「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

温石(おんじゃく)

2008-02-28 11:28:07 | 日記
毎月、新聞に情報誌が入ってくるのですが、その中に「遊びの絵日記」という原賀隆一さんのコーナーがあります。
原賀隆一さんは昔なつかしい子どもたちの遊びをイラストで紹介されていて、子どもの頃のいろんな遊びを思い出し、いつも懐かしく見ています。
今回は「温石絵画」をとりあげてありました。

温石(おんじゃく)とは白い石でやわらかく、石や地面にチョークのように書くことができます。
原賀さんはそれを山に探しにいっては、地面に絵を描き、通りがかりの人たちから褒められ、それがきっかけで絵を描く仕事をするようになったそうです。

温石とは、「滑石」、「蝋石」といい、裁断して石筆、印材、その他工業などに昔から利用されていたそうです。
平安時代からこの石を火であたため、布に包んで着物の懐に入れて「カイロ」として使われていたので「温石」と言われるようになったというのを初めて知りました。

また「懐石料理」の語源は、禅寺で修行僧が空腹や寒さをしのぐため温石を懐中に入れたことから、茶の席で出す一時の空腹しのぎ程度の軽い料理、あるいは客人をもてなす料理をそう呼んだという説があるそうです。

原賀さんは山で探されたようですが、私が子どものときは、緑川の河原で拾ったものでした。
私は絵を描くのは苦手でしたが、河原で白石を探すのが楽しくて、よく友達と競争して探していました。
白石には乳白色のものとガラスのように透明がかったものがあり、乳白色のものは「おんじゃく」で、透明のものは「火打石」です。
おんじゃくを見つけると、まずいろんな石に書いてみて、よりつきやすいものを探しては得意になっていましたね。

ちなみに火打石は、2個を叩きつけると火花がでます。
暗いところがよく見えるからと、友達と納屋の奥でやってみたら、ワラに燃え移って、あやうく火事になりそうになり、ひどく怒られた苦い思い出があります。
コメント (2)
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