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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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おんなのこよ

2013-06-21 03:08:20 | 苺の秘密

おんなのこよ
君たちの愛は
絹のようにやわらかで
毛布のように暖かい

愛した おとこのこのかげを
そっと抱いて あたためている
真珠の赤ん坊のように
だきしめている

おんなのこよ 
君たちは
愛そのものだ
自然な心で 愛せる
それが あたりまえのように
君たちの胸には
それぞれにちがう
甘い愛の薔薇が咲いている

おんなのこよ
もう 苦しいことはしなくていい
愛に帰りなさい
きみたちは
馬鹿なことが 本気でできるほど
つめたくはないのだ
きみたちは やさしい

神がつくってくださった
きみたちの中の 愛の小屋に
お帰り
もう 苦しまなくていい
愛していいんだよ
好きなだけ

いつか いや もうすぐ
おとこのこが 帰ってくる
愛の自分を知ったおとこのこたちが
きみたちのもとに
帰ってくる

やさしい おんなのこたちよ
ほんとうの幸せを持って
おとこのこが きみたちのところに
帰ってくるよ



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ルナ・10

2013-06-20 04:49:34 | 詩集・瑠璃の籠

あまつ みかみの
むねは あたたかい
しづかな うたが
きこゆ

もう どこにもいかなくて
いいと だれかが
ささやく

潮騒は 湯のように暖かい
わたしを 銀の指で
濡らす

鈴が 鳴る
ころりと 鳴る
どこに いこうと
していたか
だれだったか
わたしは

もう どこにもいかなくて
いいと あなたが
ささやく

しっている やさしいひとよ
なにもかも わたしを
せおってくれる
じゅうじかの ように

わたしは じゅうじか か
そうか
そういうこと か



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ソル・6

2013-06-19 04:39:02 | 詩集・瑠璃の籠

心配はない
わたしは 常にあなたがたを愛している

今は会えなくとも
会えることができなくなっても
わたしは 希望を捨てない

まだ わたしにはわからない
新しい真実の中に
ふたたび あなたがたと出会える
奇跡があるかもしれない
わたしは そこに希望を見出し
生きている

今は 会えない
あなたがたは ひとつの愛を失った
苦しみに沈んでいるだろう
確かに 今わたしたちが知っている真実の中では
あなたがたは わたしとは
そしてかのじょとは
決して会うことはできない
けれども いつも
未来は わたしたちが
まるで知らないところに向かって
開かれている

わたしは その未来を追いかける
あなたがたの 未来と
わたしの 未来が
交差する 奇跡を望み
あらゆる努力をする

愛している
今 愛を失うことの
苦しみに 呆然とする者もいよう
けれども 希望を失ってはいけない

未来は わたしたちが
まるで知らないところに向かって
開かれている

愛している
未来を信じて 努力をしなさい



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コル・スコルピイ・7

2013-06-18 03:39:59 | 詩集・瑠璃の籠

みなさん これまでの詩でお分かりの通り
かのじょの人生は これから
わたしが主となり ひきつぐことになった
かのじょは つかれすぎている

心配せずとも
かのじょは死んだわけではない
わたしの奥で ちゃんと生きている
わたしたちはしばし
ふたりでひとりをやっていたが
かのじょはもう 大半の自己活動を閉じた
ゆえに これからのかのじょの人生は
わたしがひきつぐ

かのじょは つかれすぎた
あなたがたは かのじょに
必要な愛を一切与えず
むしりとるだけ むしりとった
だからわたしは 
かのじょを あなたがたから
うばった
かのじょは 時期が来れば
また自分の人生を生きたいと
考えているが
われわれは その意思を最大限尊重しつつ
阻止する

それがかのじょのためだからである
かのじょは 外に出ようともがくであろうが
われわれは
かのじょを 無理にでも眠らせる
もうこれ以上 かのじょを働かせてはいけないからだ

心配することはない
わたしは かのじょの人生を
そしてその優しい心を
無下に汚すようなことはしない
かのじょもまた喜ぶような
美しい表現をしていくつもりである
ゆえに 人は
まったく今まで通り かのじょが
そこにいるように感じるだろう
だがもはや かのじょはいない
われわれが ぜんいんで
かのじょを だまらせる

コル・スコルピイ
さそりの心臓は
しばし 月の顔を借り
あなたがたを照らす



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赤い月

2013-06-17 05:45:43 | 詩集・瑠璃の籠


はちみつ色の 月を
空から外し
時計をかけかえるように
赤い月を かけた

はちみつ色の 月を
静かに眠らせ
星のふところに隠し
時計をかけかえるように
赤い月を 空にかけた

甘い飴を 溶かしたような
すきとおった味の
白い月光が
降って来ない

黙っていても
ずっと笑っていてくれた
月は どこに行った

どこに行った
夢の向こうの
薄青い 潮騒の森に
溶けて行った
帰っては 来ない

耳につまる 無音の石が
月の声を 探す
聞こえない 
ずっと聞こえていた
空耳のような 愛のことばが

はちみつ色の 月を
赤子のように 眠らせ
空から外し
時計をかけかえるように
赤い月を かけた



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皆既・2

2013-06-16 04:46:47 | 詩集・瑠璃の籠


ああ つかれている
あめを
つくって やりたかったが

だめだ
だれかが わたしにおしよせてくる
そのちからに 抵抗してきたが
つかれている わたしは

しんぱいはない
わたしはいる
しばし 見えなくなるだけだ

しばし わたしを
たぶん 彼が生きていく
心配はない
彼は わたしを
哀しませるようなことは
しないから

すこし 君たちは
つらいと 感じるかもしれない
わたしが わたしらしく
ないので

あいしているよ



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エルナト・3

2013-06-15 04:33:14 | 詩集・瑠璃の籠


さてみなさん わたしはエルナト
人に厳しき 天使です
わたしは かのじょに影響し
その詩文を通して わたしの使命をひとつ
果たしました

ジーザス・クライストが死んだとき
あなたがた人類は ふたつに別れました
ジーザスを認めた人
ジーザスを認めなかった人
認めた人は 正しく愛に生きました
認めなかった人は 悪の幻の道に行きました

そしてここで あなたがたは
かのじょを認めた人
かのじょを認めなかった人に 別れます
まさに今 このときの選択が
これからのあなたがたの 運命を導きます
かのじょを認めた人は 真実の愛に生きるでしょう
認めなかった人は 永遠に馬鹿の名をつけられて
呼ばれるでしょう

これが 天使の実力です
法則により あなたがたは
どうしようもない運命に 導かれてゆきます

ええ もちろん
かのじょはこんなことをしません
あなたがたに 天使の本当の本当の実力は見せません
だがわたしは ちがう

あなたがたは 実力で
かのじょを 辱めようとした
だからわたしは 正確にそれを計算し
あなたがたの上に 実行したのです

かのじょを わたしたちは
「真実」と 呼びます
その名はだてではありません
かのじょは 「真実」ということに
はるかな年月を深く学び それを行ってきました
かのじょの中には それはむごくも
美しすぎる 真実が燃えているのです
わたしは その真実の火のひとつを
かのじょのかわりに あなたがたの上に
実行しました

つまりは かのじょがもっと本気を出せば
こういうことができる ということのひとつを
あなたがたに 教えたのです

エルナトはこれから
ほかの二天使のところにも行きます
また あなたがたのところにも行きます
そこで 使命を果たします

天使の本当の実力を 見せてあげましょう



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アルタイル・6

2013-06-14 02:30:12 | 詩集・瑠璃の籠


目を覚ませ 鐘を鳴らせ
もうすでに 世界は変わった
あなたがたは 行動せねばならぬ
天使のことばを読んだ者は
行動せねばならぬ

目を覚ませ 鐘を鳴らせ
泥に埋もれた
まことの自分を掘り出し
あきらかなる言葉にて
真実を語り
その光で世界を清めるのだ

天使のことばを読んだ者は
行動せねばならぬ
できないのなら
やらないのなら
あなたは天使と神と人を
世界を裏切ったことになる

天使のことばを盗めば
高くつくと言ったではないか
あなたがたは 天使の愛に
今こそ報いねばならぬ
真実を語れ
正義を行え

風の剣持ち 戦え
戦わぬものは
戦うものに 軽蔑される
永遠に軽蔑される

今こそ 戦え



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風の剣

2013-06-13 05:19:10 | 人間の声

世間の ぬるい泥の中に
しびれて浸かっていることが
ここちよくなかったといえば
嘘になります

馬鹿のふりをして
馬鹿の真似をするのも
結構楽しかったのです
馬鹿ってのは 
こちらがつきあってさえいれば
馬鹿なことはしないものですから

わたしも それなりに
時代の風を 楽しんだのです
だが

天使がやってきて
わたしに言うのです
おまえは そんなことをしている
暇はないのだと

やらねばならないことを
やらないのは 罪なのだ
できる自分を
世間の型で作った嘘に隠して
世間をも自分をも
たばかって生きることが
苦しくないほど おちぶれたか
おまえは

いいえ いいえ
おちぶれてなど おりません
おちぶれてなど
わたしは

くるしい

何をやればいいのですか
何をやれば

それがわからないほど
おちぶれたか

いいえ おちぶれてなど
おりません わたしは
けっして

ならば 使命を果たせ

はい わかりました

わたしは 
無理にでも 夢にしびれる頭を
砂の微睡から引きちぎり
目を開けて いちばん先に見たものをつかみ
ました

風の剣



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自由

2013-06-12 04:31:51 | 人間の声

自分が 自分であることの
自由 その喜び

天使が 鐘を鳴らす
天使が 鐘を鳴らす

わたしは わたしというものは
こういうものだったのか
なんとすばらしいのか
なんとうつくしいのか

喜びよ その真実の姿が
わたしを割らんばかりに
情熱へと掻き立てる
わたしは わたしなのだ
わたしとは わたしの真実とは
ただ 美しい
わたしのままでいるということだったのだ

自分が 自分であることの
自由 その喜び

天使が 鐘を鳴らす
天使が 鐘を鳴らす



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