このアルバムは、ジャズ・ピアニストの中でも、特にブルージーで、且つロマンティックな演奏を得意にしている、「レイ・ブライアント」が、スイス、ジュネーブで行ったソロピアノ演奏を収めたライブ盤です。
クラシックでありながら、非常にエキサイティングでパワフルな演奏だった昨日の「リヒテル」とは対極に位置する様な演奏で、寛ぎと平穏、慈愛に満ち溢れていて、少しアクセントとして、ブルース・フィーリングを纏わせた美しい(ジャズ)ソロピアノ演奏です。
アルバムタイトル…アローン・アット・モントルー
レイ・ブライアント(p)
曲目…1.ガッタ・トラヴェル・オン、2.a.ブルース#3、b.柳よ泣いておくれ、3.クバノ・チャント、4.ロッキン・チェア、5.アフター・アワーズ、6.スロー・フレイト、7.グリーンスリーヴス、8.リトル・スージー、9.別れのときまで、10.ブルース#2、11.“愛の夢”ブギー
1972年 スイス モントルー・ジャズ・フェスティバルにてライブ録音
演奏について…オープニング曲「ガッタ~」で、ブギウギ調のリズムでライトなブルースから、演奏を始めるところなんざぁ、「ブライアント」憎いね~この男。
聴衆もこの1曲で、「ブライアント・ワールド」へ即座にトリップさせられる。
2曲目「ブルース#3と柳よ~」のメドレーだが、このスローブルースは全然土臭くなく、非常に寛ぎが感じられる。
「ブライアント」も高音域を上手く使い、あっさりと軽くアドリブを仕上げている。
3曲目「クバノ・チャント」は「ブライアント」のオリジナル曲と言うこともあり、このアルバムの中では、比較的パワフルに、低音域にウェイトを置いた演奏ですが、アドリブフレーズ自体は遊び心もあり、重いイメージにはしていない。
この後、本人のナレーションも録音されていて、真面目な曲紹介をしている。
そして「ロッキン・チェア」は、非常に肩の力の抜けた、寛ぎの極地的演奏で、聴衆はマジに癒されていますぜ。
「アフター・アワーズ」は、またまたライトなブルースだが、この演奏では左手の使い方、リズムの取り方が抜群に上手い!
6曲目「スロー・フレイト」も左手のリズムがブルースフィーリングを醸し出し、右手は自由にお洒落なフレーズを右往左往する。
この曲辺りが、このライブにおける「ブライアント」の精神力がピークに達しているかも。
「グリーン・スリーヴズ」は、クラシックの名曲だが、ここでの演奏はとても静かで、静寂のメロディ(矛盾?みたいだな)を演奏している。
とても美しい演奏です。
「リトル・スージー」では、余裕と寛容さを全面に打ち出した演奏で、アドリブにも、かなり遊び心が出てきて、良い感じです。
この後3曲はアンコール曲だが、「別れのときまで」は哀愁のメロディに「ブライアント」のリリカルな解釈、アドリブソロが加わった、超名演でしょう。
軟弱で乙女心一杯の私は、この演奏(曲)が、このライブ中ベスト1だと思う。
クラシックでありながら、非常にエキサイティングでパワフルな演奏だった昨日の「リヒテル」とは対極に位置する様な演奏で、寛ぎと平穏、慈愛に満ち溢れていて、少しアクセントとして、ブルース・フィーリングを纏わせた美しい(ジャズ)ソロピアノ演奏です。
アルバムタイトル…アローン・アット・モントルー
レイ・ブライアント(p)
曲目…1.ガッタ・トラヴェル・オン、2.a.ブルース#3、b.柳よ泣いておくれ、3.クバノ・チャント、4.ロッキン・チェア、5.アフター・アワーズ、6.スロー・フレイト、7.グリーンスリーヴス、8.リトル・スージー、9.別れのときまで、10.ブルース#2、11.“愛の夢”ブギー
1972年 スイス モントルー・ジャズ・フェスティバルにてライブ録音
演奏について…オープニング曲「ガッタ~」で、ブギウギ調のリズムでライトなブルースから、演奏を始めるところなんざぁ、「ブライアント」憎いね~この男。
聴衆もこの1曲で、「ブライアント・ワールド」へ即座にトリップさせられる。
2曲目「ブルース#3と柳よ~」のメドレーだが、このスローブルースは全然土臭くなく、非常に寛ぎが感じられる。
「ブライアント」も高音域を上手く使い、あっさりと軽くアドリブを仕上げている。
3曲目「クバノ・チャント」は「ブライアント」のオリジナル曲と言うこともあり、このアルバムの中では、比較的パワフルに、低音域にウェイトを置いた演奏ですが、アドリブフレーズ自体は遊び心もあり、重いイメージにはしていない。
この後、本人のナレーションも録音されていて、真面目な曲紹介をしている。
そして「ロッキン・チェア」は、非常に肩の力の抜けた、寛ぎの極地的演奏で、聴衆はマジに癒されていますぜ。
「アフター・アワーズ」は、またまたライトなブルースだが、この演奏では左手の使い方、リズムの取り方が抜群に上手い!
6曲目「スロー・フレイト」も左手のリズムがブルースフィーリングを醸し出し、右手は自由にお洒落なフレーズを右往左往する。
この曲辺りが、このライブにおける「ブライアント」の精神力がピークに達しているかも。
「グリーン・スリーヴズ」は、クラシックの名曲だが、ここでの演奏はとても静かで、静寂のメロディ(矛盾?みたいだな)を演奏している。
とても美しい演奏です。
「リトル・スージー」では、余裕と寛容さを全面に打ち出した演奏で、アドリブにも、かなり遊び心が出てきて、良い感じです。
この後3曲はアンコール曲だが、「別れのときまで」は哀愁のメロディに「ブライアント」のリリカルな解釈、アドリブソロが加わった、超名演でしょう。
軟弱で乙女心一杯の私は、この演奏(曲)が、このライブ中ベスト1だと思う。