昨年の震災とタイの洪水で待ったがかかっていた新機種が一度に登場したCP+ 2012、今年もパシフィコ横浜で開催されました。
今回のキヤノン新製品からClearが注目するのはフラッグシップEOS 1DX、EF24mmF2.8II IS USM、PowerShot G1X。一度に3つもターゲットがあるってのは幸せなことです。
まずはスペシャルセミナーで情報確認。EOS 1DXでテスト撮影したプロフォトグラファー 水谷さんのしなやかなフィギュアスケート、アフリカの大地を大胆な構図でとらえた前川さんの作例を拝見しながらお話を伺っていると、フルサイズ、12fpsにまで進化したスペックは掛け値無しにチャンスを逃さない信頼できる眼だ、と確信していることが伝わってきました。
また、このセミナーには開発担当者も参加されていました。
失礼ながら申し上げると、キヤノンの新製品プレゼンって、カタログ文をそのまま読み上げる味気ないものが多かったのであまり期待していませんでしたが、開発を担当された方は自分の言葉で説明するだけでなく、シャッター、DiGiC搭載基板、イメージセンサーの実物を次々とポケットから取り出しながら説明する大サービスぶり。こういうプレゼン大好きです。
続いてハンズオンコーナーでEF 24mm F2.8II IS USMとPowerShot G1Xを確認。既に価格と発売予定日を公表しているんだから昨年の<参考出品>とはワケが違います。徹底的にチェックを入れておきました。
CP+ 2012 隠れトレンドの一つが新製品のカットモデル。あちこちに展示されてましたがキヤノンは超望遠全品をカットモデルにして公開です。
で、次のブースにいこうとしたらPIXUS Pro1のコーナーが目にとまりました。
説明文には市販されているカラー印刷専用紙に対応したPro1用カラーブロファイルデータを提供する、とあります。
コレは凄い、と思いましたが昨年勉強したカラーマッチングの件が脳裏をよぎり、担当者に確認したところ案の定、提供するのはプリンタを印刷紙に適合させるためのプロファイルなので、ディスプレイとの整合はユーザーが調整する必要がある、との回答でした。
カメラ、現像、保存の工程がデジタルになっても印刷はアナログのまんまでしかも、カラーマッチングという写真最大の沼が潜んでいる、まさに写真のラスボスです。