示してあげて、それを叶えてあげれば、待つことで自分の願いは叶えられることを知ります。


喧嘩した時の折り合い方や、お願いの仕方、人との関わり方は主に、両親や身近な家族の言動を見て学びます。

子供たちは親を真似る名優です。


私たちは大人になりました。

大人になると、幼い頃に見ていた両親(大人)って意外と完璧じゃないよね・・・

ということがわかってきます。


子供にもっと構ってあげたい。話を聞いてあげたい。家族で仲良くしたいと思っていても、イライラしてしまって

笑顔で向き合えないこともあるでしょう。


私からのご提案です。


言葉や態度は、その人の思いをすべて表しているのではないのだと、少しだけ考える余地をつくってみませんか?


例えば、とても心配していると伝えたいのに、言動では、

「 何時だと思ってるの!!。」

と怒りになって表現していることもあります。


本当は、嫌だ!!と表現したいのに、笑って

「 やめてくださいよ。」

と表現することもあります。


人は、自分で思っているほど、自分の感情についてよくわかっていないものです。

赤ちゃんのように、素直に感情表現できるのは、どんな表現をしても受けいれてもらえるからであり、私たちは成長過程で

ストレートな表現は必ずしも受けいれてもらえないことを学んでいて、さらに、相手にどう思われるか?といった意識や

こう思ってほしいとという期待などの意識が加わると、ますます複雑になるでしょう。


それでは、言葉や態度で相手のことがわからなければ、どうすれば良いのでしょうか?

まずは、自分がどう思っているかを素直に感じてください。

そして、表現するかどうかを考えましょう。必ずしも表現しないといけないのではなく、表現してもいい権利があり、

表現しないでもいい権利もあります。


また、相手にも、聞く権利も、聞かない権利もあります。

そして、何を感じても考えても良い権利があるのですね。

そのことを踏まえた上で必要なコミュニケーションをはかりましょう。


これは基本的な人権ですが、過去に、

「 考えてもいけないよ。言ってはいけないよ。」

と禁止されたことがあると、自分の思考にブレーキをかけることもあります。


私たちは、成長過程で多くの、“ ○○ねばならない ” という自分の概念、価値観を持ちます。

そこで培った物差しで測ろうとします。

コミュニケーションでは相手もまた、違った物差しを持っています。

この物差しは他人と完全に一致することはありません。


“ 〇〇ねばならない ”を少しゆるめて、“ 〇〇にこしたことはない ”と置き換えてあげられるだけでも

心にゆとりができます。理想通りにいくにこしたことはないが、そうならない時もある・・・と思えれば心穏やかになります。


眉間にしわを寄せている人・・・

どうぞ、表情筋をゆるめて肩の力を抜いて深呼吸しましょう。

吸う息も大事ですが、吸うだけではなく、大地にしっかりと落としこんで吐き出してくださいね。

取りこむばかりだと疲れてしまいます。


のんびりしましょう。

先日、地元誌面の年頭所感の入稿を終えて、既に新年に意識が向いています。

今年の疲れを来年に持ちこさず、気持ちの上でも断捨離していきたいと思っています。

年末年始、休まず営業いたします。

どうぞお気軽にご利用くださいませ。


山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室


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自分らしくあるためには☆カウンセリングの観点から

2012-12-10 22:26:52 | 日記
皆さん、今よりもよくなりたい。あるいは、今がよい状態であれば、維持したい。

そうした願望をお持ちだと思います。

平凡が幸せ、当たり前のことが幸せだと思えることが一番・・・


わかっていても、そう思えない時もあります。

愛する人のことも、“ 会えるだけで幸せ ” “ 一緒にいるだけで幸せ ” と思えたのはあの当時だけだった??

ということもあるかもしれませんね。


瞬間的にボルテージが上がる、いわば熱病のような感情は維持することは難しくても、昔誓った人生目標については

いかがでしょうか?

「 一生、この人と幸せに暮らす。」

「 この人を幸せにする。」



カウンセリングでは、

「 〇〇さんのカウンセリングでの目標は?。」

そうした質問を、初回にします。そして、同じ質問を適宜します。


「 他人の目を気にせず、自分らしくありたい。」

例えばそれが目標だとします。


それはそれとして、日々日常の出来事や、出来事についての思いをお聞きしていきます。

人が何らかのストレスを感じる時、自分が立てた目標とはそぐわない矛盾した思考がおきていることが多いと言えます。


“ 自分らしく ” とはクライアントさんの価値観ですから、何をもって自分らしいかはその人次第です。

カウンセラーが決めることではありません。


「 〇〇さんは、その出来事について今回のように考え行動することは、目標に近づくことでしょうか?。」

と冷静にお尋ねして、考えていただくことは、

「 こうしたほうがいいですよ。こういう考え方もあるのでは?。」

と示すよりもはるかに、悩みや捉われから脱出するのに効果的です。


“ 夫婦二人で楽しく仲良く暮らしたい ” “ 何でも言い合える関係でありたい ”

元々はとてもシンプルに愛し合っていた夫婦が、何らかのことで亀裂が生じる時、そこには目標を見失うトラップがあって

それに足をとられれていると言えます。


お義父さん、お義母さんとの関係・・・

確かに好きで結婚した相手のたまたま両親であっただけのこと。

好きで結婚する時は、選んでいる感覚があったはず。自分で選択した感覚もあったでしょう。

ところが、自分の期待通り物事が運ばない時、人は選ばされていると感じます。させられていると被害者意識に陥ります。


何かを選択する時、それが必ず幸せに続く道と確信が持てる時は素直に進めます。

しかしながら、人生の選択肢はそれほど単純ではなく、いずれを選んでも辛いことしか予測できないこともあるでしょう。

それでも、選ぶしかないのですね。どうせ選ばねばならないのならば、選ばされていると感じるよりも、自ら選んでみてはいかがでしょうか?


お義母さんにどんな言い方をしても、嫁の自分に対しては良いように捉えてもらうことは難しい。

ならば、

「 私はこのように思います。お義母さんのお考えはいかがでしょうか?。」

とそのまま真っ直ぐに伝えてみてはいかがでしょうか?

確かに、そんなことを言えば何倍にもなって返ってきて辛い思いをするだけかもしれません。

ならば、伝えなくても構いません。心の中で言葉にしてみてください。相手に否定されても構わないのだ。否定されても自分の思いは

言葉にしよう。そう感じることが大切です。自分の心に伝えることが大切なのです。


分かり合えないと、辛いですね。歩み寄れないと、悲しいですね。

自分の周囲の人には認めてもらいたい・・・

仲良くしたい・・・


そうした思いを持った人がたくさん、かきかわルームに相談に来られます。

コミュニケーションは、どちらかが始めたいと意思を持ち、相手の合意のもと、向き合って、適度な距離をとらないと始まりません。

そして、それには時間が必要な時もあります。


皆さんの目標は何でしょうか?

今、捉われていることは、目標を達成するために、必要な営みでしょうか?

今の苦難はどう活かせば目標を達成することに役立つのでしょうか?


カウンセリングでは問題解決の手法として、色々なアプローチの方法があります。

聴くことを主軸にする、カウンセリングの最もオーソドックスな来談者中心の関わりかた。


クライアントさんとカウンセラーが協同チームで問題解決にあたる、認知行動療法


言いたいことを伝え、相手の立場も思いやる。そして相手の言葉もしっかりと聴くアサーションカウンセリング


その前に、自分でも無意識の中で抑圧した気持ちや思い癖がどのようにできて、それが今の自分にどのような影響を

与えているのかを知り、癒していく過去に遡る療法、インナーチャイルドの癒し

ゆっくりと、その人に合った方法ですすめていきます。


日照時間が短く、寒くなって活動が減りこころも不安定になりがちな時期です。

どうぞ、こころのマッサージにお気軽にお訪ねくださいませ。

カウンセリングは、落ち込んでいる時、辛い時、悩んでいる時だけに必要としているのではなく、誰でも悩むこともあり、

落ち込むこともあるからこそ、日頃から自分を知り、自己成長を妨げるもとが何かを理解することが大事なのです。


一昨日初雪が舞いました。森に囲まれた静かな住宅地にたたずむ山口市宮野の心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室










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