こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

親子関係による悩み

2014-12-18 16:18:01 | 日記
子育てや、介護、親として、子として・・・
このようなご相談はとても多いです。

元々は夫婦関係、仕事のことなど他のお悩みで来られる場合も、特に私から質問することがなくても、カウンセリングが進むにつれ、過去の回想に入られて、浮き彫りになるのは親子関係であることは少なくありません。

自分の行動や思考がどこから来たものか考えると、その癖(くせ)、習慣は子供の頃にさかのぼります。
親の立場からすれば、「そんなふうに育てた覚えはない」「強い人間になるよう育てた」
と思われることも、見方を変えれば、

「常に強い自分でいないといけない」
「弱いところを見せてはいけない」
「立派な人間になるよう育てられたのだから、弱いのは自分の責任」

などと、必要以上に自分で責任を背負いこむこともあります。
また、いくら、子どもには影響がないようにと配慮したつもりでも、夫婦関係を見て子どもは成長します。

大人のように第三者的客観性が身に付くまでは、自分がどうすれば親に可愛がられるか、あるいは、これをしたら親に嫌われると考えながら過ごしています。

兄弟でも、兄は良い子でいることで親の関心を求め、弟は悪いことをすることで、親の関心を求める。無視されるよりも叱られても構ってもらえる方が良いと思うわけです。

それを、親目線で、

「なぜ?」

と聞いても、その理由は本人でさえもわからない。わからないと言われれば、親は言ってくれないのだと捉えられるかもしれませんが、

「本当のことを言って」

と言われて

「わからない」

と本当のことを言っているにも関わらず、この子は言ってくれていないのだと思いこむと、子どもは本当の気持ちを伝えているのに理解してもらえないと感じるでしょう。

大人の世界はもっと複雑で、自分の気分次第で同じ事でも嬉しいと思う時もあれば、そうでないときもある。しかしながら、子どもにはそこがわかり得ないこともあるのです。

では、どうすればいいのか?

やはり、説明する以外にないのだと思います。私は、子どものために夫婦は仲良くなければいけないと言うつもりはありません。ただ、仲良くない時も、それが子どもの責任ではないということを伝えてあげてほしいのです。

例えば、子育ての意見の相違で夫婦げんかになる場合も、意見が相違するからけんかになるだけで、それは、子どものせいではない。あくまでも、夫婦の見解の相違に他なりません。

大人になって、過剰に他人のことを面倒みようとする。他人の責任と自分の責任の境界線がわからない。人目を気にする。他人の評価を気にするといった状況で生きにくさを感じていらっしゃる、いわゆる「アダルトチルドレン」の苦しさを抱えていらっしゃることがあります。

今、なんらかの悩みがあるのなら、それは変革のチャンスです。
次世代を明るくするために、今の自分のこころのしこりを取り除きませんか?

自宅で営む小さな心療カウンセリングルームです。
かきかわ統合医療相談室

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