無知の涙

おじさんの独り言

台風のバ・カ・ヤ・ロ・ウ(前編)

2007年09月09日 | 軽井沢メモリー

ようやく台風が去りかけた7日の朝。

事務所が破壊しそうな程の暴風雨だったので、結局一睡もできませんでした。

8:00くらいに上司がやってきたので被害状況を伝え、もう眠くて仕方が無かったの
で仮眠室で爆睡。


しかし、10時ごろに
叩き起こされました。


もう完全に中途半端な状態で起こされたので、
目が開かない。

上半身は起こしたけど、眠りと覚醒の狭間でフラフラと揺れいてる僕の耳に飛び込んできた言葉が

「悪いけど、軽井沢に行ってくれ!」

は?

この疲れ果てた僕の姿が分からないのでしょうか。


「所長命令なんだ」


鬼?


僕の目の前にいるのは鬼でしょうか。今朝まで確かに人間だったと思うのですが・・・・・。

いや、眠いんですけど。僕じゃなくても良いでしょ?」と反論。

冗談では無いのである。ようやく去った台風を、なぜ自ら追いかけなければならんのだ(-_-;)

「とりあえず、所長に電話してくれ」

やれやれだぜ。

未だに覚醒しきれず、電話のボタンを押す指がおぼつかない。3度目にようやく正確な番号を押すことができました。

「おう!悪いな!」うちの所長である。

用件としては、軽井沢にオエライさんの別荘があって、そこの地下室に大量の水が入ってしまって、なんやかんやと設備機器が使えなくって大変だ、ということでした。


「水を掻き出してくれ!」


河童か。


「よく分からないんですけど、何かポンプとか使えば良いじゃないですか。」

「ああ!それはもう業者に手配してある」

業者来んのかよ!!じゃ、業者にやらせろよ(゜o゜)

「いや、それはリース会社だから、セッティングとかしてくれないんだ」

はぁ。「昨夜も待機で眠れなかったんですけどね」

なんでだ!?そんなに大したことなかったろ?」

これだよ。フゥ(o´Å`)=з 台風は寝室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!

「分かりました。行きますよ」


「ああ、悪いな!大変だな!!


ああ、全くだ。


とんだ鬼ヶ島だぜ!


行くと決まれば、グズグズしていられません。ネットで新幹線の時間を調べると、1時間に2本くらい出ています。

何を持っていけば良いのだ?初めから知ってれば、着替えだ、PSPだ、DSだ、と持って行くのですが、想像すらしていなかったので、準備と言っても別に無いのです。

作業用の着衣だけ紙袋に詰め込んで出発しました。

東京駅に到着し、切符を買いに「みどりの窓口」へ行くと、


大行列!!Σ(゜ロ゜;)


あー、そういえば、早朝のニュースでやってたなぁ。台風の影響で新幹線のダイヤが乱れまくっていると・・・。

あの時は「へー大変だなぁ」と人事だったけど。まさかその数時間後に自分も新幹線の切符を買い求めているなんて思わなかったからさ。

それにしても長い。一人ひとりの購入時間が、すさまじく長い。ちょっとイライラしながら待ってると、前に並んでいたイラン人と思われる方が話しかけてきました。

窓口の上部に掲げられてる空席状況を案内しているディスプレイを指差しながら、バツ、バツと言ってました。

「あー、バツってもう乗れないってことだよ」と僕は日本語100%で教えてあげました。

その後に、あれ?×でも乗ることはできるよな?座れないだけだよな?と気づきましたが、何も言いませんでした。せっかく日本に旅行しに来てるんだろうから、ゆっくり座っていけばいいのです。

30分待ちで、ようやく切符入手。狙っていた電車には間に合いませんでしたけど。

発車まで20分ほどあるので、駅内にある本屋へGO。PSPDSも無いのです。暇ツブシに太宰治の文庫本でも買いたいところです。何故か遠出するときって太宰の短編が読みたくなります。しかし・・・

売ってない。

もう太宰治なんて、誰も読まないのだろうか。表紙全部デスノート書いた人に書き直させればいいのに。

出発まで10分を切ったので、あきらめて新幹線のホームへ。

ブラックの缶コーヒーだけ買って乗車しました。

まさか軽井沢が、あんなに大変なコトになっているなんて、この時の僕にはまだ知る由もなかったのです。

 

                                      つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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