青ざめた深海の鮫が
高速道路をなめるように滑っている
気をつけよ ひとびとよ
それは法則の使いだ
おまえたちを一飲みにし
胃の中で燃える業火の薪にする
真珠様に光る深海の大烏賊が
ビルとビルの間を静かに泳いでいる
気をつけよ ひとびとよ
それは法則の使いだ
霧の中に墨を吐き
おまえたちの眼に闇を塗ろうとする
無知の深海を泳ぎ切るには
おまえたちの知恵の光だけでは
頼りない
われわれが照らしてやろうというに
おまえたちは頑としてはねつけ
受け入れようとはしない
ごまかしはきかぬぞ
小賢しい知恵で人をだまそうと
すればするほど
おまえたちの隠している尻尾が長くなる
嘘で支えてきた自分の世界の
寿命がだんだんと短くなる
権力さえあれば
美しい女が手に入る
そんなことばかり考えて
女を馬鹿にし続けてきた人間は
とうとう人間ではなくなり
永遠に美女を失うことになった
ひとびとよ
美しい女たちは 真実の翼と共に
永遠の双子の姉が支配する
砂漠の向こうに行ってしまったのだ
今さら何をしようとも
帰って来はしない
人類は 醜くなる
人間をすべて見栄えだけで判断し
真実の心を見ようとはしなかった人間は
すべて醜くなる
覚悟はしておきなさい
海から吹く風が
おまえたちの顔を洗うたびに
おまえたちの本当の顔が
まるで化粧を落とすかのように
現れてくるだろう
そして新たなる時代の門が開くとき
おまえたちの前に
巨大な真珠の十字架が現れるだろう
おまえたちはその前にひざまずき
実在の神のために
涙をささげなければならない