愛をさがす毎日

ADHD・アスペルガー・離人症・うつ病な私の自己満足ブログ

伽耶子のために

2007-11-09 21:26:31 | 映画
 
 23年前に観た地味な映画なんですが、私の中では忘れられない作品です。

 監督は「小栗康平」さん。昨年紫綬褒章を受賞されました。

 10年に1・2作品しか手掛けないという寡作な映画監督さんです。

 主人公は在日の青年。

 その恋人役として…当時二十歳(写真)だった、今や渡辺謙さんの奥様・南果歩さん。

 彼女の役は、日本人の親に捨てられ、在日の養父と日本人の養母に育てられた少女の役でした。

 自分を捨てた親を恨みながらも、在日の養父に対しても、日本人の養母に対しても、距離を持って見ています。

 恋人の胸にすがって…

 「いやぁ! 日本も、朝鮮もいやぁ!」と泣きじゃくる姿が切なかったです。

 私は在日でも何でもありませんが、

 アイデンティティが確立していないと、人間はこうも不安定なものなのかと、

 痛感させられます。

 それは、国籍に限らず、言えることです。
コメント (6)
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家庭禅

2007-11-09 19:52:51 | 家族
 今は亡き、河合隼雄さんの本の中に「家庭禅」という言葉がありました。

 家庭というものは、決して生半可なものではなくて、修行道場なのかも知れません。

 河合先生の御著書の中に、禅の老師の話がありました。

 老師が杖を指して、弟子に「これは何だ?」と聞きます。

 「杖です」「棒です」…はたまた「杖ではありません」など、何と答えても、

 「喝!」とやられます。

 この話を、問題をかかえる子供に置き換えて、子供はまるで禅問答を突き付ける老師と同じだとおっしゃってました。

 親は子供の非行や引きこもりにどう対処していいのか解りません。

 最初は子供の機嫌を取ろうと色んな物を与えたりしますが、

 小手先だけの安易な方法では子供は納得しないのです…。

 面倒を見ようとすれば、「ほっとけ!」と言うし、

 無視すれば、今度は「もっと関われ!」と言います。

 さっきの禅の老師の話と、どこか似てます。

 つくづく子育てとは、そんな事の繰り返しだと思い当たります。

 結婚は魔がさして、勢いでしてみたものの、

 子供が出来たとたん、禅問答の始まりでした。

 河合先生いわく・・子供(老師)は常に、親(弟子)に対し「全存在を賭けた答」を要求している。…のだそうです。

 
 河合先生のお話が身にしみて解るようになりました。
コメント (3)
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