ひょんな事から学級委員になってしまった僕。
その初舞台は文化祭でした。
そして、いよいよ文化祭の前日―
店の外観や内装なんかを作ってる内に、すっかり夜になってしまいました。
岩石女子を筆頭に、手伝ってくれた女の子は先に帰して、男子5人で最後の仕上げをしました。
終わった時には20時。
すると、手伝ってくれた友達の一人F君が、
『うちに泊まってけば?』
と申し出てくれました。
けっこう家~学校まで遠かったし、明日も早いので願ってもない話でした。
泊めさせてもらうことにして、F君の家に行きました。
F君の家は屋敷のようにデカい家でした。
途中で買ったビールを飲みながら、F君と話をしていると、風呂が沸いたとのこと。
先に入ってきなよ、とF君が言ってくれたので、お言葉に甘えることに。
屋敷みたいに大きい家なので、迷わないようにF君に付き添ってもらいました。
どこかにご家族がいらっしゃるのでしょうが、あまりに広くて気配が全くありません。
キョロキョロしてると風呂場に着きました。F君は部屋に戻っていきました。
けっこう大きい風呂で、明日の文化祭のことを考えながら風呂につかっていました。
お客さんは来るのだろうか、どうやってお客さんを呼び込んだらいいのか、
盛り上がればいいなぁ、とボンヤリ考えていました。
すると、信じられないことが起こりました。
カラカラと引き戸が開いたので、なんだろう?と思って見てみると、
全裸のF君が入って来るじゃありませんか!
つづく
予告
全裸のF。一緒に風呂に入ろうとする彼の真意は?学級委員長は苦悩する。どこまでが夢で、どこからが現実なのか―。文化祭前日の微妙なハイテンションの中、交錯する2人の男の物語。
『次回 男の戦い』