湖国の住人

滋賀県に来て35年。まだまだ知らない湖国の自然、歳時記を日常の出来事、たまに生まれ故郷西条市、西条祭りの事も交え綴ります

近江の厳島

2005-08-29 23:44:28 | 史跡、句碑、道標、社寺
28日は次女の用事で大津市の大石へ行きそのままちょっとドライブへ。国道161号線を北上して福井県小浜市へ向かいました。

以前、湖北のスキー場への行き帰り、いつも見ながら通過していた湖上に建つ朱塗りの大鳥居、白髭(しらひげ)神社との名前は聞いていたのですが、今回はちょっとだけ立ち寄ってみました。


駐車場の縁起説明板には近江最古の神社とあり、約2000年前の垂仁天皇の時代に再建されたと言われ、その後修造営が繰り返されて現在の社殿は太閤秀吉の遺命により豊臣秀頼が1603年に建立したものだそうです。祭神は猿田彦命で延命長寿の神社として親しまれているそうですね。
また、湖上の大鳥居は昭和12年に復興建立され、現在の鳥居は昭和56年に再建されたものだそうです。

境内には与謝野鉄幹・晶子、松尾芭蕉、紫式部等の歌碑もあるそうなのでもう一度ゆっくりと来てもっと詳しい事を調べてみようと思いながらここを後にしました。

県内最古の石造り道標

2005-08-27 23:59:19 | 史跡、句碑、道標、社寺
この道標は神護景雲元年(767)の創建と伝えられる「立木神社」の境内に移築されたものである。

やはり草津市指定の文化財で草津市教育委員会の説明板にによると、延宝8年(1680)に建立されたもので県内最古の石造り道標だそうです。

刻銘は

(南面) 伊勢太神宮 延宝八庚申年
(カーン)七ヶ年中履行月参詣願成就所 みぎハたうかいとういせミち 山城愛宕山 十一月吉日
(西面) ひだりは中せんたうをた加みち 京みぶ村 万宝院 あしだの行者

とあり、現在の追分道標の前身であったもので、建立の背景は、京都壬生村のあしだの行者万宝院と言う人物が、伊勢太神宮と山城愛宕山(愛宕神社)への七年間毎月の参詣成就を記念、感謝して建てられたものと推定されます。

THE VENTURES Japan Tour 2005

2005-08-22 00:48:46 | 日常の出来事
夏の風物詩「ベンチャーズライブ」へ行って来ました!
「ザ・ベンチャーズ ジャパンツアー 2005」京都公演です。





今回のメンバーはドン・ウィルソン氏(72)リズムギター、リオン・テイラー氏(50)ドラムス、ジェリー・マギー氏(67)リードギター、ボブ・スポルディング氏(58)ベースギターで、1月に体調を崩したボブ・ボーグル氏が参加していないのは、体調は回復しているのですが「日本ツアーは万全の体調で臨みたい」と言う事で大事をとったらしいのです。
この言葉からベンチャーズにとって日本がいかに大切な所かがうかがえます。



来日公演は50回目になるそうで、ツアーに先がけニューアルバム3タイトルをリリースしたらしいです。
ドラムスのリオン・テイラー氏が曲紹介やら、メンバー紹介やら、CDの宣伝やら片言の日本語を交えながらしていましたが、そのCDの1枚は、懐かしのGSから近年のJ-POPまで、日本で大ヒットした曲の中からチョイスされた夏色の名曲18曲だそうで、玉置浩二の「田園」チェッカーズの「ジュリアに傷心」は1部でザ・スパイダースの「バン・バン・バン」は2部で演奏されてました。

また、1枚はボブ・スポルディング氏のソロ・アルバムもあり2部ではいきなりリード・ギターで登場してその中の曲も演奏していましたね。
後はおなじみのナンバーで会場も盛り上がり・・・が、やはりオーディエンスの年齢層もかなり高めで先日の「サンタナ・ハンコック・ショーター」と比べるともうひとつでしたが・・・それでも結構楽しめました。

アンコール曲は「キャラバン」でリオン・テイラー氏のドラムソロ、そしてボブ・スポルディング氏とのベース&ドラムスのスティックプレイはそうとう見応え聴き応えが有りましたね。


今年の公演は北海道から沖縄まで32会場。もう半分以上終了していますが、また来年もベンチャーズファミリー全員元気で顔を見せてくれることを願ってます。

矢倉道標

2005-08-21 10:48:37 | 史跡、句碑、道標、社寺
東海道と八橋(矢橋)道の分岐点の「姥が餅屋」の軒下に寛政10年(1798)に建てられた道標で、旅人を八橋の渡しへと導くための物でした。


安藤広重の「東海道五十三次 草津宿」に描かれているのがこの地です。

現在は、「瓢泉堂」と言う縁起瓢箪を製作販売しておられる会社の軒先にあります。
因みに、江戸時代、瓢箪は酒や水を入れる容器として、旅人には欠かせなかったもので、草津にも数件の瓢箪屋さんがあったそうです。そして今でも草津の特産物の一つにもなっています。



大路井(おちのい)道標

2005-08-19 23:59:17 | 史跡、句碑、道標、社寺
この道標は草津川のトンネル(まんぽ)が完成した明治19年(1886)に建立された石造り道標です。


草津川トンネルが出来た事により、東海道と中仙道の分基点は草津追分から覚善寺南西角の地に移りました。
中仙道側の現在の様子


東海道側の現在の様子


合流した東海道南行、トンネル側の様子。


現在、大路井道標は覚善寺門前に移築されています。


今年、この合流地点に、草津のランドマークとも言える「TOWER 111」と言う111m32階建ての高層マンション兼商業ビルが完成OPENしました。

国指定史跡 草津宿本陣

2005-08-16 23:31:56 | 史跡、句碑、道標、社寺
江戸時代、草津は本陣二軒、脇本陣二軒、旅籠屋は七十軒余を有し宿場町として大変賑わったそうです。中でも「田中七左衛門本陣」は建物、敷地とも往時の面影を今に伝え、昭和二十四年「草津宿本陣」として国の史跡に指定されたそうです。



今日は家人と「草津宿本陣」見学に行って来ました。家人も子供達も小学生の頃に見学した事が有りましたが、当然ながら私は今回が初めてであります。
入館券売り場で「何処からお見えですか?」と尋ねられ「草津市内です。永年住んでいて今日が初めてなんです。」と照れ笑いで答えると、「そいう方も結構お見えですよ。」の一言でちょっと安堵(何で?)いざ入館。

門から続く白州を通り玄関へ、幅三間、奥行き一間の式台には沢山の関札が展示してありました。関札とは休泊者が持参し、本陣の入り口に標識としてかかげるもので、敬称は付けません。但し公家の方は敬称を付けたそうです。
名前の下に「宿(やど)」とあるのは一行が全ての材料を持ち込み一行の台所役人が料理する。「泊(とまり)」とあるのは本陣が賄いし、「休(やすみ)」とあるのは本陣で休みを取ると言う事だそうです。

また、玄関広間に展示してある大福帳の中には、元禄十二年(1699)7月4日に浅野内匠頭、その9日後に吉良上野介が(松の廊下の2年前)、文久元年(1861)10月22日には皇女和宮が14代将軍家茂に嫁ぐため江戸へ行く途中、この本陣で昼食をとったとか、慶応元年(1865)5月9日には新撰組が宿泊した(幕末だったので規制も緩んだのか)とかの記述もあり、関札や大福帳の保有数は膨大な物で他に類を見ないそうですよ。

式台を右に入ると長い畳廊下が続き、左側は座敷広間、右側は御善所、東広間。
そして、その奥は一段高くなって上段相の間左に台子の間、上段の間、右側に向上段の間となっていました。

畳廊下

上段の間


そして、その奥に庭園があり、両脇に上段雪隠と湯殿が配置されていました。
やはりもっとも奥には主客の部屋があり、避難用の「御除ヶ門」や屋敷の周りは高塀で守られていたようですね。




本陣職家の住居棟や土蔵は、これらの接客間の右側に土間を挟んで配置されていました。


因みに、建坪四百六十八坪、部屋数は三十室余、二百六十八畳半の建物は平成元年から平成八年まで「半解体修理工事」の平成大修理が行われたそうです。

今回、草津宿本陣を見学して、やはり昔からの交通の要衝、それも2大街道の合流地だけ有って、ここ草津には貴重な歴史的遺産が沢山あることに、今更ながら感心し、またいろいろ調べてみようとする原動力となりました。

東大寺ライトアップ&なら 燈花会 

2005-08-15 01:31:29 | 県外歳時記
MIHO MUSEUMへ行った後足を伸ばして奈良東大寺のライトアップを観に行ってきました。ライトアップは7月1日から10月31日までで7~8月は19時から22時、9~10月は18時から22時までだそうです。
そして8月13日、14日、15日は大仏殿の観相窓が開けられ参道から大仏様のお顔を拝む事が出来るのです。



また、東大寺周辺では、6日から15日の間19時30分から21時まで、ろうそくの灯りで彩る「なら 燈花会」が開催されていて、7つのエリア以外にも古い町並みの中の軒下にもろうそくが灯され幻想的でした。





13,14日は有料で21時まで大仏殿の夜間拝観が出来たので入堂しましたら、ちょうど終戦60周年の戦没者追悼供養が行われていましたので一緒に手を合わせてお祈りして来ました。
また、15日は19時から22時まで、中門内の参道に2500個の灯籠が並べられ万燈供養会が行われるのを自由に参拝する事が出来るそうですよ。

お盆に帰省できない方々も、一緒に先祖の供養をして頂けるようにと昭和60年に始められたそうです。
私もなかなかお盆には帰省できないので、14日でしたが参拝できて良かったなと思います。

MIHO MUSEUM(ミホ ミュージアム)

2005-08-14 23:48:49 | 日常の出来事
14日午後から友人と甲賀市信楽町にある「MIHO MUSEUMU」へ行って来ました。
神慈秀明会の会主・小山美秀子(みほこ)氏のコレクションを展示する私立美術館で、コレクションは、ギリシャ、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本など幅広い地域と時代のもので、美術館と言うより博物館のような内容でしたね。
信楽町の郊外の山中に「桃源郷」をイメージして造られたと言うだけあり、エントランスからトンネルを抜け、尾根から尾根をつなぐ橋を渡ったはるか先に展示館があります。また、利用者の移動のためにエントランスと展示館の間を電気自動車が往復していました。





展示館はルーブル美術館の「ガラスのピラミッド」を造ったことで有名な建築家、イオ・ミン・ペイ氏の設計と言う事です。(初めて知りました)

夏季特別展では型絵染めの人間国宝「芹沢けい介」氏の「用の美に魅せられた生涯」のタイトルの展示を見てきました。(けいは金に圭と書きます)
色使いは沖縄をイメージさせ、帯、着物、座布団、のれん、屏風等日用の布製品のみならず本の装訂、絵本、カレンダー、マッチ箱やカード、建築内装などなど幅広いデザインの展示は素晴らしかったです。

昔懐かし瓶コーク

2005-08-13 15:05:31 | 日常の出来事
最近またコンビニで懐かしいものを見つけました。
コークとファンタの復刻ボトルとヨーヨーのセットです。
このコカコーラヨーヨーは犬の散歩とか綱渡りとかいろいろな技があり、競技会なども開催されたり一世風靡しましたね。
また、懐かしいフォークソングやポップスのCDのおまけが付いたガムとか、大阪万博のフィギュアのおまけの付いたグリコとか…ガムや飴がおまけなのかと思うほど本体はほんの少しだけ。
しかし、70年代が懐かしいおじさんは心をくすぐられ発売されるとついつい買ってしまいます(苦笑い)

地上90メートルからの夜景!

2005-08-12 22:23:52 | 日常の出来事
草津エストピアホテルスカイホールのビヤホールへ行って来ました。
90分飲み放題、食べ放題を満喫してきましたよ。
25階建ての最上階にスカイラウンジ、スカイルーム、スカイホール、スカイチャペルが有り、ちょっと覗いてきたスカイチャペルは西側に位置し琵琶湖を眺めながら結婚式が出来るそうです。まだまだ先の話でしょうが子供たちの結婚式は・・・ふと考えてしまいました。
そうそう、この草津ウエストロイヤルタワーは自分が結婚式を挙げた草津勤労会館の前にあり、あの時は広大な空き地だったのに・・・

草津駅周辺には10階建て以上のマンションが林立し、最近32階建てのマンションも出来ました。
20数年も経つと昔の面影も無くすっかり様子が変わってしまうもんですね。