ミナミのフと思ったこと…

福知山の眼鏡店 眺望工房ミナミの店の情報、その他。店主 南薗の日常の感じたことなど。

その⑨

2021-01-11 15:41:48 | レポート

組み立てるだけの作業は、微調整はあるものの何とか進み、あとは弦を張るだけ。ガットギターを張ることを思えばエレキは大抵楽なはず。しかしこのブリッジのタイプは弦を切ったり、チューニング狂わないように一工夫必要。しかしゴールはすぐそこ!面倒な作業も楽しく感じる。いざ先ず6弦…。

「??????ぬあああああああああ????」

結論から言うと、弦張れねえええええ!設計図では完璧にやったつもりだった。予定外の手作業が入り、少しずつ到達ポイントがずれていたのである。⑤の写真を見返すと一目瞭然!実はこの時の作業中気が付いていたのだが、後回しにし、他の作業に没頭するあまり置き去りにしてしまっていた。

完全にギターとしては失敗に終わったので本業に戻り、端材でメガネを作ることにする。…と軽く書いたが、自分の愚かさと時間と費用の無駄を嘆き、考えるといまだに立ち眩みの症状が出る…。

ギターの木って固い。再び削りの手作業が続く。しかし、上の失敗のことを脳みそに使ってほしくないので、集中集中。

メガネの作りは大きく分けて3タイプ。フチなし、フチあり、ハーフリム。レンズの断面も、平、凸状、凹状となっている。

今回フチありで作る。普通フチありのフレームは例外もあるものの、凹状のフチに凸状(凸というより△)レンズの断面を合わせるというもの。しかし、そこまでの形状をフレーム側に作るのは難しいので、平らな形状のものにする。しかしこの場合、レンズを完全にぴったりに加工しなければならない。普通のフレームでは、谷と山の組み合わせなので融通が利くのだが…。とにかく機械である程度削り、少しずつ手作業でぴったりにする。間違っても接着剤は使わない。メガネ加工において接着剤は基本使うことはないのである。

レンズがピッタリ入り、ピクリとも動かない。ギターのようなものの失敗など入るスキはない!

しかし…

…こんなもんどうやって使う?現実逃避でアホなもんを!時間の無駄!

抜き身の真実が自身を切りつける。追い詰められて出した答えが…。

次ラスト!

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