いい加減にせよ
まだやめないか
嘘ばかりついて
自分をふくらませ
偽物の幸福を
うれしげに見せびらかすでない
本当のおまえは
あばら家に住み
つましい暮らしをして
野の花のように
風に従わねばならないのだ
そんな人生を嫌がって
目にも派手な幸せを欲しがり
人からよいものを盗んで
まぶしいほど明るい
舞台の上をおまえは歩いている
傲慢の鼻を突きだし
自分は選ばれた人間だとうそぶいて
嘘にまみれた暮らしの中で
いやらしいことばかりしている
馬鹿者よ
神が創ってくださった
本当の人生を生きていたら
おまえは風の中にも愛を発見し
まことに深い幸福を授かることが
できたというのに
おまえはそれをすべて断ったのだ
本当の人間の道を
断ったのだ
いい加減にせよ
いつまでやるつもりなのか
逃げることのできない自分を
逃げ続け
幻の幸福に溺れながら
どこまでいこうというのか
神がもう
天国の門を
閉ざそうとしているというのに