こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

大人のコミュニケーション講座第一回目を終えまして・・・

2012-06-29 20:09:52 | 日記
6月23日(土)山口市男女共同参画センター(山口市市民会館事務所二階)にて、大人のコミュニケーション講座

第一回目(入門)で講師を務めさせていただきました。写真はその時撮影されたものです。


コミュニケーションは心のキャッチボール。

向き合う相手との心の交流です。



人は他の動物、植物とは異なり言語を通じて相手に自分の心の状態を伝えることができます。

相互理解ができてはじめてコミュニケーションがとれるということで、一方通行では成り立ちません。


カウンセリングでは様々なご相談をお受けしますが、その中で必ずと言ってよいほど関わっていることが

コミュニケーションの問題です。


わかりあえない他者との関係。

それよりも前に、自分のこころは最も分かりにくいのかもしれません。

自分のこころを照らすためには他者の存在が必要なのですね。


太っている、痩せている。

明るい、暗い。

背が高い、低い。


すべて、何らかの基準があります。基準とは較べる存在があってはじめて出来るものです。


私の声をこだましてくれる存在があれば、私の声を聞くことができるでしょう。

それが、共感するということです。


「 おはよう。」

「 おはよう。」



返ってくると嬉しいけれど、返ってこないと寂しいですね。


凹むことがある朝も、目の前の人の前で口角をキュッとあげて、作り笑顔でも構わない。

明るい顔で、あいさつした時、相手からも同じく笑顔で対応してもらえれば、何となく元気が出てきませんか?


また、あいさつした直後、相手が反応する一瞬のタイミングを待ちますね。

そのタイミングを待つことが聞くことの原点です。


それでは、相手から反応が返ってこない時はどうしましょうか?

その時は、相手は、反応できる状況ではなかったと、必要以上に卑下することなくそのままを受けとめれば良いでしょう。


そして、その時自分が一瞬でも寂しいと感じたならば、他の誰にも同じ思いをさせないよう人の嫌がることをしないと

思う・・・それだけでも良いのかもしれません。


それは、あいさつを返してくれなかった相手を悪く思うこととは根本的に異なります。

例えばとてもシャイな人で、あなたに挨拶したくても、その時出来なかっただけかもしれませんし、他に考え事をしていた

だけかもしれない。何らかのわだかまりがあったのかもしれませんが、すべては想像の範疇です。


思いやりは、一つ間違えればお仕着せになります。

私がこれだけのことをしたのに、わかってもらえない。

あいさつをしたのに、相手はしてくれない。


何も他者に期待せずに付き合うことは難しいです。人間である限り、そこまで欲を抑えられるものではないでしょう。

愛した分愛されたいと思う。

しかしながら、その愛の分量は誰にも量ることはできません。


コミュニケーションの溝が出来る時は、相手を自分の思いどおりにコントロールしようとしていることが多いです。

それが上手くいかないことで、怖れを抱いたり、被害者感覚を持ったり、疎外感を感じたり、自分自身を苦しめてしまいます。


本当に心から相手の気持ちを慮り(おもんばかり)聞くことができれば、通じ合うことが出来ます。

これは理屈ではありません。


「 そんなことはない。私は一生懸命話を聞くけれど通じ合えない。」


そんな思いをお持ちの方もおられるでしょう。


では、あなたは今日声が枯れるまで話をしたとして、しっかりと聞いてもらえたとすれば、それで100%満足できますか?

数日は幸せ気分で心も安定していても、また、時が経てば聞いてもらいたいと思うのではないでしょうか?


カウンセリングでは、来談者(クライアントさん)と話し合ってテーマを決めてそのことの解決を目指すことで期間や

回数を決めるなど、線を引くこともありますし、クライアントさんのご希望により、定期的にフォローを続ける場合もあります。


一つのテーマについて解消されて、カウンセラーとクライアントさんとの関係は一旦解散しましても、他に問題が生じたり

解消された問題が再燃する時は、再び向き合うこともあります。


完全に癒えることが難しければ癒し続ければいい・・・

そう感じております。


カウンセリング依存をおこさせることなく、心理的教育も行いながら自己解決する力を育みつつ、枯れることのない思いは

求めがある時には、いつでもお聞きできる存在で在りつづけたいと思っております。


しっかりと聞くことの効果の一つとして、共感的に聞いてもらえることで自分の気持ちに気付き冷静に考えることができることです。

聞き手が完全に聞くスタイルに徹することで、相手はしっかりと感情表現ができて抑圧していた気持ちに気付けるのです。


先行き不安な世の中であるからこそ、隣人とコミュニケーションをとること。

家族とコミュニケーションをとること。

人と関わり続けることを諦めないことが必要なのです。


家族間だけだと親密になり過ぎて聞けない時は、他者の助けが必要になります。

聞く力を中心にしたコミュニケーション力を育むことで、まずは自分自身を力づけ、周りの人を元気にしていきませんか?


なお、講座は、二回シリーズで次回は7月28日(土)13:30~15:00 大人のコミュニケーション(演習)です。

場所は山口市男女共同参画センター(山口市民会館事務所2階)

電話・ファックス 083-934-2841

参加費無料です。

お問い合わせは山口市男女共同参画ネットワークまでお願いいたします。


次回の講座では、素直に自分の気持ちを伝えること。話すこと。質問することについてのお話をさせていただいたあと、

皆様で演習を行っていただきます。


カウンセリングにつきましては、随時お問い合わせくださいませ。完全予約制です。面談中は電話に出られないことが

ありますが、折り返しご連絡させていただきます。

以下のリンクからかきかわ統合医療相談室のホームページをご覧いただきお気軽にお問い合わせくださいませ。


山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室

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子供のときの自由なこころを取り戻す方法

2012-06-25 19:21:54 | 日記
寄せてはかえす波を追いかけた記憶はありますか?

電車の車窓からどこまでも付いてくる月を不思議だと思ったことはありませんか?


子供の頃は、目の前にあって無くなるもの、例えば食べ物などは無くなるということがわかりますが、

大きさを捉えきれないものは、その質感を捉えられなかったと思います。


では、大人になった今はどうなのでしょうか?


昨日は、19年目の結婚記念日でした。

一日遅れでしたが、午後3時前から思い立って夫と青海島までドライブしてきました。

京都から山口へ引っ越してきて10年目です。

思えば山口での暮らしの方が長くなっているのですね。


午後5時前の平日の飲食店はお客さんもまばらで、観光船や漁船が着いている海を眺めながら静かな時を過ごしました。

梅雨寒で、あたたかいお茶が美味しく、お寿司屋さんの大きな湯呑で乾杯。

海鮮丼を味わいまして、お土産に干物を買い求めすぐに帰ってまいりました。


夫婦の会話・・・


「 最初に住んでいた小さな借家が懐かしいね。」


結婚当初は6畳と4畳半と小さな台所に物置がついた古民家を借りていました。


年々、会話が減る気がします。

その後は長い沈黙でした。


その沈黙が苦痛でなくなりだした頃から喧嘩をすることも減り、何事にも苛立つことがなくなったと感じています。


今日も、二人でどこかへ行こうと約束していたわけではありません。

カウンセリングルームを営むようになりまして、仕事が入ればそちらが優先。

今から出かけようとしていても、クライアントさんから電話があれば、出かけることをやめていたでしょう。


夫も昼過ぎまでは仕事でしたので、疲れて帰ってきてリビングでうたた寝していました。


私:「 どこかへ行こうか。」

夫:「 そうやね。」



と返事をしてからも、1時間以上そのまま犬とゴロゴロしていて動きませんでした。

以前ならば、しびれを切らして


私:「 行くんやったら早く行こうよ。」

夫:「 どこへ行くの?」



と会話があって、意見が合わないと決裂することもありました。


今日は、

夫: 「 どうする?」

私: 「 海でも行く?」



出かけるまでその言葉だけです。


ドライブ中も、疲れて眠そうな夫は助手席に・・・

私がハンドルを握りました。


海まで行けなくても構わない・・・

行けるところまで行って、食べたいものを食べて・・・



それでいいと思っているのでお互いに何も苛立たないのですね。


一瞬は、早めに出れば角島辺りまで行けるかなあ・・・とかよぎらないわけではありませんでしたが、次の瞬間

お互いに穏やかな気持ちで向き合える方がいいと思うと時間を気にしながら移動するよりも、お互いの気の向くままで

折り合いがつくところでいいと心から思えるのです。


これが、我慢ではなく、心から思えるには歳月が必要でした。


目の前のことにイライラしなくなると、意識は自然と子供の頃のようになる気がします。


「 今日は波が高いね。」

「 あの船はどこまで行くのかね。」

「 魚はいるのかなあ?」

「 明日は雨かね。」

「 この船とあっちの船とどっちが早いのかね。」

「 遠くに見えている陸地は続いているんだろうか? それとも島なのかなあ?」



大人になって、色々な疑問が解消されたのでしょうか?

理屈では学んでいても、海の広さも月の大きさも、この目で見て感覚で捉えられないことは何一つ変わっていないのでは

ないでしょうか?


子供は感じるままを表現します。

・・・とともに、ある程度成長すれば、どうすれば心地良くなるかも学びます。

泣いてみせれば、欲しいものが与えられる。


「 ごめんなさい。」

と言えば、ママが優しくなる。


「 あれなあに? なんで?」

と無邪気に疑問を持てたことも、いつしか解っていないことでも妥協することを覚えます。


この歳になって夫とこうした会話ができるのは、そうした自由な表現をしても否定されたり疎ましがられないからです。


大人になって、挑戦できることの数が減ることはありません。

あなたの知識は栄養であり、それは何もあなたを邪魔しません。


あなたを縛っているのは何らかの観念です。


素直に感じる自分を信じ、心から大切に思える何かを信じ、前進することをあきらめないでください。



山口県山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室


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助言(アドバイス)が有効ではないとき

2012-06-20 18:34:02 | 日記
「 気にしないで大丈夫。」

「 あなたなら大丈夫だって・・・。」

「 考えすぎない方がいいって。」

「 ど~んと構えて、寝ちゃった方がいいんじゃない?。」



そうして、励ましの言葉をいっぱいいただいても落ち込んでいる時はどうにもならないものです。


気にしないでいいって言われても気になるのですからどうしようもないですね。

また、眠れなくて辛い時に、

「 寝なくてもいいじゃない。限界がきたら誰でも眠れるんだし・・・。」

「 運動でもしたら?疲れたら眠れるって・・・。」



悩みを聞くと、何とかしてあげたい・・・

何か答えを出さないといけないと一生懸命に考えてしまいます。

その結果、自分の経験や見聞きしたことから助言をしてしまいたくなります。


これって、自分が言われる方に置き換えてみるとよくわかるのですが、ほとんど役に立たないことが多いです。

役に立たないだけならいいのですが、場合によっては余計に落ち込むこともあります。


例えば、私の緊張感についてです。

あらゆることに対して非常に神経質で、酷い時は胃腸の調子を悪くするほど事前に自分を追いつめてしまう私ですが、

乗り越えるプロセスである思考と行動について整理してみると次の通りです。


 
~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~



【イベント1か月前】


思考)大変だけど、やりがいがありそう。楽しみだなあ。何着て行こうかしら?

感情)期待感。意欲的な感覚。

行動)ホームページを確認したり、着て行く服を準備する。ざっくりと講座の内容についてマインドマップを使って

組み立てたり、必要な資料を集める。レジュメを作る。


【イベント2週間前】


思考)どれぐらい集まっているのだろう。どんな人が来られるのだろう。ざっくりまとめたけれどどれぐらい話す内容を

詰めればいいのだろう?

感情)不安感。焦燥感。恐怖。

行動)ひたすらノートに話す内容を書きだしたり、ワープロで打ってみる。不安が大きいのでそれに耐えられなくて

作業が中断しがちでネットサーフィンをしてみたり、現実逃避にはしる。


【イベント一週間前】


思考)きっちり詰めておかないと会場で困ってしまう。時間があまったらどうしよう。あまりにも細かく詰めすぎると

臨場感がなくなってつまらない講座になるかもしれない。一から作り直そうかしら?

感情)パニック。逃避願望。不安。

行動)時間が許す限り食事中でも鉛筆とノートを手放せず、常にそのことで頭がいっぱい。ゆとりがなくなり、

他のことをしていても気がそぞろで集中できない。


【イベント三日前(本日)】


思考)やるだけのことはやった。どんな結果であれ、それは今の私の実力であり、致し方ないこと。

他に楽しいことでも考えよう。

感情)充実感。開き直った感じ。ゆったり。

行動)ランチに行って気晴らしをする。別の予定のことも思い出して、他のことにも意識が向いて体を動かしたり肌の

手入れをする。メイクの練習をする。



 
~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~




こうして実際に細かく言葉にしてみると、三日前には吹っ切れているわけです。

先ほどの助言を今日、友達から聞いたのであればスーッと染みこむことでしょう。

...と言うよりも、今日の私ならば悩んでいません。


助言がいけないのではなくて感情を変えることを他人が指示しても難しいということをお伝えしたくて長々と綴りました。


助言として有効なことは、その人にとって必要な情報であることです。


「 講座の組み立てがうまくいかないのだけど、どうすれば具体的に組み立てることができるかしら?。」

「 それならね。私がよくやる方法なんだけど、マインドマップを使うといいよ。ただ、ダラダラ書くだけではなくて

たくさんの情報を漏れなくダブりもなく、あとで見たとき頭の中でどのように考えているのかが確認できるしね。」

「 それはどうやってやるの?。」

「 本が色々と出ているから参考にしてみたらどう?。」



これは、以前お友達から教わったことでした。


あくまでもその人にとって必要な情報ですから、助言する側が良いと思っても必ずしも相手にとって有用ではないということも

付け加えておきます。


もっと単純な例をあげると、

「 ラーメンを食べに行こうと思うんだけど、どこが美味しい?。」


どんなラーメンを美味しいと感じるかは人それぞれですね。

「 私の好みを言えば・・・ですが、どういった味がお好みですか?。」


ということになります。


カウンセリングでは、問題を解決するために、思考 ⇒ 感情 ⇒ 行動 と分けて検証してみます。


私の悩みである、

“ どうすれば緊張しなくていいのか ”

という答えは、他人が知っているのではなく私自身が持っているのです。


つまり、1~2週間前は、相当な緊張感で自分としては辛いですが、日常生活に支障があるほどでもなく、やるべきことは

できています。既に、1か月前には既に組み立てられていて3日前に仕上げをしたとしても間に合うぐらいの状況に

しているのです。


ところが、生来の神経質さが出てくると、気になるのでどんどん細かく追求してしまいます。

この行動が役に立たないわけではなく、その期間では普段ではあり得ないほどの集中力があって難しい本でもスルスルと

頭に入っていきます。


そして、3日前には克服できていて、当日は緊張しているところを悟られないように振る舞うぐらいの厚かましさはあるような

気がします。


悩んでいる時は負のスパイラルだけに意識が向いていますが、取組み方をトータルで見ていくと自分自身の成長も自覚できます。


緊張ということが、私にもたらしてくれた恩恵に気付けて有難いとさえ思えます。

それは、今日の私だから言えることです。


見出し画像は、ギボウシの花です。

愛でることができるのはほんの短い期間です。

雨が酷くなる前に撮影しました。純白の花はこころを癒やしてくれます。


物事の見方を変えるお手伝い・・・カウンセリングでできることです。

本日のブログの内容は、男女共同参画ネットワーク主催の講座、「 大人のコミュニケーション講座。」では、さらに

詳しくお話いたします。


6月23日(土)、7月28日(土)2回シリーズの無料講座の申し込みは以下のリンクよりお問い合わせくださいませ。

既に定員に達している場合はご容赦ください。


男女共同参画ネットワーク 「大人のコミュニケーション講座」


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自分の思い癖に気付くことから

2012-06-17 18:26:26 | 日記
いき詰まりを感じること...

誰しも経験があることだと思います。


なぜ、そう感じるのでしょうか?

地球上には70億もの人が住んでいて、色々な生き方、色々な考え方があります。


それでも、悩むときはそこがあたかも行き止まりのような気がしてきます。


私は思いこみも強く頑固です。カウンセラーという仕事上では共感的に聞き、どの人の考え方も

なるほど・・・

と感じますし、それは、演技などではなく来談者(クライアントさん)中心に関わっている時は

違和感なくそう感じます。


ところが、私は私の考え方に関してはなかなか柔軟になれません。

一体、何に対して固執しているのかが見えなくなることもしょっちゅうです。


私の場合、大変頑固ですがそれで動けなくなる自分の思考パターンがわかるだけに、固まる前に無理やりでも

外に出ます。今ならば、あえて自分と違う業種の人と交流を持ったり、普段の行動と逆行することをしてみます。


そこまですると、かえって刺激が強すぎて、しばらく疲れて動けなくなることもあるのですが、次に起き上がる時は

必ず何らかのヒントを得ています。


自分が固執している何かで縛られているのなら、本当にその何かが自分に必要なものなのかどうかを考え直して

みませんか?


私の思い癖は、何か叱られたり注意されると、

“ 私が悪いのだ ”

とまずは、落ち込みます。


それで、本当に自分の非を認めて善処出来る時はそれでいいのですが、注意された内容自体にどうしても納得できない

こともあります。

そんなときは、

“ 立場が違うのだから仕方がない。以前は同じことをしても何も言われなかったのに...むしろ肯定的だったのに、

納得はいかないけれど、注意されたその時の相手の感情は言われた通りなのだから、そのままを受けとめよう。”



と、まっとうに受けとめすぎてしまうのです。

これは、心理の本に書いてあるような、模範解答過ぎる答えです。


それから、その後の私の感情を占めている大部分は、

“ 嫌われたくない ”

ということです。


この感情の処理方法は、社会的には上手くいきますが、ストレスが溜まります。

しかしながら、最後に気持ちが落ち着くところはそれでいいのです。


嫌われたら仕事がやりにくくなる。

また、私が相手を嫌いになっても、仕事をするモチベーションが下がるので出来れば避けたい。


どうしても、人は感情に左右されるところがありますから、好かれるところまではいかなくても一緒に仕事をするのなら

少なくとも嫌われたくないし、嫌いにもなりたくないですね。


では、ストレスを溜めないようにするにはどうすればいいのでしょうか?


最終処理方法は自分でも納得しているので良いのですが、最初にチラッと怒りの感情があることを無視するところがある・・・

これが危ないと思っています。


周りの人が、

「 もう、腹が立つ...。」

と表現されている時は、大抵聞き役にまわっているため、私自身が気持ちをしっかりと出すこともありません。


それも、処世術で、わかった上でやっていることですから構わないのです。

共感する程度で聞いておかないと、過大に広がった時には収拾がきかなくなって、人間関係を最悪にしてしまうので

あえて止めているのですから。


大事なことは、私自身が持っている怒りの感情に気付いて癒すことです。


“ ああ...頑張って対応していたのに、あんなふうに言われて腹が立ったね。辛かったね。怒っていいんだよ。”

と、自己放出させるプロセスが私には欠けています。


変に物わかりが良すぎるフリをして、それを自分の内面にまで強いてしまっているために長く同じことを

続けているといつかは爆発してしまうことになります。


この思い癖は、わかっていても治せないでいる部分です。

それに気づかせてくれる場所が異業種交流であったり、他人のセミナーだったりします。


初めて、もしくは久しぶりにお会いする適度に緊張感のある関係では、お互いにお互いのことを知りあうために

相手の話を聞こうと思いますし、率直に話そうと思います。


普段、会っている相手に対しては既に先入観がありすぎて見えなくなることもありますが、それがない分新鮮なのでしょうね。


本当の自分の気持ちに気付くこと。

見えている部分がすべてではないと、球体でとらえること。


なかなか難しいですね。

あなたなりの、解消法をみつけてみませんか?


見出し画像は山口市の瑠璃光寺の紫陽花です。


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さあ、行こう。さあ、前に進もう。☆人が好きです。

2012-06-12 21:36:04 | 日記
82歳のご婦人とご挨拶した別れ際に、「 さあ、行こう。さあ、前に進もう。」と笑顔でご主人と手をたずさえて

行かれた姿に元気をもらいました。人生岐路はあっても一本道です。

写真は昨日撮影した保寧山瑠璃光寺です。一本道が素敵です。


日々、人は迷います。どうしようかなあ・・・と思うことが多々あります。


カウンセラーは避雷針...そんな話を聞いたことがあります。

カウンセラーの仕事を避雷針に例えるならば、導雷針として大地に放電させて守るべきものを守る存在だと感じています。


それでは、カウンセラーとはとてもストレスが溜まる仕事で身がもたないのでは?

よく言われることですが、まともに自分の身に受けていればこの身は焼き焦げてしまいます。

そうならないのは、大地に放電させ、電位のバランスを保っているからです。


我が身を捧げて立っているのではありません。我が身を守ることができなければ、出来ないことなのです。


人生の大先輩の 「 さあ、行こう。さあ、前に進もう。」という言葉ですが、常にご夫妻で大量の薬を服用しなくては

ならず、お見かけするところはお元気でも、様々な病気に伴う症状で安楽に過ごされているとは言い難いと思います。


それでも、明るい笑顔で人前で、そう言えること。

達観すること。大局を知って、人生を常に前向きにあることを悟っておられるゆえに言えることだと感じます。


何があろうと、前に進む以外にないのですね。


いつも物わかりが良くなくても構いません。

理不尽なことがあれば怒っても良いのです。悲しいことがあれば泣いても良いのです。


それでも、ずっと俯いているわけにはいかないから、泣きつかれれば、怒ることにも飽きてしまえば再び笑えばいい。


時に、過去の自分の行動、言葉を思い返して深く後悔することがあります。

何であんなことをしたのだろう...時を逆戻りさせられるならば、そのことを消してしまいたい。


それは叶わないことです。人生は岐路はありますが、大局では一本道です。それを引き返すことは叶いません。

叶いませんが、今後の生き方の中で過去の自分の行動や発言に至る考え方を修正して活かしていくことは可能です。


カウンセリングでは、変えられること、変えられないこと。変えたいこと、変えたくないこと。変えたいけれど

変えにくいこと。それらを整理するお手伝いを致します。


とても抽象的な表現ですが、これはどんな事にも通じることです。

一つしか道がないと行き詰っている時はもう一度考えてみませんか?

本当に一つしか道がないのでしょうか?別に道があっても選べないのでしょうか?

それとも、別の道は選びたくないのでしょうか?


近頃、私自身が若干疲れ気味でした。それを単なる肉体疲労だと考えていました。

あることで、判断に迷うこともあり、信頼のおける人に相談しました。


一緒に考えていただくことで、迷いも解消されましたが、それ以上に私自身が、自分の感情を禁止していたことに

気付かされました。


カウンセリングや講座では、最初に感じた第一の感情が喜怒哀楽、どんなものであろうと大切にしましょう・・・

とお伝えしながら自分のことは出来ていないものです。


私は、昔から辛いことがあった時は、それをいち早く気持ちの処理をするために、私が未熟であるから、相手の

思いを肯定的に捉えられないのだと、即座に切り替えようとします。


実際に表面的には切り替えるのは上手だと思います。


しかしながら、嫌な感情を持ったことも少しは大切にしようと今は思っております。

なぜならば、私も一人の人間です。嫌な感情を持っても構わないのですね。その後にどう、考え方を変容させるかは

また別の問題です。


本当に客観的に物事を判断するには、一時的にでも違和感を持ったことも無視せず自分の気持ちに向き合うゆとりも

必要だと感じました。


私の性格、思い癖の部分を気づかせてくれて私が本来の私らしさを取り戻すことができるのは、親友の存在があればこそです。

師を含めて、心から話せる人がいるから笑顔でいられます。


そう、時に怖い顔、不安な顔もされることもありますが、すぐに前向きな笑顔を取り戻される人生の大先輩を

見習って...我慢しすぎず、自己主張もしつつ、それでも再び笑顔を思い出すこと。


人が好きです。人が大好き。

人との関わりに傷つくこともありますが、それでも人が好きです。

これからもずっとそう在りたいと思います。


いつも、普通の人で在りつづけます。


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