DolphinKnight

Canon EOS-1とEF400mm F2.8LでBlueとThunderBrdsを追いかける日を夢見て

#13 今宮純クロストーク

2011-08-20 13:41:00 | スポーツ

例年だと帰省と重なる事の多い夏のクロストークですが、今回はスケジュールが調整できたこともあって参加しました。

受付を済ませて会場入りすると、そこでは<アイルトン・セナ -音速の彼方に->のDVD映像が映写されてました。今回はフォトグラファーの原富治雄さんを交えての80年代F1を回想するコーナーが第3部に用意されているのでそのマエフリです。

いつも通りの進行で始まった第一部は前半戦の振り返りを中心に。イギリスGP以後の失速が目立つRedBullですが、後半戦でMcrarenとFerrariがしのぎを削る事でポイントが分散、前半に築いたリードの効果でほぼ勝利は確定、という予想を披露してくださいました。ついでにMclarenが速くなった理由もちらっと紹介されてましたが、その辺はここではかけません、ごめんなさい(^^;)

第二部は浜島さんコーナー。当日は茂木でF.Nipponが進行中なのにイベントに参加してくださいました。会社に気を遣っているのか、<今日はF1の話はしませんよ>、と念を押して国内レースの話から始り、タイヤの特性紹介になって、気がつけば話はあっちの方に突入(/^^)/

そこまでやってくださるなら、<BSの浜島さん>ではなく<F1大好きな浜島さんfrom小平>という肩書きでやってくださった方が良いのに、とも思いますがこの辺は大人の事情でしょうが無いのかもしれません。

第三部はフォトグラファーの原富治雄さんを招いてのトーク。いきなり<前半の今宮さんと浜島さんの話を聞いて思ったんですが、F1ってこんなに難しい事やってたんですか?>、に場内大爆笑。

今宮さんから、日本人フォトグラファーとヨーロッパのフォトグラファーの違いについて質問がありましたが、原さんは<日本人は水墨画で西洋人は油絵です。色の使い方がまるで違うんですよ。ゴッホとかゴーギャンがでてくるのも当然です。>、と回答されてました。鋭い指摘です。

80年代のF1をテーマにすると欠かせないのはSENNA。原さんにとってもSENNAは面白い被写体だったようでいくつかのエピソードを披露されてました。中でも凄いと感じたのはオールージュの先に隠れて撮影していたらSENNAに<あそこはヤバイからよせ>、とパドックで忠告された事。F1パイロットの動体視力のすごさと集中力って奴ですね。

あと意外だったのは<凄いシーンが来る、と思ったときは敢えて撮らない>の一言。狭いファインダー越しに見るのが惜しいから、敢えて肉眼で見る様にしているそうです。<違いのわかる男>としてCMに出て欲しいな、と思います(^^;

Img_1025トークの後はサイン会。今回は、浜島さんの自著>という燃料が投下された事もあって大盛況。並んだ人全員が<F1 勝利の方程式>を持参してました。当然、Clearもゲットです。

浜島さんと今宮さんから戴いたサインは表紙裏にあるんですが、ここでは表紙だけにしておきます。

また、今回は東北大震災のチャリティとして原富治雄さんの写真集 <SILENT CIRCUS>が当日特典として定価5,800円の所を原さんと今宮さんのサイン入りで特価3,000円+義援金1,000円で販売されていたのでこちらも迷わずゲット。

Img_1030写真集にはポジで撮影していた頃の作品をメインに収録していて、SENNAのコーナーもあります。ナカジマ、亜久里、HONDAを始め、今ではお目にかかれないアンダーボディから飛び出る火花写真もふんだんにあります。

イベント参加者の多数派をしめるであろう、リアルにSENNAを見た皆さんがこういう構成の写真集に反応しないはずもなく、速攻SOLD OUTとなりましたが、原さんの見事なフォローで後日指定住所へ配送する対策がとられました。こういう機転がないと、良い写真は撮れないんですね(^^;


F1 戦略の方程式

2011-08-16 14:50:55 | 映画

2010年のシーズンでF1へのタイヤ供給契約を満了したBSの浜島さんが本を出した、と聞けば、F1 LOVERを自認するClearとしては速攻で買って読むしかありません!、ということで読後感層です。

浜島さんが本を出した、と最初に聞いたときはハードカバーで出したのかな、と思いましたが時代の流れでしょうか、新書版でのリリースです。本の中身はF1 GP News、クロストーク等で紹介されていたエピソードが前半、中盤は2010年と2011年のラップタイムを比較してのレース分析、後半は可夢偉と可夢偉に続くF1パイロット候補生、F1ファンへむけてのメッセージで構成されています。

前半部分のエピソードの紹介は読んでのお楽しみ、として注目したいのは中盤のラップタイム解析です。普段、私たちが耳にしている川井さんに代表される解説はレース全体を俯瞰で見たもので、アンダーカット、タイヤ選択が次のスティント、レース結果にどういう影響を与えたのか、という文法で語られています。この視点をタイヤを中心において見みると何が見えてくるのか、ひいては、浜島さんはタイヤからF1をどう見ていたのか、をおぼろげながら伺い知ることができて、とても興味深いです。

レース関係の本はともすれば横文字と細かい数字が並んじゃって小難しくなりがちなんですが、本書は浜島流の簡単な説明で安心して読み進めることが出来ます。だからといって初心者向けかと言えば層でもなく、事情を知っている人向けにくすっと笑える所や、手厳しい提言もあって、F1に興味があるけど何から入ればいいかわからないなぁ、と困っている人、そろそろF1の仕組みを知りたいなぁと思っている方にお奨めできる良書です。

秋の夜長にはもったいないので、夏休みの間に是非一読を!

F1 戦略の方程式  世界を制したブリヂストンのF1タイヤ (角川oneテーマ21)
価格:¥ 760(税込)
発売日:2011-07-09

2011 F1 HUN

2011-08-15 14:20:00 | スポーツ

2011_hun_22011年F1の折り返し点であり、BUTの参戦200戦目がかかっていたハンガリーGP。

レースはウェットスタートなので展開は前回のドイツGP同様にいつドライに変えるか、ドライに変更した後のタイヤ交換はどうするか、に注目が集まります。

上位ドライバーではWEBが先に動いてBUT、ALOが続いてラップタイムは一気に13秒あがりました。これだけの差があるならタイミング一つで大逆転もアリってことですね。

前半の展開をみるとトップのHAMよりも速いラップを重ねるWEBの健闘が光ってますがタイヤ交換後はBUTの先行を許してしまいます。この辺の先読みは200戦で得た経験値、どうあがいても埋めることは出来ません。

2011_hun2_2経験値といえばもう一人、ALOも注目です。前半はWEBの先行を許しましたが37周と47周目のアンダーカットを最大に活かして3位を獲得しました。往年のプロストを追わせる周到な走りです。

一見、盤石に見えるトップのマクラーレンですが、終盤になって燃料の不足が露呈してペースダウン、プローンデフューザー禁止後もホットブロゥしているのか?、との疑惑を感じさせつつもHAM、BUTの1-2フィニッシュでハンガリーGPは幕を閉じました。

さて、F1サーカスはハンガリーの後3週間の夏休みに入って休み明けはベルギー・オールージュ!、マクラーレンの快進撃が何処まで続くか、レッドブルの反撃はあるのか、期待高まりますね!