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明石市 大蔵谷 散策記 on 2018-4-29 その6 休天(やすみてん)神社

2018年05月05日 05時33分30秒 | 神戸市以外の兵庫県

2018年4月29日、明石市大蔵谷を散策しました。このシリーズの第6回として
休天(やすみてん)神社をテーマに書いていきます。
休天神社は別称「明石天満宮」とも呼ばれています。

大蔵谷散策シリーズのこれまでの目次とリンク

第1回 明石市 大蔵谷 散策記 on 2018-4-29 その1 大蔵院

第2回 明石市 大蔵谷 散策記 on 2018-4-29 その2 法華塔

第3回 明石市 大蔵谷 散策記 on 2018-4-29 その3 宿場町 大蔵谷

第4回 明石市 大蔵谷 散策記 on 2018-4-29 その4 稲爪神社

第5回 明石市 大蔵谷 散策記 on 2018-4-29 その5 穂蓼(ほたて)八幡神社

休天(やすみてん)神社の基本情報

住所:明石市大蔵天神町2−7 TEL:078-911-3143(稲爪神社)
御祭神:菅原道真
御利益:所願成就、学問・学業成就、厄祓い
創建:5代目の明石城主の松平日向守信之により延宝7年(1679)創建
   明石駅家の長が菅原道真公を祀る祠を延喜3年(903)に建てたのが起源
巡拝:菅公聖蹟二十五拝の第15番





上の2枚の写真は拝殿の正面及び側面


上の写真は本殿
本殿脇にある「菅公踞石」の石碑が僅かに写っています。
菅原道真公が座って休んだといわれている菅公踞石は大蔵院に保管されていたが、
延宝7年(1679)休天神社に移設されたそうです。
明石駅家の老いた駅長が菅原道真公を偲び菅原道真が腰かけた石を御神体として
祀ったと伝えられています。延喜3年(903)のことでした。


上の写真は北側から観た休天神社の本殿と看板




上の2枚の写真は休天神社の境内遠景(国道2号線の歩道橋より撮影)


上の写真は正面の鳥居


上の写真は東側の鳥居


上の写真は休天神社の年間行事
3月25日に行われる春祭りは有名で菅原道真が身の憂いを祓うために雛形を作って
祈ったという言い伝えにもとづく「雛形神事」や「御湯立神事」が行われます。

春祭りに参加した方のブログがありましたのでリンクさせていただきました。
 http://akashi.ganbaro.org/rireki/blog-entry-1384.html


上の写真は手水舎


上の写真は「管公駐駕駅長宅址」の石碑
休天神社は明石の駅家(うまや)の跡とされています。
明石の駅家のあった場所は諸説あって、太寺2丁目バス停の近くだったという説もある。
そこには「菅公旅次遺跡」という石碑が建てられています。菅原道真公は延喜元年(901)
大宰府への旅の途中でここに立ち寄り、明石の駅長(うまおさ)の出迎えを受けます。
菅原道真公が讃岐守だったとき、何度か立ち寄ったことがあるらしく、面識があった
駅長は左遷されて大宰府へ向かう菅原道真公に同情的でした。

菅原道真が駅長に送った歌が残されていますので紹介します。(菅家後集より)
駅長(えきのおさ)驚くことなかれ 時の変改(へんがい)するを
   一栄一落(いちえいいちらく) 是れ春秋

 (駅長無驚時変改 一栄一落是春秋)

意訳:駅長そんなに驚くことはないぞ 時勢が変わり今や私が配流の身になって
   落ちていくことを、春に咲き、秋に落ち葉するのは、自然の摂理
   人の世の栄枯盛衰もまた同じなのだから



上の写真は菅原道真が詠んだ有名な歌が掲示されています。
「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花、主(あるじ)なしとて 春なわすれそ」
最後の部分「拾遺和歌集」「大鏡」「源平盛衰記」では「春を忘るな」になっています。
「宝物集」「十訓集」「古今著聞集」「延慶本平家物語」「太平記」では
「春な忘れそ」になっているそうです。


上の写真は明治100年を記念して植樹された松




上の2枚の写真は菅原道真所縁の縁起牛と縁起牛の説明板 2008-6-12撮影

関連記事:
 休天神社 on 2008-6-12

 菅公旅次遺跡碑 on 2012-10-26


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