CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

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法然上人の名号石と千僧寺跡

2014年06月14日 06時56分36秒 | 神戸情報
和田神社の本殿の裏手で神戸市兵庫区和田宮通3-2-29の地に本日紹介する法然上人名号石と
千僧寺跡があります。 撮影:2014-6-11





上の写真が法然上人の名号石の入り口部です。


上の写真は説明板です。






上の2枚の写真摂津名所図会の千僧寺跡と薬仙寺付近を中心としたものです。
千僧寺跡の説明には次のように書かれています。

千僧寺旧跡(せんそうじのきゅうせき) 薬仙寺の南にあり。
この古跡、今兵庫津の三昧となる。むかしは万年山と号し、解脱上人の開基なり。行基僧正も.
ここに来たつて、一千人の僧を聚めて供養ありしより、寺の号とす。
また『浄土正源名義集』に日く「承元年中、法然上人讃州下向の時、この寺にて阿弥陀経一千巻、
念仏一百万遍を修して法会を行ひたまふ霊地なり」と云々。
六字石塔(法然上人の筆跡なり。かの法莚の時、供養のためここに建てたまふ。
今三昧の中にあり。世に名高し。


「由緒あるまち兵庫」(兵庫区役所広報相談課編、昭和50年11月発行)のPage115の説明によれば、
名号石は、兵庫の古くからの共同墓地である「外墓(ソトバカ)」の中にあった。
外墓の地は以前千僧寺という寺があったと伝えられている。
現在の名号石は江戸時代のもので、建替えられたものかも知れないとのこと。





上の2枚の写真は法然上人の名号石が収められたお堂の遠景と近景です。

肝心の南無阿弥陀仏の六字が刻まれた石碑(お堂の中に安置)の写真を撮っていないので後日補充しようと
思っています。

現在はこの名号石の掲載されているサイトへリンクさせていただきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/asan19431007/43668409.html

元祖大師諸国二十五番霊場 第六番 名号石と書かれた石碑が入り口にあるが
法然上人二十五霊場についてWikipediaより引用紹介します。

法然上人二十五霊場(ほうねんしょうにんにじゅうごれいじょう)は、浄土宗の開祖である
法然ゆかりの寺院二十五箇所を巡る霊場巡拝である。

円光大師二十五霊場とも言い、宝暦年中(1751~63)のころ、大阪・難波の順阿、京都・洛西の
廊誉という2人の僧の発起によって、法然と御縁の深い霊場二十五ケ所を巡拝したことに始まるといわれ、
大正13年(1924年)に史実、や記伝などに徴して若干の寺院の更改[1]が行われたが、
昭和34年(1959年)3月法然上人750回忌を迎えるに際して、『元祖法然上人霊蹟巡拝の栞』が刊行され
遺跡を紹介しているが、宝暦年中のものを踏襲している。1974年に浄土宗開宗800年を記念し、再興された。
また、当霊場は浄土宗の寺院を中心にした巡拝であるが、法然の御霊跡を巡る霊場であるので真言宗や
天台宗などの寺院も含まれている。

札所は中国・四国地方から近畿地方に渡る。また、二十五箇所の霊場を巡拝するのは、法然上人御入寂の
御命日である一月二十五日や、念仏来迎の聖衆の二十五菩薩の数に因むとの説である。



第一番
誕生寺 浄土宗 岡山県久米南町誕生寺里方808 法然上人御誕生地

第二番
法然寺 浄土宗 香川県高松市仏生山町甲3215

第三番
十輪寺 浄土宗西山禅林寺派 兵庫県高砂市高砂町横町1074

第四番
如来院 浄土宗 兵庫県尼崎市寺町11

第五番
勝尾寺二階堂 高野山真言宗 大阪府箕面市勝尾寺

第六番
四天王寺六時堂 和宗 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18

第七番
一心寺 浄土宗 大阪府大阪市天王寺区逢阪2丁目8-69 骨仏の寺

第八番
報恩講寺 西山浄土宗 和歌山県和歌山市大川117

第九番
知恩教院 奥院 浄土宗 奈良県葛城市當麻1263 當麻寺奥院

第十番
法然寺 浄土宗 奈良県橿原市南浦町908

第十一番
東大寺指図堂 華厳宗 奈良県奈良市雑司町

第十二番
欣浄寺 浄土宗 三重県伊勢市一ノ木2丁目6-7

第十三番
清水寺阿弥陀堂 北法相宗 京都府京都市東山区清水町1丁目

第十四番
正林寺 浄土宗 京都府京都市東山区渋谷通東大路東入三丁目上馬町

第十五番
源空寺 浄土宗 京都府京都市伏見区瀬戸物町745

第十六番
光明寺 西山浄土宗 京都府長岡京市粟生西条丿内26-1 粟生光明寺

第十七番
二尊院 天台宗 京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町

第十八番
月輪寺 天台宗 京都府京都市右京区嵯峨清滝月ノ輪町37

第十九番
法然寺 浄土宗 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺立石町1

第廿番
誓願寺 浄土宗西山深草派 京都府京都市中京区新京極桜之町453

第廿一番
勝林院 天台宗 京都府京都市左京区大原勝林院町

第廿二番
知恩寺 浄土宗 京都府京都市左京区田中門前町103 百万遍

第廿三番
清浄華院 浄土宗 京都府京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町395

第廿四番
金戒光明寺 浄土宗 京都府京都市左京区黒谷町121 黒谷さん

第廿五番
知恩院 浄土宗 京都府京都市東山区林下町400 ちよいんさん

縁故本山
禅林寺 浄土宗西山禅林寺派 京都府京都市左京区永観堂町48 永観堂

特別霊場
青龍寺 天台宗 滋賀県大津市坂本4220 (元)黒谷青龍寺


大正13年(1924年)に史実、や記伝などに徴して若干の寺院の更改された内容
3番・十輪寺が室津・浄運寺に、6番・四天王寺・六時堂が兵庫・元祖教会(名号石)に
、8番・報恩講寺が高野山・円光大師廟に、11番・東大寺・指図堂(宝暦版では竜松院)が同・大仏殿に、
17番・二尊院が嵯峨・清涼寺(釈迦堂)に、18番・月輪寺が太秦・西光寺に、19番・法然寺が
鹿ケ谷・法然院に、20番・誓願寺が比叡山西塔黒谷・報恩蔵にそれぞれ改められていた。



上の写真は天保15年(1844)11月に中興の再建され法然上人御真筆の御名号石を御本尊として
安置された証拠である石碑です。

太平洋戦争により、本堂その他の建物が焼失したが、御名号石だけ残り昭和27年6月中旬、御堂が再建された



上の2枚の写真はお堂の中興に努力された方々の銘が刻まれた石製の門


上の写真は門の横にある水鉢



上の2枚の写真は境内の灯籠、地蔵様など。
コメント (2)
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