一年を通じて、ご相談が多いのは就職についての悩みです。
はじめて就職される方から、再就職までさまざまです。
私自身は、カウンセラーとして起業する前まで10本の指では数えきれないほど転職を繰り返してきました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_setsunai.gif)
親元から出て、最初に就職した先は飲食業でしたが、職安に行ったり、広告など見るゆとりもなく、ボストンバッグ一つ抱えてその日暮らす場所を確保するため、“ 賄いつき、住みこみ従業員募集 ”の貼り紙があったお店に入り、いきなり
「 雇ってください。」
と言った記憶があります。
そんな状況ですから、選ぶも何も、基準が寝る場所の確保と食べさせてもらえること以外になかったのです。
“ この仕事、私に出来るかなあ ”
と考える余裕さえなかった気がします。いくつかの仕事では、続かなかったことがありましたが、ダメなら次のことを考えないと食べていけないので、
とにかく動いていました。どんな仕事が向いているかとか、どんな仕事をしたいのかということを考え始めたのは、最初に働き始めてから7年ぐらい後のことでした。
また、その頃までは好景気が続いていたので、特に資格などはなくても、食べるだけの仕事は確保できたという時代背景も味方だったと思います。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
~☆~
就職の悩みでカウンセリングを受けに来られる方は、まだ一社も受けたことがない人もたまにおられますが、ほとんどは、面接で不合格の判定を受けられた経験のある方々です。
カウンセリングでは、職業適性検査のような一般的な方法を用いるのではなく、相談者の方が、どのような不安を持っているのか、具体的に整理していきます。
まずは、面接でどういうやり取りがあったのか、どこでつまずきを感じたのかを教えていただきます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif)
カウンセリングを通じて、雇用する側もされる側も、消去法的な考え方が定着しているということを近頃は特に感じます。
雇用する側は試験を受けに来た人のマイナス点を挙げて、選別から除外していくための質問をされていることが多いということです。また、面接を受ける側は、いかにしてマイナス面を隠そうかと必死です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
結果、人間関係が苦手で、初対面の人と話すのは緊張することを隠すために必死で明るく元気に振る舞われたことが功を奏して受かることができても、
元来の性格は変わらないので、面接の時に演じた自分にずっとチャンネルを合わせ続けることが難しくなり、わずかな期間で辞職してしまわれることも少なくありません。
私がカウンセリングを通じてお伝えしたいのは、マイナス面を隠すのではなく、自分の個性をまるごと認め、それをどう活かすかを考えることです。
「自己主張がきちんとできる=社会に認められる」
これがもてはやされる現代ですが、一昔前までは、奥ゆかしさや控えめなことが素晴らしいと言われていた時代もありました。
最も大切なことは、知らないことを教えてもらえたら、謙虚に受けいれる心。素直にできないことはできないと認める勇気だと思います。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)
よく仰られることですが、
「 自信がついたら、試験に挑みます。」
「 これが出来たら、仕事に就きます。」
このように、出来ないことをカバーしないと認められないという既成概念をお持ちの方が多いです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
もちろん、ある程度のスキルを求められる職種では必要なお考えかもしれませんが、どのような資格があっても、それがあれば万能ということにはなりません。
逆に、これだけの勉強を積んだから自分は絶対に間違っていないと考えたとき、その人の成長はそこで止まります。自分が一番正しいと思えば他人の意見は聞き入れられませんし、周りとも上手くいかないでしょう。
戦うべきは、自分自身です。自分の心の中にある劣等感や罪悪感でしょう。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
ありのままの自分をさらけだして、それで認められないと立ち直れないからと怖れることが、本来の自分から最も遠ざかる結果に繋がっていることに気付いていただきたいです。
自分の劣等感を隠すために鎧を着ても、そんな自分を最も認められないで苦しむのは自分自身です。
人前で過度に緊張してしまい、震えてしまう人は、“緊張”を何とかしようとご相談に来られます。
自律神経の働きによる、自分でコントロールが効かないことに意識を取られると、どうしようもなく不安に陥ります。
なぜなら、それが自分でどうにも出来ないからです。
それを解決する手段は、解決しようとしないことに尽きます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
“緊張”しないということを諦めて、どうせ“緊張”するのなら、その時、どうするかを考えておくのです。
“緊張”が震えるという症状で現れる場合は、それを隠そうとするのではなく、むしろ、
「 緊張すると震えてしまいます。」
と宣言してしまうのも方法のひとつです。また、“緊張”が自然な笑顔を奪い、暗い表情を作ってしまうこともあります。その自分の表情にコンプレックスを持っている場合も、“こわばっている=暗い”のではなく、普段の自分は明るい性格なのだとアピールすることも良いでしょう。
相手がどう評価するかは、わかりませんが、自分のことを上手く伝えられたと実感できれば、少なくとも、“やるだけのことはやった”と思えるのではないでしょうか?
就職試験にたどりつき、そこにいる自分は紛れもない自分自身です。否定することなく、まずはまるごと自分を受けいれてあげてください。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
山口市宮野の自宅で営む心療カウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室
はじめて就職される方から、再就職までさまざまです。
私自身は、カウンセラーとして起業する前まで10本の指では数えきれないほど転職を繰り返してきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_setsunai.gif)
親元から出て、最初に就職した先は飲食業でしたが、職安に行ったり、広告など見るゆとりもなく、ボストンバッグ一つ抱えてその日暮らす場所を確保するため、“ 賄いつき、住みこみ従業員募集 ”の貼り紙があったお店に入り、いきなり
「 雇ってください。」
と言った記憶があります。
そんな状況ですから、選ぶも何も、基準が寝る場所の確保と食べさせてもらえること以外になかったのです。
“ この仕事、私に出来るかなあ ”
と考える余裕さえなかった気がします。いくつかの仕事では、続かなかったことがありましたが、ダメなら次のことを考えないと食べていけないので、
とにかく動いていました。どんな仕事が向いているかとか、どんな仕事をしたいのかということを考え始めたのは、最初に働き始めてから7年ぐらい後のことでした。
また、その頃までは好景気が続いていたので、特に資格などはなくても、食べるだけの仕事は確保できたという時代背景も味方だったと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
~☆~
就職の悩みでカウンセリングを受けに来られる方は、まだ一社も受けたことがない人もたまにおられますが、ほとんどは、面接で不合格の判定を受けられた経験のある方々です。
カウンセリングでは、職業適性検査のような一般的な方法を用いるのではなく、相談者の方が、どのような不安を持っているのか、具体的に整理していきます。
まずは、面接でどういうやり取りがあったのか、どこでつまずきを感じたのかを教えていただきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif)
カウンセリングを通じて、雇用する側もされる側も、消去法的な考え方が定着しているということを近頃は特に感じます。
雇用する側は試験を受けに来た人のマイナス点を挙げて、選別から除外していくための質問をされていることが多いということです。また、面接を受ける側は、いかにしてマイナス面を隠そうかと必死です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
結果、人間関係が苦手で、初対面の人と話すのは緊張することを隠すために必死で明るく元気に振る舞われたことが功を奏して受かることができても、
元来の性格は変わらないので、面接の時に演じた自分にずっとチャンネルを合わせ続けることが難しくなり、わずかな期間で辞職してしまわれることも少なくありません。
私がカウンセリングを通じてお伝えしたいのは、マイナス面を隠すのではなく、自分の個性をまるごと認め、それをどう活かすかを考えることです。
「自己主張がきちんとできる=社会に認められる」
これがもてはやされる現代ですが、一昔前までは、奥ゆかしさや控えめなことが素晴らしいと言われていた時代もありました。
最も大切なことは、知らないことを教えてもらえたら、謙虚に受けいれる心。素直にできないことはできないと認める勇気だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)
よく仰られることですが、
「 自信がついたら、試験に挑みます。」
「 これが出来たら、仕事に就きます。」
このように、出来ないことをカバーしないと認められないという既成概念をお持ちの方が多いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
もちろん、ある程度のスキルを求められる職種では必要なお考えかもしれませんが、どのような資格があっても、それがあれば万能ということにはなりません。
逆に、これだけの勉強を積んだから自分は絶対に間違っていないと考えたとき、その人の成長はそこで止まります。自分が一番正しいと思えば他人の意見は聞き入れられませんし、周りとも上手くいかないでしょう。
戦うべきは、自分自身です。自分の心の中にある劣等感や罪悪感でしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
ありのままの自分をさらけだして、それで認められないと立ち直れないからと怖れることが、本来の自分から最も遠ざかる結果に繋がっていることに気付いていただきたいです。
自分の劣等感を隠すために鎧を着ても、そんな自分を最も認められないで苦しむのは自分自身です。
人前で過度に緊張してしまい、震えてしまう人は、“緊張”を何とかしようとご相談に来られます。
自律神経の働きによる、自分でコントロールが効かないことに意識を取られると、どうしようもなく不安に陥ります。
なぜなら、それが自分でどうにも出来ないからです。
それを解決する手段は、解決しようとしないことに尽きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
“緊張”しないということを諦めて、どうせ“緊張”するのなら、その時、どうするかを考えておくのです。
“緊張”が震えるという症状で現れる場合は、それを隠そうとするのではなく、むしろ、
「 緊張すると震えてしまいます。」
と宣言してしまうのも方法のひとつです。また、“緊張”が自然な笑顔を奪い、暗い表情を作ってしまうこともあります。その自分の表情にコンプレックスを持っている場合も、“こわばっている=暗い”のではなく、普段の自分は明るい性格なのだとアピールすることも良いでしょう。
相手がどう評価するかは、わかりませんが、自分のことを上手く伝えられたと実感できれば、少なくとも、“やるだけのことはやった”と思えるのではないでしょうか?
就職試験にたどりつき、そこにいる自分は紛れもない自分自身です。否定することなく、まずはまるごと自分を受けいれてあげてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
山口市宮野の自宅で営む心療カウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室