Canonは機種毎に明確な性能差をつけたラインナップを構成するメーカーですが、今回の70Dは上位機種7Dに異例なほど肉薄した内容となっています。となれば、<それほど遠い日の話ではない>と案内されているEOS 7DMk2の姿を探るためにも行ってみました。
通常、キヤノンの新製品展示会では撮影データの持ち出しは禁止されますが、今回のJAPAN PREMIREでは個人がSDカード持ち込んで撮影したデータは持ち帰ってよい、という案内がありました。
この写真はその中の一枚。Canon担当様にはBlogに載せて問題ないことを確認済みです。製品の発売直前、という状況をみての判断だと思いますがキヤノンの寛大な処置に感謝します。
元データはいずれもRAW(D+有効)ですがEOS70D対応版DPPはまだ公開されていないので現像はLigitRoom5.0を使用しました。また、レンズ性能補正とトリミングもしてあるのでこの画像でEOS70Dの性能を判断することは出来ません、あしからずご了承願います。
EOS70Dの本体の印象は、主要なメカとAFシステムを7Dから持ってきたこともあって、7Dとほとんど差がありません。寧ろ、バッテリーグリップの形状が全面的に見直された効果で縦位置撮影のハンドリングが劇的に向上した点は見逃せません。その反面、コントロールスティックがないこと、小さなサブダイヤルが使いにくいことから生じる操作の不便さが目立ちます。
注目のデュアルピクセルAFは技術セミナーで拝見した動画では静止画撮影、動画撮影の両方で高い性能を発揮しそうな感触をもちますが、体験コーナーでオモチャの機関車を追いかけてAIサーボのトラッキング性能をテストすると1D Xはもとより7Dにも一歩おかれている感じです。
なお、余興でしょうか、ついに姿を現した
今回の体験会は7D Mk2の影を探ることが目的でしたが、70Dの進化具合から十分に期待が持てる、という感触を得ました(できれば1D Xを越えて欲しいところでもあるけど)
それにしても、キヤノンのイベント名物・バレリーナの撮影はこれで3回目なのに、未だにモデルの動きにつられてレリーズしているのが情けない(^^;)