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いもりんのヒルズ的生活+貧乏昔話

教師から起業家へ。無一文の外国人夫との超ビンボーな暮しから脱出、奮闘の末つかんだ、ちょこリッチな生活をおバカ調で公開。

ドラマ編 オリエント急行殺人事件 感想

2015年01月17日 14時06分45秒 | くだらないこと、もろもろ

オリエント急行殺人事件(三谷幸喜版)を観ました。おもしろかったです。

私は子供時代に映画版(1974年)を、テレビで何度か見ました。ポアロ役は、アルバート・フィニーで、ジュリア・ロバーツ主演のエリン・ブロコビッチのボス弁護士役の人です。当時40歳前後で、わざわざ老けメイクをして演じました。

映画版を見た時は日本語吹き替えでしたが、今回のポアロ役、野村萬斎が当時の吹き替えのような「声出し」をしてたと思います。役者は全員日本人だけど、吹き替え版を見ているような。狙っていると思います。

ローレン・バコールが演じた「おしゃべりな貴婦人」ですが、しばらくは富司純子(寺島しのぶ母)と気づきませんでした・・・すごい役者です。和装がお似合いの方ですが、洋装もお似合い。華奢なんですねぇ。

轟侯爵夫人を演じた草笛光子。。。脱帽です。ドラゴミロフ公爵夫人そのまんまだと思う。人種の壁越えてるよ。

映画版でイングリット・バーグマンが演じた、信心深い女。八木亜希子でいいと思います。髪型までおんなじです。もともとバーグマンは侯爵夫人の打診を受けていたが「地味な役がいいの」と、この教会勤務の役を選んだのだとか。綺麗すぎる彼女は、わざわざ地味メイクをしたとか。八木さんはちょっと野暮ったいところがありますので、まんま合っていると思います。

青木さやか演じる、原作のヒルデガルド・シュミット。昼出川澄子って(笑)。力持ちのたくましい女性メイドをうまく演じてますね。
名前!!
アームストロング家=剛力家、マスターマン・エドワード(執事)=益田 悦夫、鉄道省の重役ブック=莫さん、グレタ=呉田、アンドレニ伯爵=安藤伯爵、とか、遊んでますねぇ。

ハズレが、安藤伯爵夫人を演じた杏。綺麗どころですが、映画版では夫に守られる美貌の貴婦人・・・・「ごちそうさん」みたいなチャキチャキしたおしゃべりではないはず。黙っていろよな、みたいな。

松嶋菜々子はうまくドラマに返り咲いたね。演技力がなくてもいい役だし。平たい無機質な演技。

二宮和也の秘書役は、映画のアンソニー・パーキンスには勝てません。『サイコシリーズ』の名優ですが、あの変人ぶりはそう演じられるもんではない。

最後に三谷幸喜の配役には欠かせない、極悪人役の佐藤浩市。映画版では冷徹非情な人物ですが、彼が演じるとどっかコメディになっちゃうんですねぇ。。。憎めない。

あとの男性陣はどうでもいいかな。女性陣が主役の物語だしね。

映画版とドラマ版の配役比べについては、この方のブログに詳しく載ってます。

ということで「第一夜」終了・・・えっ、ほとんど映画版終了なのに、「第二夜」があるって?
と思っていたら、なんと映画版にはない、過去に戻って、12人の登場人物が計画を練る場面を再現させるんですね。三谷幸喜、天才です。だって映画版を見ている人は、汽車に乗る前の人間ドラマを観たいですから。

で、見終わった後も、第二夜が映画版のイメージを壊してない。視聴者が見たい箇所を制作し、かつ映画に対する敬意が感じられる。見ごたえがありました。

おそらく若い世代は映画版を観てない(ことを前提にドラマを作ったと思う)ので、一夜も二夜も楽しめる。
既に見てストーリーを知っている人は、「配役は誰?」みたいな好奇心から見てしまい、二夜も見てしまう。

映画見てない方は、映画版もおすすめですよ。


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