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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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恋は

2013-04-19 07:14:51 | 苺の秘密

すきな おんなのこを
だきしめたい

おとこのこは


おんなのこは
おとこのこの きもちが
あつい


だきしめてしまったら

だきしめられてしまったら


もうだめになる
なにが?


あいに 負けまいとして
つくっていた 氷の城が
みんなくずれて
溶けてしまう


あいしてるって
喉の奥に 閉じ込めていたのに
もうだめだ


君を抱く腕に力を込める


息がとまりそうなほど
抱き締められて
もうなにもいらない


こ  い  は


なにもかもを
ちらしてしまう


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人に厳しきエルナト

2013-04-18 07:02:19 | 画集・沈黙美術館

今日は切り絵です。

わたしの体調のこともあって、最近切り絵がずいぶんと荒っぽくなってます。
線なども単調で。

下絵を描くのに、30分はかけていませんね。もうほんと、イメージがわいたら、ささっと描いて、線を整理して、あとはトレスして紙を切って、まあ、この絵には、一時間くらいしか、時間をかけてないと思います。

それでも、かなり強烈になりました

人に厳しきエルナト。アルフェラッツもそうですが、エルナトも、人間のよくない者を見ると、
厳しい目を向けて、去ってゆく。

人間には厳しい現実ですが、こよなく愛してくれる星もあれば、
人間のやっていることに、とても苦い思いを抱き、
人間を、ものすごく苦しいものだと思っている星もいる。

愛の星もたくさんいますけれど。

と言っても、エルナトが人間のために何もしていないわけではない。
大切なことをやってくれる。
愛はそういうものですから。

エルナトもまた、地球にやってくる。
人間のために、やらねばならないことをやるために。
それもまた、深い愛だということをやるために。

愛の天使は、彼らに感謝している。人間のためには、エルナトも必要だからです。

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コル・スコルピイ・4

2013-04-17 07:17:04 | 詩集・瑠璃の籠

岩戸の中で静かに詩を書いていて
ふと 思いがけぬことばがはねて わたしを打った
わたしは少し驚いて 彼に尋ねた

…わたしは狂っているのですか?
するとすぐに彼の声が返ってくる

狂ってなどおりませんよ
あれはアルギエバのレトリックでしょう
しかし いつも
時代を新しく変えようとするものは
人々に狂人扱いされるものだ

ああ そうですね
普通の人は
既存の世界にどっぷりとつかって
その価値観の中で
かっこいいことでないとやりたがりません

松陰も「狂」という言葉をよく使いましたな
確かに時代を変えられるものは
「狂」ともとれる実行力を持っていなければならない
それまでの時代の法則に反して
自在に飛べるものが必要だ
だが 今の時代は

幕末の志士がやっていたことを
今 現代の人がやれば
いっぺんに捕まって
精神病院か それと似たところに
放り込まれますよ

苦い経験がありましたな

ええまあ
でも恨んでもしょうがない
終わったことにいつまでもこだわってもしょうがない
わたしは前に進む方が好きだ

ふ あなたのいいたいことくらいわかる
だが確かにそのとおりです
われわれは小さなことを恨んでいるひまなどない
考えねばならぬこと せねばならぬこと
多すぎる

ええ そのとおり
本当に時代を変えるつもりなら
時に人に狂者と呼ばれるのも
嘲笑われるのも覚悟しなければならない
だが 今の時代の人間はいうでしょう
そんなカッコの悪いことをするのはいやだと

ふ 真実の天使よ
あなたは言ってもかまいませんよ
正常な神経を持っているのは
世界中で自分だけだと
あとの人間はみんな狂っていると
実際ほんとうに 人類は 狂っている
だれも気が付いていないだけだ

今は時代そのものが狂っている
けれどもこの世界の底辺で
何かが確かに変わり始めている
われわれは信じて やるだけです

まことに そのとおり
ほんにあなたは真実を言う
ほっとする反面
これからの苦労を思うと
気も遠くなる

わたしはただ やるだけです

そうでしょうとも
そういう人だあなたは



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アルギエバ・3

2013-04-16 03:37:24 | 詩集・瑠璃の籠

不埒者め
そこへなおれ
こちらに尻を向けて並べ
たっぷりと鞭をくれてやろうぞ

おもしろいことをやったな
おまえら
ずいぶんと賢い阿呆だ
だが簡単にばれる嘘を
堂々とやるのではない
おかしくて涙も出ぬ

愚か者が 今更
ルナを恋うな
その面の皮の厚さを
測ってもみたくなる
さぞ立派な皮であろう

甘えるのではない
月の心は 
壊れながらもまだいう
愛していると
だがおまえはそれに甘えてはならぬ

ル ナ は
狂っているのだ
孤独を超え 嘲笑の叫びに貫かれても
まだ愛し続け それゆえに
ガラスのように心砕けた
めしいた目に映る幻を真実と思い
おまえを愛していると言う
永遠に繰り返すリフレイン
心なきピースバードのように
それに甘えることを
わたしは許さぬ

愚か者が
鞭の味をたっぷりとくれようぞ
阿呆がその身に痛いほどしみるまで

我が名は アルギエバ
獅子の星である



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ルナ・7

2013-04-15 06:47:30 | 詩集・瑠璃の籠

かわいいのう にんげんよ
愛は なくなるわけではない
いったん 見えなくなるだけなのだ

本当の愛を 見ることが
できるようになるには
いったん 愛が見えなくならなければ
ならない
だから 今のおまえたちには
愛が 見えない
愛が どこにいるのかわからない

つらいのう にんげんよ
さみしかろう さむかろう
つよがりをいうて
伊達の薄着で外を走っても
心の奥にある淋しさは
温まらない

さがしてみよ
愛はここにいるぞ
わたしは ここにいるぞ
見えなくても わからなくとも
ずっと 愛しているぞ

愛が 見えるようになれば
わたしが どこにいるのか
すぐにわかる
あいにこい
わたしは いつもここにいる
おまえたちが 忘れてしまいさえ
しなければ
いつかきっと会える

愛は なくなったのではない
見えなくなっただけなのだ



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ふたりで

2013-04-14 07:06:39 | 苺の秘密


君の しろいほほえみを
つかまえて だきしめよう
石のようにかたい この腕の檻に
小鳥のようにしばし 君を
つかまえていたい

甘い吐息も 伏せたまなざしも
やわらかな背中も
秘密のともしびを秘めた
やわらかな 肌も
今 すべて ぼくのものだ

あいしてると いうことばを
神様に 習ったのに
言えないで ぼくは
君をぼくの腕に閉じ込める
動けない このまま
ふたりで 石になってしまいたい
ふたりで 永遠に
何かになってしまいたい

風が ぼくらに触れて
小さな糸で ぼくたちをほどくまで
君を抱きしめていたい



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いまでも

2013-04-13 06:55:53 | 苺の秘密

なにが つらかったって
それは
あいしてるひとを
きずつけてしまったてことが
いやだったんです

あいしていたのに
ばかにして
つらいことばかりして
いじめてしまったのが
おれだってことが
いやだったんです

ぜえんぶばかにして
ないことにして
おればっかりえらくて
つよくなりたくって
ずるいことばかりして
おれがえらいやつなんだって
やったのは

すきだったのに
あいしていたのに
ころしてしまったあのひとが
いまでも すきだからです



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幸福

2013-04-12 06:47:31 | 苺の秘密

だきしめて
だいすきなおとこを
だきしめて
心臓が溶け合うほどつよく
だきしめて

愛してるっていうの
愛してるっていうの
すき 本当に好き

愛してるの
愛してるの
愛してるの

大すきなの
心臓が溶け合うほど
強くあなたを抱きしめて

愛してるっていうの


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笛を吹く天使

2013-04-11 07:04:31 | 月夜の考古学

切り絵の小品ですが、大分古い作品なので、沈黙美術館でなく、月夜の考古学に入れました。

これと同じサイズと主題で描いた天使の絵は4枚あって、そのうち2枚は本館ブログで紹介したと思います。

琴を持つ天使と、太鼓をたたく天使だったかな。
もしかしたら「琴」を発表したのは旧ブログだったかもしれません。
「太鼓」の方は、本館の「こものの部屋」に入っていると思います。
暇な人は探してみてください。

なおこのシリーズ全部で4枚あって、あと「鈴を振る天使」があります。

いつ切ったのかはわかりませんが、10年以上前の作品じゃないかな。最近のわたしの絵と比べると、なんかとてもかわいらしいでしょう。

百均で買った額に入れて、飾ってあったのですけど、息子が額がいるといって額をとられてしまったので、今はだかのまま、本棚の上においてあります。ちゃんと片づけてあげないといけませんね。





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アルフェラッツ・棘を秘めたまなざし

2013-04-10 06:43:43 | 画集・沈黙美術館

瑠璃の籠の詩の中に出てくる、アルフェラッツとエルナトは、地球創造活動に積極的には参加していない星です。

星にもいろいろあって、人間をこよなく愛してくれる星もあれば、
厳しい瞳を向けて、すぐに向こうに行ってしまう星もある。

人類のやっていることが、あまりに苦しいらしい。

だが彼らも、人間のために何もしないわけではない。
ただただ、悲しみながらも、大切なことをやってくれている。

まあこういう風に、少し人類に距離をおいている星もあるということです。

で、後で気が付いたのですが、アルフェラッツもエルナトも、二つの星座にまたがる星なのですよね。
特に意識してそうなったわけではないのですが、何か不思議なことです。

アルフェラッツは、アンドロメダ座の星であると同時に、ペガスス座の星でもあった。今は一応アンドロメダの星ということになっているそうですが。

エルナトについては作品中で説明しましたね。

しかし時代は重要なときにさしかかっている。アルフェラッツもエルナトももう動き始めている。

親のように人類を愛してくれる星にはできないことが、彼らにはできる。

つまりは、隣のおじさんに怒られる方が、親に怒られるよりつらいということだ。

アルフェラッツは人類に厳しい愛の星。


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