存在するものは
本来すべてが愛です
自分というものの正体は
愛なのです
ゆえにわたしたちは
わたしたちであるがゆえに
愛さずにいられない
愛のために
何かをせずにいられない
それが幸福だという
すばらしいもの
それが自分というものなのです
だが時に
その自分というものが
生におびえ
自分を捨てる時
そこに仮定的に
愛ではないもの
というものが発生することがあるのです
自分が自分を捨てて
生じた空っぽの器に
無責任の霊が大勢とりついて
その存在を好きなように操り
この世に破壊と蹂躙の夢を描くことがある
それを
愛ではないものというのです
存在とは本来すべてが愛ですから
愛ではないものなど
存在するはずはないのですが
人が弱い自分を守るために
愛を捨てる時
愛ではないものが存在するという
奇妙な矛盾が生じるのです
それはあってはならないもの
それを見つけたとき
愛は戦わねばなりません
この美しい愛の世界を
虚無の暴虐から守るために
愛は戦わねばなりません