湖国の住人

滋賀県に来て35年。まだまだ知らない湖国の自然、歳時記を日常の出来事、たまに生まれ故郷西条市、西条祭りの事も交え綴ります

丸葉縷紅草

2006-09-27 23:58:01 | 自然、花
野道の花シリーズ 26

最近あちらこちらで見掛けるようになった、朝顔のようなオレンジ色の小さい花。
小さいけれど緑の中に映えてよく目立つ。

『丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)』ヒルガオ科サツマイモ属のつる性植物 花期は8月~10月
江戸時代に渡来した熱帯アメリカ原産の帰化植物。

鑑賞用として入ったが現在は栽培は殆どされてなく、本州中部地方以西では野性化してしまっている。
そして、他の植物に巻きつきながら伸びるので厄介者になっているようです。



最近はホームセンターに色々な外来植物、新種の植物が沢山出回っているが、後何年、何十年かしたらこの侵入生物データーベースに載るようになるのではないかと危惧の念を抱くところです。

秋の夕景

2006-09-24 20:47:41 | 日常の出来事
夕方、所用で出かけちょっとその辺を一巡りしていると、夕焼けが綺麗だったので撮ってみました。



栗東市の下戸山辺りからでも草津の「Tower111」が見えます。
その右上辺りの雲が虹のように反射して綺麗でしたよ。





今度はちょっと移動して新草津川に架かる志津大橋越しに・・・



もう一つ比叡山をシルエットにして・・・



ここから見える比叡山はフタコブに見えます。
守山市辺りから見る景観だと、都富士と呼ばれるにふさわしい姿に見えるのですが、草津からみると違う山のように見えるのです。



最後の一枚は志津大橋から上流の兄弟橋の砂原大橋を望んだものです。
橋越しに見える山は野洲市にある三上山で近江富士とも呼ばれています。
草津市内で少し見通しのよい所なら、この二つの富士が見られるのです。

初秋の森 鈴虫花 沢桔梗 蔓竜胆

2006-09-24 10:41:07 | 自然、花
栗東自然観察の森の続きです。

ここには山野草が集められているので、色々見た事が無い野草が見られました。

トップ画像は『鈴虫花(スズムシバナ)』です。
キツネノマゴ科イセハナビ属の多年草
分布は近畿地方以西の本州、四国、九州の山地の木陰に生える 草丈30~80cm 花期は9~10月

案内図をたどっていくとシダ園の木陰の中で一輪咲いていてくれました。
暗い林の中で紫色が目立っていましたが、この花のどこがスズムシなんでしょうね?
和名には何で?と思うのが沢山ありますわ。
因みに、この野草も各地で絶滅危惧種に指定されているそうです。





イトトンボの湿地には『沢桔梗(サワギキョウ)』が群生していました。
キキョウ科ミゾカクシ属の多年草 分布は北海道、本州、四国、九州の日当たりの良い湿地 草丈 50~100cm
これも紫色の花でした。両手を広げ踊っているように見えませんか?





万葉植物の小径への分かれ道辺りには『蔓竜胆(ツルリンドウ)』が咲いていました。
リンドウ科ツルリンドウ属で長さ40~80cmになるツル性の多年草
分布は北海道、本州、四国、九州の山林 花期は8~10月 
花後の実はよく目立つ紅紫色

何かの枝に絡まりながら咲く、リンドウに似た薄紫の花は可愛くて綺麗でした。



そして今回も道案内をしてくれた走る宝石斑猫(ハンミョウ)君です。

栗東自然観察の森は自然観察会なども催されるので、どんな花がどこに咲いているかの案内図が貰え、このように苦労無く四季折々の野草が見られます。
ほんとに、山歩き、野草初心者にはおあつらえ向きの施設ですわ。


野竹

2006-09-21 23:58:08 | 自然、花
栗東自然観察の森の続きです。
ネイチャーセンターからビートルランド方面へ歩いて行くと、左側に黒紫の植物が見えました。(地図)
始めて見る色、姿です。
ひょろひょろっと伸びた茎の上に蕾らしきもの・・・
そして、花と思われそうに無い小さい粒粒の集まり。
変な色だったので枯れているのかと思いましたわ(苦笑)



とりあえず撮ってみて、帰って図鑑で調べる事にしました。
が、載ってなかったのです。
ネットであれこれ探してみましたらやっと判りました。

野竹(ノダケ)』 セリ科シシウド属の多年草 分布は関東以西の本州、四国、九州の山間部のやや日当たりの悪い所 花期は9月~10月 草丈1m~1.5m程の茎の先端に多数の暗紫の花を付ける。

根を乾燥させた物は『前胡』と呼ばれ、煎じて飲むと解熱、鎮痛、鎮咳等に効くそうです。



森の縁等に普通に見られるそうですが私は始めて見ましたぞ。
風があってヒョロッとした長い茎は右に左に、前に後ろになびくものですから、風の息継ぎを待ちきれずボケボケになってしまいました。

白彼岸花

2006-09-20 03:27:54 | 自然、花
栗東自然観察の森の続きです。
もう一つ昨年見そびれた白彼岸花!ちょうど咲き始めていました。
紅白の彼岸花が入り口からネイチャーセンターまでの通路左側で迎えてくれるように咲いていました。



草津では自生の物が見つけられなかったのですが、昨年来やっと見られました。
やはり白は清楚な感じが良いですね。



こちらはお馴染み、燃えるような赤彼岸花。秋!って感じですね。

絶滅危惧種 水葵

2006-09-18 18:38:52 | 自然、花
昨年『栗東自然観察の森』で、時期が遅すぎ見そびれた『水葵(ミズアオイ)』を見に行ってみました。

ミズアオイ』 ミズアオイ科ミズアオイ属の一年草。花期9~10月 草丈20~40cm 分布は北海道、本州、四国、九州の水田、沼地となっている。
名前の由来は水辺に生育し葉がカンアオイに似るからだそうです。

かつては水田の雑草で、稲作の厄介者になるほど繁茂していたそうですが、除草剤の普及で激減し、今では殆んど見られなくなった絶滅危惧種だそうです。

このミズアオイは現在『草津市立水生植物公園みずの森』でも開花しているのが見られます。



花は6枚の青い花弁を持ち清楚で、雄しべは6本あり5本が黄色、1本が青色でした。
ミズアオイは蜜線がないため黄色い色で昆虫を引きつけ、青色の花粉を受粉させるのだそうです。

荒地盗人萩

2006-09-17 20:20:56 | 自然、花
野道の花シリーズ 25

朝の犬の散歩は欠かせない日課になってしまいました。
新草津川の堤防は、夏場の草刈で雑草が一掃されていましたが、再び生茂ってきました。
その中にピンク色の小さな花を沢山見かけるようになり、草むらに入るとその種がズボンや犬の毛にくっついて来ます。
このひっつき虫はなかなか取れないしつこい奴ですわ。



萩の一種だろうとは思っていましたので、調べてみると『荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)』でした。
『アレチヌスビトハギ』 マメ科ヌスビトハギ属の多年草で、またまた北米原産の帰化植物!

日当たりの良い所を好むらしいので、別の場所で撮って来たのは『盗人萩(ヌスビトハギ)』だったのだろうか?
種の画像がないので判別し難い。



萩の種類も沢山あるそうで、素人にはなかなか判別出来ません





悪茄子

2006-09-16 07:19:45 | 自然、花
野道の花シリーズ 24

以前行った休耕田の側になにやら白い花が咲いていました。
よく見ると少し紫がかって綺麗な花でしたが、葉や茎に棘がいっぱい!



野草・雑草観察図鑑で調べてみると『悪茄子(わるなすび)』別名『鬼茄子(おになすび)』『鬼草(おにくさ)』と呼ばれているそうです。

『悪茄子』 ナス科ナス属の多年草 花期6~10月 北米原産の帰化植物。
日本各地で見られるそうで、草丈は40~70cmとなっていますがここでは20cm程しかありませんでした。
草刈で刈られてしまった後に、また伸びてきて花を付けたんじゃないかと思われます。
花は茄子に似ていて可愛いのですが、棘があり逞しい生命力。
名前の頭に『鬼』が付けられた理由がわかるような気がしますね。

白粉花

2006-09-14 07:45:42 | 自然、花
野道の花シリーズ 23

道端に咲いている『白粉花』は別名『夕化粧』とも言われ(誰でも知ってる?)最近は雑草化してしまっている。


白粉花(おしろいばな)オシロイバナ科オシロイバナ属花期は6月~10月
江戸時代に渡来したメキシコ原産の帰化植物。黒い種を割るとおしろいのような白い粉が出て来る事からの由来。
その名付け親は貝原益軒だそうです。


仕事場の近くの道端に生えた黄色い花の 白粉花は日中はこのように花を閉じています。



ところが夕方、4時頃になると開花して来るのです。



いろいろな色の花が一つの株にも混ざって咲く。




ちょっと前ではこんな事はどうでも良かったんですがね(苦笑)
興味を持つとこんな事にも関心が寄せられるようになりました。