世間を 味方につけて
馬鹿を言うではない
馬鹿をするではない
あ ほ う よ
桁違いの 罪の結果が
たとえようもない 波となって
おまえたちを 襲う
責任というものを 馬鹿にするな
それは重いものだ
おまえたちは逃げることはできぬ
おまえたちは 愛を
浪費し 浪費し 浪費しつくした
もはやかのじょは
岩戸から出ては来ぬ
わたしが 山となり
翡翠の鉱脈のごとく
かのじょを隠す
わたしが 海となり
一枚の貝の部屋に眠る珠のごとく
かのじょを隠す
二度と会うことはない
愛 は
おまえたちを 助けるために
めしいの幼女のように
おまえたちのもとに来ようとする
それを わたしは
鈴の緒にしばりつけ 引き止める
もはや 二度と
かのじょは帰っては来ぬ
だいあなのように
月の女神は 帰っては来ぬ