私たちはなぜ不安になるのでしょうか?
不安とは、意識が過去や未来に向いている状態です。言い換えると、意識が今ここに向いている時は不安とは無縁でいられます。
ところが、なかなか今ここに意識を向けたままでいることは難しいです。
では、不安は必要ないものでしょうか?
不安だけでなく、怖れ、悲しみ、怒り、罪悪感、屈辱感など、なるべく味わいたくない気分はたくさんあります。
しかしながら、これらの気分が、事態を予測して備える、心身の休息をとる、落ち着いて考えるなど、自分を上手く舵取りしてくれているのも確かです。
したがって、どのような気分であっても活かしていくことが大切です。
注意が必要なのは、「不安だから出来ない」など、気分と行動を直結してしまうことです。
ここ数年で、アドラー心理学をやさしく描かれた「嫌われる勇気」が人気になり、これまでの原因論的な考え方から、目的論という、斬新な考え方が受け入れられてきています。
つまり、不安という原因によって出来ないのではなく、向き合うことを避けるために不安という気分を理由にしているというわけです。
同じ状況で同じように不安を感じても、「しっかり準備をして休息をとって備えよう」と思う人もいれば、「こんなに不安なのだから過去の経験も思い返してみても自信がないし、避けよう」と思う人もいるでしょう。
気分や感情は事実ではありません。
不安で動けなくなった時は、まず客観的事実と気分は分けて考える習慣を身につけてください。
過去に失敗したことと不安は別なのです。さらに、何を失敗と捉えるかです。
あるやり方で上手くいかなかったということが分かったという意味では成功と考えても良いでしょう。
自分の気分により動けなくなる人は、物事を一元的に考えがちです。ものの見方を変えることも大切です。
置かれた環境をどう捉えて、どう対処するかを決めるのは自分自身です。
心療カウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室
不安とは、意識が過去や未来に向いている状態です。言い換えると、意識が今ここに向いている時は不安とは無縁でいられます。
ところが、なかなか今ここに意識を向けたままでいることは難しいです。
では、不安は必要ないものでしょうか?
不安だけでなく、怖れ、悲しみ、怒り、罪悪感、屈辱感など、なるべく味わいたくない気分はたくさんあります。
しかしながら、これらの気分が、事態を予測して備える、心身の休息をとる、落ち着いて考えるなど、自分を上手く舵取りしてくれているのも確かです。
したがって、どのような気分であっても活かしていくことが大切です。
注意が必要なのは、「不安だから出来ない」など、気分と行動を直結してしまうことです。
ここ数年で、アドラー心理学をやさしく描かれた「嫌われる勇気」が人気になり、これまでの原因論的な考え方から、目的論という、斬新な考え方が受け入れられてきています。
つまり、不安という原因によって出来ないのではなく、向き合うことを避けるために不安という気分を理由にしているというわけです。
同じ状況で同じように不安を感じても、「しっかり準備をして休息をとって備えよう」と思う人もいれば、「こんなに不安なのだから過去の経験も思い返してみても自信がないし、避けよう」と思う人もいるでしょう。
気分や感情は事実ではありません。
不安で動けなくなった時は、まず客観的事実と気分は分けて考える習慣を身につけてください。
過去に失敗したことと不安は別なのです。さらに、何を失敗と捉えるかです。
あるやり方で上手くいかなかったということが分かったという意味では成功と考えても良いでしょう。
自分の気分により動けなくなる人は、物事を一元的に考えがちです。ものの見方を変えることも大切です。
置かれた環境をどう捉えて、どう対処するかを決めるのは自分自身です。
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