「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

日焼け止めでサンゴ白化

2008-02-17 07:30:03 | 環境問題
日本を含めた多くの国で日焼け止めに使われている成分が、ごく低濃度でもサンゴに共生する「らん藻」を殺し、サンゴの白化の一因になっているという実験結果を、イタリア、マルケ工芸大の研究チームがまとめたそうです。

白化が長く続くとサンゴが死ぬことがあり、「水温上昇や汚染などで脅かされている世界各地のサンゴに、観光客の増加がさらなる悪影響を与えることが心配される」と研究チームは言っています。

世界各地のサンゴを採取し、海水1リットル中に、市販の日焼け止めを百万分の1リットルだけ含む水の中で飼育したところ、18~48時間のうちにラン藻が大量にサンゴから抜け落ち、96時間以内にサンゴが完全に白化したそうです。

日焼け止め中の成分ごとに詳しく調べると、パラベン、桂皮酸、ベンゾフェノン、カンファー抽出物という4種類の物質にサンゴを白化させる作用があることがわかったそうで、これは日本で市販されている日焼け止めにも使用されています。

実験では、これらの物質がラン藻中で有害なウイルスを活性化させ、ウイルスの量が通常の15倍にもなることも判明。日焼け止めの成分が引き金になって起こるウイルス感染の拡大で、ラン藻が死ぬらしいということがわかったそうです。

人がなにげなく使っている日焼け止めのごく微量な成分がサンゴに影響を与えているということに、驚きました。
環境を汚染しないような成分の日焼け止めを早く開発して欲しいですね。
コメント
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