こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

夏バテとメンタルヘルスケアの大切さ

2013-07-29 21:23:15 | 日記
山口・島根記録的豪雨に遭われ、被害を受けられた方へ、心よりお見舞い申し上げます。

先月、横浜市からお友達が来られて、今回甚大な被害が出た、萩市須佐も訪れていました。また、郷里の親戚、友人が訪ねて来てくれたときには、徳佐のりんご園や須佐のホルンフェルス千畳敷秋芳洞、秋吉台といったところをご案内しまして、大変喜んでいただいています。

普段は穏やかで実に美しい景勝地も、自然災害の大いなる力の前に、あらためて、そこに存在し、有ることは難い。
訪れることができることも一期一会なのだと実感いたします。

~☆~

皆さん、この気温差と気圧の影響などで、体調を崩しておられませんか?
私は生まれて45年目にしてはじめて、夏バテというものを経験しました。

室温計が29度を越えているのに、最初は発汗していたものの、次第に発汗しなくなり、次に寒気がして、激しい頭痛で、これは熱中症なのだと理解しました。

若い頃は、エアコンでキンキンに冷えた部屋で、タンクトップ一枚でも寒いと感じることもなく、暑い屋外との気温差も苦になりませんでした。また、時代はバブル期で、ガードルでガチガチに締め上げて血行が悪くても、ボディコンスーツを着こなすことが優先で、高いヒールで精一杯背伸びしていました。

今は、服装も当時に比べればゆるゆるですし、エアコンの設定温度も気をつけています。それでも、年々夏に限らず、環境変化への適応が難しくなっていると実感いたします。

夏バテとは、自律神経に起因して、暑さのために食欲が減退したり、冷たい食べ物、水分の摂り過ぎで胃腸の働きが弱ったり、クーラーでの体の冷やし過ぎなどで、簡単にいえば、体が環境適応できなくなる状態です。

また、暑さのために、睡眠不足になり、休養がとれない。職場は夏季休暇を取る人が多く、業務量は多くなるなど、それぞれが置かれている状況によりストレスの要因は異なると思います。

今日のテーマ、「夏バテとメンタルヘルスの大切さ」としましたのは、夏バテと、うつ病などの初期症状と似ているところがあり、体力が落ちている時は気力も低下し、それを放っておくと、心も慢性疲労を起こして、気付いた時には重篤な状態に陥ることがあるので、早期発見で、癒していただきたいと思ったからです。

夏バテに限らず、慢性的な疲労の原因は、大きく分けて二つ。ひとつは、肉体疲労と精神疲労です。肉体疲労は、体を休めることで概ねとれますが、精神的疲労では、体を休めてもとれないことが多いのです。

簡単なセルフチェックをおこなってみてください。

・朝は辛いけれど、夕方は楽になる。
・仕事や学校が終わると楽になる。
・十分に休養をとっても疲れが取れない。
・やる気がおきない。
・やるべきことはあるのにイライラして手がつけられない。


加えて、睡眠不足、食欲異常(過食・食思不振)、消化器症状などの身体症状が、二週間以上持続しているようであれば、医療機関にご相談ください。

かきかわ統合医療相談室にも、精神症状(不安、焦燥、イライラ、絶望感、)を訴えるケースが増加しています。

そして、上記のような症状は、慢性化することも多く、一時的に治っても、再発再燃を繰り返すために、自分の性格だからとあきらめているケースが見受けられます。

断言できることですが、どれだけ、慢性化している場合でも、適切な治療で、癒すことが可能です。

~☆~

実際のカウンセリングでは、クライアントさんの身に起きている事実について、感じ方、考え方、言動について、詳しく検討します。
皆さん、ご自分では自覚がなくても、集団や社会生活の中で、様々な影響を受けています。

自分は、他人に影響されない、マイペースだと思っている人でも、まったく影響を受けずにいることは無理です。

現代生活では、急激な社会変化、情報量の増大、多数の人間とのかかわり合いなど、過剰な刺激を受けています。
人間の情報処理能力には限界がありますので、無数の刺激を受けたとき、人は、自分が取り入れることと、捨てることを取捨選択しているのです。

例えば、自分の好きなブランドのメーカーの商品なら無条件にそれを選ぶとか、気に入る政党を決めるとか、自分が尊敬している人の言葉には何でも従うとか、人それぞれ色々な基準があると思います。

自分なりの価値観を持つことは大切ですが、自分の価値観のフィルターの範囲が狭くなると、それ以外のことが入って来なくなり、本来は自分を守り、快適な暮らしを守るためのものが、排他的になり過ぎて、自分を苦しめる結果を産みだすこともあるのです。

カウンセリングでは、クライアントさんの考え方、感じ方について否定はしません。
どのような考えを持つことも自由だからです。

次に、本当はどうなりたいのか?
何を目指しているのか?

と問いかけます。

その上で、その目標に向けて、今の言動が合っているのかどうかを考えてもらいます。

~☆~

私事ですが、今日、お昼過ぎにコンビニに立ち寄った時、商品棚には、お弁当やパン、サラダなどが見事にからっぽでした。
おそらく、豪雨災害が影響しているのだと思います。

つい、最近までは、自分で言うのも何ですが、なるべく地消地産の野菜やお魚を買い、天候不順で食材が少ない時も、それなりに工夫して料理をしてきたつもりでした。

ところが、ここ数か月は、コンビニでカット野菜や調理済み食材を利用することが増えていたため、、商品棚にいつも並んでいるものがない時、とても不安に感じました。

幸い、主婦歴20数年の経験から、気持ちの切りかえは可能ですし、ちょうど夏バテ気味の体には、煮干しとアーモンドと甘いデザートの変わりに、いただきものの、柑橘類をいただきながら、体を冷やすビールをやめて、少量のワインを飲んで、元気になりました。

人のこころを苦しめる原因の一つは、自分の価値観を絶対の基準と思っている、もしくは、自分の価値観などは取るに足らないもので、他人に合わせないといけないと自分を過剰に低くみていることです。

そして、経験というものは、時間も必要、学ぶことも必要です。すぐに身につくものではありません。

もっと、緩やかに考え、視野を広げてみませんか?

昨日の価値観と今日は違っても構わないのです。それはあなたにだけ当てはまることではなく、他人もあなたと同じように時は流れていて、変化しているのです。

自分を癒やす試み、成長するチャンスは、あなたの身に訪れているピンチ、苦難の中にこそ存在します。
どうぞ、チャレンジしてみてください。

8月以降、講座、セミナー等で出張する日が多く、ご迷惑をおかけしております。
ただし、今年も夏季休暇は取らずに常に開けております。希望される方にはなるべくお待たせせずにお越しいただけるよう最大限努めさせていただきます。

各種自己啓発、心を楽にする心理講座、成育歴を振り返る講座、対談形式で徹底的に感じ方と思考、行動について考える認知行動療法など、皆さまのニーズにお応えできるプログラムを提供させていただきます。

どうぞ、お気軽にご相談くださいませ。

山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室


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私の生誕と母との関係、そしてカウンセリング

2013-07-21 00:32:22 | 日記
深夜0時を過ぎて、45年前の今日の夕方、母が私を産んでくれた日になりました。

つまり、誕生日です。


21時過ぎに、久しぶりに京都に1人、住む母に電話しました。ここ、数年まったく会っていません。

父が亡くなった14歳の頃から、母が好きになった妻子ある男性との関係との狭間でどうしても母も、その男性のことも赦せなくて

私は、高校3年の時に母の元を離れました。


それからは、ずっと埋められない溝があります。


結論から言うと、私は母が好きです。ずっとずっと好きでした。

でも、甘えきれませんでした。素直になれませんでした。

本当はもっと愛されたかった。

誉めてほしかったです。


カウンセリングに訪れる人に、状況に応じて、成育歴のことに触れることはよくあります。

医療、介護、教育、様々な分野で活躍されている方々も、他人事なら客観視できても、自分の親、あるいは子供のことになると

冷静になれない。どうしても感情が邪魔をすることがあり、そのわだかまりをどうにかしたいとご相談される例もあります。


人間の潜在的意識の中では、

「 認められたい、愛されたい、認めたい、愛したい。」

と願っているものです。


ですが、それが叶わない時、傷つくのを怖れて、そうした感情を持っていることすら、自分の意識の中から抹消しようとします。


子供のころに埋められなかった傷を今もなお背負って、その傷を忘れないことで、親との絆を繋ぎ続ける・・・

それは、どこの家庭にでもありがちなことです。何らかの確執があるのならば、胸に手をあてて考えてみてください。


昨夜、母に言いました。

「 ごめんなさい。申し訳なく思うの。本当はお母さんに会わないといけない。先祖の墓前にも手を合わせたい。だけど、仕事が優先になり、

いいえ、それを言い訳にして、逃げている私を許してほしい。」



母は言いました。

「 その気持ちだけで十分。ずっと休んでいないのでしょう?京都に帰る時間があるのなら、一人で温泉でも行って、一日でもゆっくりと

休みなさい。こうして電話で話せるだけで十分だから。」


誕生日とは、自分が産まれた日であると同時に、母が産んでくれた日なのですね。

決して一人では産まれることはできませんでした。母だけではなく、先祖代々があってこその命です。


このブログを読んでおられる方で、それでも親が許せないと思われている方は、そのことをどうか責めないでください。

ありのままの自分の心に正直で構わないと思います。


私は、親子だから、どんなことがあろうと許せとは言うつもりはありません。

伝えたいことはひとつです。あなた自身が真に幸せを求める時、何が必要ですか? 

本当の幸せをどうか追求されてください。


カウンセリングでは、決して感情を否定しません。

あなたが、誰を憎んでいようとも、それが、世間的に人の道に外れることだとしても、感情に善いも悪いもないのです。


ただ、望む力こそが、真に幸せに進む光です。

あなたが、何を望むかで、人生のベクトルは変わるでしょう。


どのようなことも偶然はなく、今在ることは必然だと受けいれ、自分がどうしたいのかをよく考えてみることです。

無理かどうかを最初に決めつけてしまわず、まずは、どうしたいかが認識できれば、どうすればできるかを考えてみませんか?


それを、素直に捉えられれば、意志力が弱くやる気がわかないこと。逆に、実現するために、やってはいけないことも整理がつきます。

何が本当に大事かが理解して、心の垢を落とすこと。


これは、自分自身にも常に銘じていることです。

すべての人に幸あることを祈念いたします。


山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室

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