意外とクラシック音楽が好きだったりするヘタレパチンカーですが、
いいじゃないですか!
と、とてもクラシック音楽を嗜んでいるとは思えないほど情緒不安定な感じでスミマセン。
クラシック音楽と出合ったのは、中学1年生の時に受けた音楽の授業でした。
それまで全くクラシック音楽に接する機会が無かったので、なんか衝撃的でしたね。
ヴィヴァルディ、ベートーヴェン、シューベルト、モーツァルトなどなど。
中でもシューベルトの衝撃は凄まじいモノがありました。
「野ばら」・「魔王」・「アヴェ・マリア」他にもいろいろありますが、
特に「魔王」を聴いた時はホントに身震いしました。
今思えば、当時から重い感じのメロディに惹かれる傾向があったのかも知れません。
「魔王」は御存知の方も多いと思いますが、詞をゲーテが書いております。メロディも好きでしたが、詞もすごい迫力があって好きでした。
父親と息子が家路に着く途中で、魔王と出会ってしまい、忍び寄る魔王に息子が恐れおののき、最後は連れていかれてしまう、という恐ろしい情感を表した曲です。
ホントにその恐ろしい情景がありありと脳裏に浮かび、完全にハマりました。
放課後の誰もいない音楽室に忍び込んで、聴き込んでしまうくらい好きでした。
たぶん先生に話せば快く聞かせてくれたのでしょうが、どうもクラシック=マジメという印象があって、照れくさくて言い出せませんでした。
歌詞を鮮明に思い出せなかったのでネットで「魔王」と検索してみたら、
ハクション大魔王がでてきました。(-_-;)・・まぁ確かに魔王か。でもさ。
お次はベートーヴェンです。
ほとんどの学校の音楽室に肖像画が貼られていたり、「運命」や「歓喜の歌」などの普及により絶大な知名度を誇る音楽家なので、知ってる方も多いことでしょう。
ベートーヴェンは若い頃から音楽家として認められ、中期の頃から難聴を患い、様々な苦悩と困難に立ち向かいながらも、音楽家として偉大な成功をおさめました。
ベートーヴェンは難聴の他にも下痢や腹痛などの持病もあったそうですが、やはり音楽家として難聴になってしまうというのは、耐え難い苦悩であったようです。
第九の初公演の際にも、観客の喝采を聴き取る事が出来ず、アルト歌手に聴衆の方を向かされて初めて成功に気付いたという逸話があります。
いろいろな文献を読んでいると、本当にこの人の力強い意志と云うものが伝わってきます。数々の名曲がその投影であるなら、死して今なお人々を魅了し続けているのも納得できます。
やはりベートーヴェンと言えば、僕の中では第九です。
これもまた音楽の授業で初めて聴いたのですが、あの体の内側から何かが溢れ出すような感動というのは、そう経験できるものではありません。
19歳の頃から年末になると必ずコンサートへ行ってました。ここ3年ほど残念なことに行く相手もいなく、その機会がありませんが。
CDも「第九」だけで5枚ほど持ってます。あまり多くないのかな・・。ちょっとした録音状況の違いや、曲のスピードなどで、また違った第九を楽しめたりします。
正直、歌えます。正確なドイツ語ではないし、正確な発音も全く分かりませんが、何百回と聴きながら第九のみに限定した形でなら歌えるようになりました。
詞が最高ですね(もっともこの詞はシラーの「歓喜に寄せて」からほとんどが引用されいるようですが)。
でも「第九」=「年末」という、おざなりな風習には少し疑問です。夏でも秋でもいいから、もっと公演回数を増やして欲しいです。
そういえば、かなり前に日本テレビかなんかで深夜に「ベートーベン」という題名の映画が放映されると知って、
ビデオ録画して翌日仕事から帰ってきてワクワクしながらビデオみましたが、
なんかデカイ犬の映画でした。
見ましたけど。けっこうオモシロかったです。
ところで「歓喜の歌」といえば、僕の好きなエヴァンゲリオンの24話でも流れますが、最初はビックリしましたね。
その前にもヘンデルの「hallelujah」が流れたりしてましたが、あの場面で「第九」という発想に驚かされました。失礼かもしれませんが、テレビ東京の18:00台のアニメですよ?(^_^;)
当時は詞の内容による「僕の中での第九」というものが構築されてしまっていたので、あの戦闘シーンに流れるのは、すごい違和感ありましたね。
でも見ているうちに気にならなくなり、今では好きなシーンの一つとなりましたが。
ところで、エヴァンゲリオンでは劇中に様々なクラシック音楽を採用していることでも有名ですが、エヴァンゲリオンを見ることによって知ることになった音楽もありました。
最後にヴェルディのレクイエムです。
けっこう劇場版のCMを派手にやってましたから、CMでお聴きになった方もいらっしゃると思います。
今では第九を押さえて、僕の中で「お気に入りクラッシックNO1」の座に輝いております。
フォーレ、モーツァルトのレクイエムも有名ですが、僕はこのベルディのレクイエムが一番好きですね。
「最も華麗」と評される通り、ヴェルディのレクイエムが持つ圧倒的な迫力と、繊細な世界観に魅了されました。
CMでよく流れる部分である「Dies irae」も良いですが、
僕的には
ingemisco(我は嘆く)~Confutatis makedictis(判決を受けた呪われし者)
あたりが一番好きです。
ingemiscoのテノールの独唱は本当に一度でいいから生で聴きたいです、
これまた何百回と聴きまして、覚えましたよ。中盤までですが・・・。ちょっと長いんですよね。
クラシックの合唱、独唱の部分を歌詞カードで追ったことのある方には、お分かり頂けるかもしれませんが、同じ部分を繰り返している箇所が多く、最初の方はなかなか判別できません。何度も聴いているうちに、ようやく「あぁここで繰り返すのか」と分かっていきます。第九もそうです。
このヴェルディのレクイエムは本当に生演奏を一度見たいです。
コマメにチェックしてるのですが、場所が遠かったり、どうしても都合が付かなかったり、と残念な感じです。
年末の「第九」よりかは、クリスマスの「レクイエム」の方がなんとなくテーマ的には合ってると思います。
クリスマスに「我は嘆く」なんて聴いていると、本当にヤバイと心配されそうですが、いやいや一度お試し下さい。
っと言う訳でアッサリ終わると思っていたら、アレもコレもと書きたくなって、ついつい長くなってしまいました。
続きはまたの機会に。
「敬愛なるベートーヴェン」と言う2006年に公開された映画がDVDでレンタルされています。
「ベートーベン」好きな人が見て号泣したらしいです。
お正月休みにでも見てはいかがですか。