愛をさがす毎日

ADHD・アスペルガー・離人症・うつ病な私の自己満足ブログ

奴隷根性

2007-11-30 20:19:11 | 雑感
  「奴隷根性の唄」       金子光晴

 奴隷というものには
 ちょいと気のしれない心理がある
 じぶんはたえず空腹でいて
 主人の豪華な献立のじまんをする

 奴隷たちの子孫は代々
 背骨がまがってうまれてくる
 やつらはいう
 「四つ足で生まれてもしかたがなかった」と

 というのもやつらの祖先と神さまの
 約束ごとを信じこんでいるからだ
 主人は、神さまの後裔で
 奴隷は、狩犬の子や孫なのだ

 だから鎖につながれていても
 靴で蹴られても当然なのだ
 口笛をきけば、ころころし
 鞭の風には、目をつむって待つ

 どんな性悪でも、飲んべえでも
 陰口たたくわるものでも
 はらの底では、主人がこわい
 土下座した根性は立ちあがれぬ

 くさった根につく
 白い蛆
 倒れぬばかりの
 大木のしたで

 いまや森のなかを雷鳴が走り
 いなずまが沼地をあかるくするとき
 「鎖を切るんだ。自由になるんだ」と叫んでも

 やつらは、浮かない顔でためらって
 「御主人様のそばをはなれて
 あすからどうして生きてゆくべ。第一、申訳のねえこんだ」という

 ・・・ドキッとさせられる詩です。

 女って、依存心が強いから、誰かにすがって生きようとしてしまう。

 「嫌われたくない」「捨てられたくない」と、

 自分の事も忘れて、相手に合わせようと必死になってしまう。
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無能の人

2007-11-30 16:20:23 | 映画
 「無能の人」を観た。

 自分もしっかり無能だなと、再認識させられました。

 どうにもならないのだ。

 なんともしがたいのだ。

 自分を譲りたくはないのだ。

 世間に迎合したくはないのだ。

 だけど、なんにも能がないのだ。
 
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母という暴力

2007-11-30 13:46:34 | 
 「どうして私の場合、こんなに子育てが苦しいのだろう?」

 と悩み続けていた時に、読んだ一冊です。

 「母という暴力」芹沢俊介著 (2001年春秋社より)

 子育てって、こんなにしんどいモノとは思わなかったです。

 …自分の子供時代が悲惨で、嫌な記憶の多い人ほど、
 
 子育ては難しいと言います。

 可愛い筈の子供の姿に、

 辛かった自分の子供時代の記憶をダブらせてしまい、

 フラッシュバックに翻弄され、行き詰ってしまうのです。

 何故?というトコロからの出発でした。

 この本の中にはこうあります。

 『母という存在に、(この場合、生みの母親ばかりとは限定しませんが)

 受け止められた子供は自分自身の存在を感覚することができます。

 それは、やがて確信へと変わります。

 それが子供の存在感覚「ある」なのです。

 「ある」とは、いま、ここに、自分は、自分として、ある、

 という自己同一性の感覚です。』

 母親に受け止められ、愛されることによって「自己肯定感」が獲得できるという事です。

 私の場合、発達障害だった事も関係して、母親から見捨てられてきた記憶が、

 満たされぬ思いとして、心の中で渦巻いていたのです。

 母親に十分に愛されないと、人は生きる意欲を失い、無気力になるそうです。
 
 決して母親だけを責められるものではありませんが、

 …この本を読んで、ちょっとは子育ての参考になった事は確かです。
 
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母べえ

2007-11-30 10:00:14 | 映画
 来年1月に公開予定の、吉永小百合さん主演の、

 「母べえ」(山田洋次さん監督)という映画ですが、

 何だか映像だけでも楽しめそうです。

 吉永小百合さんの割烹着姿と、昭和15年代の日本の風景だけでも、

 目の保養になりそうな映画だな~と思います。

 でも、昭和15年と言ったら激動の時代ですよね。

 またまた、美しく、悲しいお話になるんでしょうね。

 「あなたがいたから、すべてを愛せる」

 という…この映画のキャッチコピーが、ググッときます。

 子供を、生かすも殺すも母親次第ですね。
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