こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

対人関係のコツ☆言いたいことを言える人がフォローすることの大切さ

2012-11-29 18:45:45 | 日記
言いたいことを我慢せずに伝える。相手の気持ちも尊重しながら自分も大事にする。

ストレスをためないために大事なことです。


“ 私は言いたいことを言っているから大丈夫 ”

そう思っている人も、ちょっと考えてほしいのです。


言いたいことを一方的に言って終わっていませんか?

コミュニケーションはキャッチボールです。

いち往復してワンセッション?

いいえ、いち往復半でワンセッションです。


「 私はこう思うけれど、あなたはどう?」

「 そうね。私はこう思うよ。」

「 そうなのね。あなたはそう思うのね。」



これでワンセッションです。つまり、投げかけて、相手が受け取る。そして投げ返す。それを受けて答える。


よく、言われることです。

「 そうは言っても、答えが返ってこないこともあるし、その通りにはいかないでしょう?自分としては間違ったことは

言っていないし、いつも相手の反応なんて気にしていられないよ。」


確かにその通りです。私がお伝えしたいことは意識の問題です。正論かどうか?どちらが正しいかということではありません


少し想像してほしいのですね。人間関係を円滑にする大事なコツが想像力です。

それも、適度な想像力です。

基本的に、言わなくてもわかるではなく、伝えないとわからないと認識していただきたいので、何らかの方法で伝える努力は

誰にでも必要なことです。


人が、会話に消極的になる要素として、こんなことを言うと相手が気を悪くするかも・・・結果、嫌われるかもしれない・・・

相手に同意しない、あるいは、逆らうと関係を悪くする・・・話さなくてもわかってくれるだろう。
そうしたことを考えていることがあります。


それは、相手の考えていることだから自分には関係ないということで終わらないでほしいのです。

そうした怖れは、誰もが産まれたときから感じていることではありません。

その人の過去の出来事、環境、あらゆる要素が考え方に影響しています。


今日のブログは、あえて、積極的に話せない人に向けてではなく、むしろコミュニケーションが得意。

言いたいことを言っているからストレスはたまらない。あるいは、言いたいことを言うけれど、なかなか思うようにならないのよね。

と思っている人に向けて発信しています。


コミュニケーションが得意な人が、上手くリードすることでコミュニケーションが苦手な人が克服していける要素があるからこそ、

考えてほしいのです。


下手な人同士だとラリーは続かないけれど、上手な人が相手だとラリーが続くということです。

あなたにとっては、テンポが合う他の人だと、別に自分が意識しなくても会話が成り立つのに面倒だなあ・・・と感じることかもしれません。

上級者だからこそ、どんなテンポにでも合わせられる。そこなのです。


コミュニケーションが苦手な人には、むしろ相手の気持ちを想像しすぎないとお伝えします。

考えすぎて言葉にできないからです。そうした人には、相手の気持ちを想像するよりも、自分が何を伝えたいのかを感じてくださいと

お話します。


テンポよく話せる人には、その逆で想像力を持って、相手にテンポを合わせてほしいと願います。

「 ねえ、どう思う?」

と聞いて答えがない時は、

「 私は、こちらが良いと思うんだけど、〇〇の理由でね。あなたはどう思う?」

それでも答えがない時は、あなたはどう思う?の部分を

「 AとBどちらがいい?」

と選択してもらう。

その後のフォローも、

「 Aがいいと思うのね。どういうところが良いのかしら?」

と、穏やかに会話を繋げるよう考えてほしいのです。他人の顔色をみるクセがある人、言いたいことを我慢して言えない人は、

本音を明かさないことが多いです。本音を言うことで人間関係が崩れると怖れているからです。


自分が自分の意思を持ち、発言することを怖れます。それも、聞き手の工夫で話し手の力を引きだせることもあるのです。


カウンセリングでは、言いたいことを言えない人が大勢ご相談に来られます。

私のところで出来ることの限界は、シュミレーションまでです。実生活でその人が自信を取り戻すには、本人の努力と周りの受けいれが不可欠です。


“ 上手に言いたいことを伝えられるようになりたいです。”

“ 私も他の人のように楽しく会話したいです。”


その気持ちを痛いほどいつも受けとめています。


大縄跳びをするとき、まずは、その中に入ることが一番怖いです。みんなは上手に跳べるのに私が入ることで引っ掛けてしまうと

迷惑がかかると思うから。


だからこそ、縄を持っている人が一番下手な人にまずペースを合わせて跳べるよう工夫してみてもらえませんか?

みんなで跳ぶことをまず楽しむこと。失敗しても受けいれてもらえることを教えてあげてください。


上手く伝えられなくても、受け取れるから大丈夫だよ・・・と伝えてあげてください。


コミュニケーションの楽しさが分かったら、誰も一人ぼっちになりません。

コミュニケーションのつまずきは、コミュニケーションが上手くいって解消されます。

みなさん、よろしくお願いします。


山口市宮野の自宅で営む小さなカウンセリングルームは、冬を迎える準備中です。朝は霜がおりました。早朝、夜間に来られる方はどうぞ

お気をつけてお越しくださいませ。

かきかわ統合医療相談室


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落ちこんだ時どうすればいい?

2012-11-22 18:27:26 | 日記
いつも明るく朗らかでありたい・・・

人を愛し、自分を愛し、繋がりを絶やさずに・・・

誰かのために役立ちたい・・・


心の中には在る意識です。それでも、その気持ちをずっと持ち続けることは難しいですし、こころは目には見えないものなので、

行動として表し続けることはもっと難しいです。


「 何があったの?」(いつ?誰に対して?どこで?どんなふうに?)

「 どう思った?」

「 どう感じた?」



この三つを自分に質問してあげます。

人間の意識の中には、例えばこうして、ブログを綴りながらも、読む人がどんなふうに受けとめられるだろうか?

どんなリアクションが返ってくるのだろう?と考えるところがあります。


つまり評価が気になります。自分がどんなふうに見られているかが気になるのですね。


事の善し悪しは別にして状況(言動にたいして)評価を受けていることに対して、自分の求めている評価と異なる時、見方が異なる時に、

自分の方が正しいということを相手に認めさせたくなります。

そこで、お互いにそういう考え方もあるんだね・・・と認め合えれば、たとえ意見が食い違っていても気持ちは和らぐでしょう。


ポイントは、色々な考え方、感じ方、価値観が違う人がいる。

目の前で子供が泣いていて、それに対して、


「 まあ、可愛そうに。」

「 人前で泣くなんて女々しい。」

「 そもそも親は近くにいないのか?なぜ泣いているんだ。」

「 うるさいなあ。」

「 声をかけてあげないと冷たい人間って思われるかなあ。」



と、感じ方は異なるのですね。同じ人でも心境によって異なるでしょう。

そして、感じることに正しいも間違いもありません。


“ そんなふうに思われるなんて心外だ ”

と感じると、深く落ち込みます。


他人の感じ方はどうにもなりませんが、やはり受けいれられない時は落ちこんで、どうにか他人の気持ちをコントロールしようと焦ることもあります。


コミュニケーションをとろうとして、相手にされなかったり、かみ合わなかったり、無視されたりすると、心が折れそうになるでしょう。


カウンセリングでは様々な人とお会いしますが、自分がクライアントさんの問題の渦中にあれば、きっと感じ方は異なります。

当事者になれば、自分のことをわかってもらいたい。認めてもらいたい。など心理的な欲求が多少はあらわれます。


過去にコミュニケーションが上手くいかないことで傷を抱えていると、人と深く関わりたくないと思うこともあります。

そのため、人を避けて自分の殻に閉じこもることもあります。

人間関係、コミュニケーションの問題はコミュニケーションで解決することが大事です。

目の前に現れているあらゆる問題はあなたに課せられた課題です。


落ちこまなくて済むことは難しいですが、落ちこんでも立て直しやすくするためには・・・

自分の気持ちを徹底的に聞くこと。自分の心に問いかけること。


「 私は何がしたかったのだろう。」

「 相手に何を望んでいたのだろう。」

「 これからどうしたいのだろう。」



それから、他者との関わりでは正しいか間違っているかの二極化は避けて、考えが違うことを認めること。

言葉は同じでも、言葉の持つ意味は、人それぞれ価値観、観念があって異なるのだと認めること。


でも、怖いのですね。


「 私はこう思う。」

で終わりたい。もっと言えば、拒否されたくないのでそれも言わずにいられるともっと楽??

勇気を持って・・・


「 私はこう思うけれど、あなたはどう?」

言葉にするかどうかは別にして、違う意見があっても構わないと心から思えたとき心の霧が晴れるでしょう。


いつも明るく朗らかに向き合いたい・・・

人を愛し、自分を愛し、繋がりを絶やさずに向き合いたい・・・

誰かのために役立つよう向き合いたい・・・


最初の三行の言葉のあとには、すべて向き合う=コミュニケーションが続きます。


深いところでは、誰もあなたの心を傷つけることはできません。あなたがそれを受けいれない限りは誰もあなたの心を傷つけることはできません。

言葉に意味があるのではなく、言葉を使う人、受けとめる人にとっての意味があります。


言葉は言霊(ことだま)

大切にしたいですね。


わかっている、みんなそれぞれ価値観が違うことはわかっているけど馴染めないの。しんどいの・・・

そんな時は、自分の心が喜ぶプレゼントを送ってください。

深秋を探しに、外に出てみますか?

音楽を聴きますか?

しばらく連絡していなかったお友達に電話してみますか?


チューニングを変えてみましょう。

違う展開があるでしょう。


山口市宮野(緑ヶ丘)の自宅で営む小さな心療カウンセリングルームはいつも野鳥が遊びに来る森が見えるところにあります

かきかわ統合医療相談室

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あなたらしく生きるコツ

2012-11-05 22:56:48 | 日記
私たちが、普段ストレスだなあ・・・と思う時、たとえば、

「 上司に理不尽なことで叱られた。それで落ち込んだ。」

「 友人が連絡もなしに遅れてきた。それで腹が立った。」

「 過密スケジュールで致し方なくできなかった仕事について、クライアントに責められた。悲しかった。」



と、出来事(状況)⇒ 結果(感情) を結び付けます。

実は、この真ん中には、必ず思考というものがあります。

認知行動療法を取り入れたカウンセリングでは、そこに焦点を当てていきます。


クライアントさんに、

「 最近つらかったエピソードを教えてください。」

とお願いすると、出来事(状況)、思考、結果(感情)がひとまとめにされています。


例えば、

「 自分には落ち度がないのに、上司から叱られた。きっと自分のことが嫌いだからだ。いつも理不尽なことで怒鳴られる。

僕のすることは何一つ認めてくれないに違いない。一生懸命に仕事をしているのに、誉めてくれることは一切なく、怒る

ことしかしない。そんな態度だから自分は落ち込むのだ。」


「 友人は連絡もなしに遅れてきた。きっと自分の約束なんてどうでもいいと軽んじているんだ。私はいつも早めに到着するように

しているのに、きっと何とも思っていないのだ。まったく腹が立つ。」


「 最初にスケジュールはいっぱいなので、遅れるかもと伝えていたのに、強引に頼んでおいて責められるなんて、おかしい。

それでも出来る限りのことを尽くしているのに認めてもらえないなんて悲しい。」



文章に詳しく表すと、このように、状況に対して自分なりの思考が働き、感情や身体症状などの結果に繋がっていることがわかります。

私たちは成育歴や過去の経験にともなう自分なりのものさしを持っています。これが理想・理念といったことです。

・・・すべきであるとか、他人も・・・あるべきであるとか、他にもあらゆる思いぐせがあります。


これを、事実と事実に基づいて思い浮かんだ考えと結果に分けていきます。

感情が混乱していると、自分の中での情報処理がゆがむ場合があります。

そして、厄介なのは、自分なりの既成概念があって、そのままの認識で滞ってしまうことです。

心の動脈硬化がおこります。


上の例の一つ目で説明すれば、

きっかけになる出来事: 上司に理不尽なことで叱られた。いつも怒ることしかしない。

思考: きっと自分のことが嫌いだからだ。自分のすることは何一つ認める気がないのだ。誉める気がないのだ。

結果(感情): 落ち込んだ。



よく勘違いされるのは、出来事が感情や行動を引き起こすということです。

では、出来事は変えられない事実として、思考を変えるといかがでしょうか?

思考: たまたま不機嫌だった時に目の前にいたので怒鳴られた。強い口調で言う人であるが、悪気はない。

そう思えれば・・・

結果(感情): あまり良い気分ではないが、引きずる程ではない。



と変えられるかもしれません。


うつのような気分では、自分自身で切りかえられない時もあります。ある時期、十分な休養も必要でしょう。

しかし、回復期、あるいは再発を防ぐためには・・・

と言うよりも、こうした柔軟な考え方を身につけることは、価値観が多様化している現代を生き抜くには大事だと思います。


前述の方法は、認知行動療法という心理療法のひとつです。(実際には行動も交えますので。)

従来のカウンセリングでは、クライアントさんの話をカウンセラーは共感的に聞き、クライアントさん自ら答えを出していかれるのを

支援するスタイルです。


認知行動療法的カウンセリングでは、クライアントさんとカウンセラーは協同チームを作り、一緒に問題解決にあたります。

カウンセラーも積極的に具体的な質問をクライアントさんにしていきます。問題を明確化させ、解決方法を検討するために

必要だからです。そこで導き出された改善策、対処法を、クライアントさんに持ち帰ってもらい実生活で検証してもらいます。


ニーズに応じて、人間関係の構築のためのコミュニケーション方法、自分の思いも伝えられ、相手も同時に思いやることが

できる表現方法をシュミレーションを交えながら学んでいきます。


カウンセラーである私自身は、少々認知行動療法の実践のし過ぎで、時に倒れそうになることもあります。

ネガティブな思考におちいるたびに、修正する癖がついたことはとても良いことなのですが、たまにはネガティブなままでも

いいかしら?ドタ~・・・としていたい時もあります。


療法というと、堅苦しいですが、平たく言うと、ものの見方を変えることです。これは、開運にも効果てきめんです。

良い出会いを引き寄せ、幸運を引き寄せることにつながります。


どんなに過酷な状況であっても、あなたの感情までは支配できません。

あなたが思考するようにあなたは感じます。

あなたが自由な意思を持つ限り、あなたは真に自由です。生きざまや態度は選べます。


本当の意味での自由を手に入れてください。

自由になろうとして、かえって不自由になっていませんか?

真のあなたらしさを見つけてみましょう。素直さを取り戻しましょう。


山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室



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