湖国の住人

滋賀県に来て35年。まだまだ知らない湖国の自然、歳時記を日常の出来事、たまに生まれ故郷西条市、西条祭りの事も交え綴ります

八日市大凧まつり

2006-05-28 23:51:17 | 歳時記
今日は東近江市の『八日市大凧まつり』を昨年に引き続き観に行って来ました。

未明の雨は朝七時頃には上がり、大凧まつりテレホンサービスに電話をかけてみるとずっと話中でしたが、やっと繋がると開催決行との事でしたので午前九時頃に出かけました。
八日市までは約一時間、臨時駐車場に車を停め会場に着いた時には既にイベントは始まっていました。

メインイベントの百畳敷き大凧飛揚は午前と午後に一回づつなので、その他のイベントを見てきました。

セットされたステージ上では手作りミニ大凧のコンテストが行われていて、子ども会、幼稚園、中学高校、銀行、企業等など、マイ大凧アピールの真っ最中でした。



エントリー7番の2畳敷きミニ大凧飛揚


また、e-radio主催のライブもあり『SANISAI』『TheLOVE』『寺尾仁志』を迎えe-radio金曜日の顔中野栄美子さんがMCしていました。




凧揚げ会場ではこの大凧まつりに招待された全国の有名な凧や凧愛好家が各自慢の凧揚げをしていました。





カラフルな凧愛好家達の法被です。




百畳敷き大凧の飛揚準備です。


寝そべったり座り込んだりしている人はサボっている訳では有りません。
突然の風にあおられ無いために凧端を押さえてるんですよ。


皆の願いを込めた御札が貼られています。


凧に反りを付けます。


風向きにより大移動。


逞しい大凧保存会の匠。


女性匠も増えました。


風の女神の大団扇で風を呼び700kg百畳大凧はたして大飛揚なるか??


今年は昨年の屈辱を晴らし約二分の飛揚達成しました!!
百畳大凧飛揚動画

戻ってきました!3 アオサギ

2006-05-27 01:31:08 | 自然、鳥
草津市河原にあるサギのコロニーは今大変賑わってます。
確認出来たのは『蒼鷺(アオサギ)』、チュウサギ、コサギ、アマサギ、ゴイサギ、ホシゴイです。









その中でアオサギは1番高い所に営巣しているようで近くからは見ることが出来ません。



もうすぐ巣立ちかと思われるアオサギが、松の木の天辺で羽ばたきの練習をしている横の巣ではまだ抱卵中の様子も伺えました。

アオサギ羽ばたき動画

アオサギの横に白いサギが見えますね。
この時期に嘴が黄色いサギはアオサギかアマサギしかないと思うのですが、これは明らかにアマサギの姿ではないです。
またダイサギでもなさそうなのでこれはいったい何者なんでしょう???
色は違うけれども容姿はアオサギの様にも思うのですが・・・アオサギの『アルビノ種』か???
またよく観察してみる必要が出てきました。

戻ってきました!2 オオヨシキリ

2006-05-26 07:53:22 | 自然、鳥
もう早くから葦原の中から「ギョギョシ、ギョギョシ」とオオヨシキリの囀る声が聞こえるようになりました。

オオヨシキリ」スズメ目ウグイス科の夏鳥で、今はさかんに縄張り争いをしているのでしょうか、ある程度の距離を保ち囀りを競いあっているようです。

褐色であまり綺麗な鳥では有りませんが、葦の上のほうに止まり大きく口を開いて囀る姿は憎めません。



おっとこっちに気が付きましたか?首が長く伸びてますよ。


フィールドスコープにコンデジの画像ですが、ちょっとピンボケお許し下さい。
動画も撮ったのですが上手いこと編集できなかったのでまた今度と言う事で・・・

動画編集できました。(5月26日追記)
今回からは音声入りですのでリアルな動画がお楽しみ頂けます。
番(つがい)になると一時囀りを止めるそうですが、巣作りを終えるとまた鳴き始めるそうです。
囀りは「ギョギョシ、ギョギョシ」と聞こえるので「行行子(ぎょうぎょうし)」の別名があり、俳句の初夏の季語となっています。

夏になると夜も昼も聞こえるこのうるさいほどの囀りをお楽しみ下さい。(楽しいのは一夫多妻のオオヨシキリだけか・・・テリトリーには数箇所営巣しているそうだ。)

オオヨシキリ動画

烏野豌豆と烏雀間草

2006-05-22 00:00:53 | 自然、花
野道の花シリーズ17

草津川の堤防は雑草に覆われ鬱蒼として来ました。
よく生茂る植物に『烏野豌豆(カラスノエンドウ)』もありますが、花期のピークは過ぎたようでもう豆果になってしまってます。
これはよく聞くので知っていましたが、カラスノエンドウより小さい『雀野豌豆(スズメノエンドウ)』と言うのも有るらしく、またその中間の『烏雀間草(カスマグサ)』も有るそうです。

よく見るとカラスノエンドウの側に似たような葉の小さな花、小さな豆果を付けたものを見つけましたが、これは豆果の種の数からして『カスマグサ』と判断しました。
『スズメノエンドウ』も見たことが無いので間違ってるかもしれませんが・・・

トップ画像はカラスノエンドウとそのカスマグサと思われる花の蕾です。
朝はまだ花が開いていなくて蕾ですが、比較すると随分大きさが違うのが判って頂けるでしょうか?(左下カスマグサ、右上カラスノエンドウ)
葉の大きさもかなり違うでしょ。

カスマグサの花


カスマグサの豆果


カラスノエンドウの花


カラスノエンドウの豆果



カラスの「カ」スズメの「ス」の間だから「カ・ス間」
ちょっと笑えますね。

赤詰草、白詰草

2006-05-21 12:41:37 | 自然、花
野道の花シリーズ16

 朝、犬の散歩に出ると、ついこの間まで褐色に枯れていた草津川の堤防の雑草が生茂って来て膝の辺りまで伸びて来ました。
冬の間は歩きやすかったのにこれからは堤防の上は歩けなくなります。

その雑草の中に赤詰草(アカツメクサ、マメ科シャジク草属の多年草、ヨーロッパ原産帰化植物)を一株見つけました。
白詰草(シロツメクサ、マメ科シャジク草属の多年草、ヨーロッパ原産帰化植物)と違って地面を這わず立ち上がって花を咲かせるんですね。

シロツメクサは江戸時代にオランダからガラスの器が運ばれて来た時、ガラスが割れない様に詰め物として入れられて来たそうです。それで「詰草」と呼ばれたと言う事で、これは知りませんでしたね。花が爪の様だから「爪草」と思ってましたわ(大笑い)
因みに、アカツメクサは明治初期に牧草として輸入され野生化したものらしい。

牧草というだけあって虫さんにとっても美味しいのか、葉っぱが穴だらけになってました。
新芽につぼみはまだ食い荒らされていなく、葉の形もきれいに見えます。





こちらはおなじみシロツメクサ



志那三郷の三神社と藤

2006-05-15 07:08:40 | 史跡、句碑、道標、社寺
草津の北西部、現在の志那町と志那中町には三つの神社があります。
昔、『志那三郷』と呼ばれていた吉田村には「三大神社」、志那村には「志那神社」、志那中村には「惣社神社」があり、この三神社には志那津彦命と志那津姫命の共通の御祭神が祀られています。

また、三社に共通するのは藤の木があることなんです。
先週日曜日に三大神社の『砂擦りの藤』を見に行ったのですが、雨の日の夕方だったのでライトアップされていたものの開花も少し早かったのでもう一度見てきました。
そして志那神社、惣社神社にも藤があると言うのでそちらも見たかったので両方にも足を伸ばしてきました。

三大神社 本殿


重要文化財 1291(正応4)年建立の石灯籠


砂擦りの藤 本当に地面に擦りそうです。




志那神社大鳥居


重要文化財 1298(応仁6)年に建立の本殿は市内最古の木造建築


志那神社の藤 ここの藤もゆうに1m50cmは超えていました。





惣社神社の大鳥居 この神社は天智天皇の頃に創建されたといわれて居ます。


本殿


ここの藤も大樹なんですが花期はピークを過ぎてしまってました。



この三社にもう一つ共通するものは『サンヤレ祭り』という厄病神を祓う祭りが行われる所です。

北山田漁港

2006-05-08 23:30:24 | 滋賀県内の情報
昨日は雨が小康状態になって湖周道路を走っていたら、
北山田漁港に漁船がずらっと並び、何隻かの船上で作業をしている人影が見えました。

草津市内には現在二つの漁港があるのですが、昔は矢橋とこの二箇所も
大津、坂本への渡しの船着き場だったそうです。
そのルートにはそれぞれ街道名があり道標も残っているようです。


北山田港から草津宿への道は、江戸時代大津の坂本から徳川家康をまつる日光東照宮へと向かう
比叡山延暦寺の使者が利用したので、日光街道と呼ばれ大変賑わったそうです。
その道標と思われるものが北山田会館の前に有りました。

現在は綺麗に整備された漁港となり、外側に湖周道路が付けられ湖岸提となってこの水門が港の出入口になっています。



話は船の上での作業の事に戻りますが、こんな雨の日曜日の夕方、何の漁の作業かと興味を抱き尋ねてみると、
今日は漁協組合員一斉で外来魚駆除をしていたそうで、網から外来魚である『ブルーギル』を外す作業でした。



作業小屋の中でも・・・





船の中には沢山外来魚の引っ掛かった網がありブルーギルが主でしたが、ブラックバスの姿も見られました。



春は魚の産卵シーズンでこのブルーギルはその卵を食べてしまうのでこの時期駆除が必要なんでしょうね。
自分達の生活を守るための事では有るでしょうが、美味しいイサザ(ゴリ)やエビマメの佃煮がいつまでも食べられように消費者のためにも頑張ってくれていると思えば頭が下がる思いで感謝しなくてはなりませんね。

大相撲元十両『大岳 宗正』さんはこの北山田の出身で現在この地で「相撲ちゃんこ大岳」を経営しておられます。






三大神社と藤の花

2006-05-07 21:50:57 | 史跡、句碑、道標、社寺
 大型連休(某公共放送ではGWとは言わない)の最終日は雨の一日でした。

夕方になって少し小降りになったので、長女をアルバイト先に送るついでに、
サギのコロニー、三大神社、北山田漁港を周って来ました。

草津市志那町に有る『三大神社(さんだいじんじゃ)』は藤の花で有名です。
樹齢は400年とも450年とも言われ、地面に擦るほど花穂が長くなる事から『砂擦りの藤』と呼ばれ、
滋賀県の『自然記念物』に指定されているそうです。

また見頃の時期には藤祭りが催され大変賑わうそうですよ。
今日は雨の中夕方だったため誰も居なくてヒッソリしていました。
今年の冬の寒さはここにも影響しているのか、開花はもう一つで遅れているようですね。







戻ってきました!

2006-05-07 09:42:33 | 自然、鳥
 最近空を飛び交う鷺の数が増えましたね。田植えも始まり水田にも沢山居ます。
そして以前掲載したコロニーも賑わって来ました。
コロニー横の田圃は鷺達の休憩場所になっています。
で、昨日ちょっとそのコロニーに行ってみました。
フィールドスコープにコンデジの画像ですが、光学、デジタル倍率いっぱいにすると画像が粗くなってしまいましたが載せてみます。


五羽の『五位鷺(ゴイサギ)』は2羽水を張った水田にどっぷり浸かってリラックスしマッタリして居るご様子。
茶色の羽に白い斑点があるのは『星五位(ホシゴイ)』と呼ばれるゴイサギの幼鳥です。成鳥になるには三年ほどかかるそうですわ。
この鳥は平安時代に「五位」の爵位を授けられたお偉い鳥さんなんですよ(笑)



こちらはゴイサギとコサギですが一生懸命羽繕いをしていました。こちらもかなりリラックスしている様子。




左から『亜麻鷺(アマサギ)』『中鷺(チュウサギ)』『五位鷺(ゴイサギ)』です。チュウサギと判断したのは嘴の付け根が黄色く見えたからです。
この頃の夏羽は嘴が黒くなってコサギと区別がつき難くなりますわ。
因みに冬羽は嘴が黄色くなりアマサギと区別がつき難くなります。(ややこしっ!)




こちらが『小鷺(コサギ)』と思われます。ボケボケの画像ですが、嘴の根元がピンク色の婚姻色が出ていますから・・・


もう一枚ボケボケの画像ですが巣作りをしているのかなにやら咥えた『アマサギ』です。本当に亜麻色の飾り羽が綺麗です。



この日はアオサギ、ダイサギを見ることが出来ませんでしたが、このコロニーは混合コロニーなのでまた行って見たいと思います。
そしてもう少し鮮明な画像で掲載出来たらと思ってます。

『垣通し』と『紫鷺苔』

2006-05-04 23:43:17 | 自然、花
野道の花シリーズ15
青い花、青い花と思いながら歩いていると紫色も青く見えてくる

白花タンポポを見つけた空き地のフェンスそばに、つまり垣根に・・・
薄紫の花を見つけこれがてっきり『紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)』かと思いきや、なんと『垣通し(カキドオシ)』だったのです。
トップ画像とこれが『カキドオシ』


こちらが『ムラサキサギゴケ』




花の色、形がよく似ていると思った訳ですが、並べて見ると違うんですね。
また葉の形や生えている場所も違うようです。

ムラサキサギゴケはゴマノハグサ科サギゴケ属で、田圃やあぜ道など少し湿った所に生える多年草ですが、
カキドオシはシソ科カキドオシ属の多年草で日当たりの良い所に生える。
また、カキドオシは葉を揉むとよい香がするらしくさしずめ和製ハーブですね。
また、薬効もあり子供の疳の虫抑えるのに用いられたので『カントリソウ』
と呼ばれているそうです。

その他こんな青い花を見つけましたが園芸種が野生化したものでしょうか。
名前が分かりません???
水の郷西条写真館のtadashiさんに教えて頂きました。
蔓日々草(ツルニチニチソウ)』で地中海沿岸が原産の植物でした。