無知の涙

おじさんの独り言

おっさんクレーマー

2011年05月24日 | 日常

コンビニで昼飯を買う為に物色していると、何やらレジの方から怒号が聞こえて来る。

見てみると、60歳くらいの薄毛のおっさんが、レジの女の子に怒鳴り散らしている。

すごい剣幕だったので、よっぽどのミスをしたのだろうな、と聞くともなしに聞いていると、720円の買い物をしたのに、レジの女の子が770円請求したとか。よくわかんないけど。

ちょっと登場するタイミングが遅いように思えたが、慌てて店長が登場。

おっさん「こいつは50円盗もうとしたんだ!どうすんだ!警察に突き出すのか!」


つまり50円の計算ミスで、おっさんの怒髪が天を衝いたわけだ。無いけどね。

まぁ金の価値観は人それぞれだし、1円でも大切にしている御仁もおられるだろう。だが、いい年したおっさんが50円のミスで若い女の子を人前で怒鳴り散らすというのは、ちょっと大人気なさすぎだと思う。

こういったミスに対して怒り狂い、力いっぱい否定する人って、よっぽど自分が完璧人間であるという自覚があるのだろう。私はミスなんて一切しません。これまでも、これからも。絶対という言葉はないと言うけど、私がミスをしないという点については絶対という言葉が存在するのです、と。

それくらいの自信と自覚がないと、あれだけ他人を責めるということは出来ないと思う。

そうでもないのに自分を棚に上げて怒鳴り散らしているなら、それは完全にクレーマーという人間として最低な人種だと思う。

僕は仕事においても私生活においてもミスばっかり。或いは僕という人間はミスする事で世界と関わっているのではないか、思えるほど。なので他人の失敗に関しては比較的寛容的な方だと思う。たぶん。

僕でもしないようなミスをされると、それは頭に来るけど。まぁ私生活においては滅多にない。最近では東電の幹部連中と、民主党くらいだ。

んで、クレーマーに聞きたいのだが、彼らは一体何を求めて怒り、クレームを付けているのだろう。怒る、或いは指摘するという行為は、他人がしている事の間違いを指摘し、改善させてあげる事だと思う。だが、彼ら/彼女らは違う。間違いを認めて真摯に謝罪をしても、延々と罵り続ける。どれだけ謝罪しても。

指摘された事に対する対応としては、間違いを認め、謝罪し、改善しようと努力してゆくことだと思うし、それ以外にないだろ。レジの女の子は間違いを認め、謝罪し、店長も謝罪した。だがそのオッサンの口撃は止まらない。

怒りというのは大変なエネルギーがいる。他人を責めれば、その後は必ず自己嫌悪がまっているし。なかなかハードな作業である。だが人間は感情の一つとして怒りを生まれながら備えているし、生活してゆく中でどうしても怒らないとならない場面がある。そうしないと何も進まないような状況だってある。怒ることが必要だから、生まれながらにして備わっているのだろう。

けどこのオッサンの怒りというのは、どこにも行き着かない。入口があって出口がない袋小路みたいなモン。だって相手が非を認めているのに、状況が全く進展しないからだ。こうなると、ただ単純に自分が強い者(全く強くないが)という事を他者、それも力の弱い者に対して誇示したいだけなんじゃないかと思う。つまり、クレーマーなんだな、と。

実際にそういう性格のヒネくれネジ曲がった人というのはいるのだ、恐ろしい事に。

 

なんにしても背中にデカデカと会社名の入った服で、若い女の子に対して怒鳴り散らしているなんて、とてもみっともない事だと思うのでヤメた方が良い。NTTデータ通信さん。

 


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