BUCK-TICKのファンになってから、もう17年の月日が過ぎようとしています。
BUCK-TICKとは、1987年にメジャーデビューして以来、20年間メンバーの誰一人欠けることなく活動し続けているモンスターバンドです。
BUCK-TICKの音楽をジャンルとして説明するのは非常に困難な作業です。
デビューした当初は完全にビジュアル系として、このバンドを捉えていました。曲もけっこうメロディアスでポップなものが多かったです。
↓若いですねぇ。当時は完璧に影響されました。髪を立てる為にダイエースプレーを何本消費したか・・・(^_^;)
しかし、だんだんと彼らの音楽はビジュアル系とかそういう枠の中では収まりきらないようになっていきました。
彼らが音楽という手法を通して創り上げる世界観というのは、まさにCHAOSとも言うべき複雑さがあります。
あらゆる相反した性質の混在。生と死。喜怒哀楽。天国と地獄。憎しみと許し。破壊と創造。
創りあげられたシングルは全26作、アルバムはベスト盤を含むと25作品に及びます。
「SEXUAL XXXXX!」 |
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「TABOO」 |
「悪の華」 |
「HURRY UP MODE」 ※1990MIX ver. |
「狂った太陽」 |
「殺シノ調べ This in NOT Greatest Hits」 |
「darker than darkness -style93-」 |
「Six/Nine」 |
「COSMOS」 |
「CATALOGUE 1987~1995」 |
「B-T」 |
(これは作品の一部です)
僕は過去にバンドをやっていましたので、いろんな面に於いて彼らの影響を深く受けました。今も受け続けていますね。
驚くと思いますが・・・バンドやっている時はほとんど僕が作詞を担当していたので、どうしても曲を聴く時にはまず詞を見てしまいます。
詞が軽いとどんなに音楽が良くても全く興味を持てないのですが、その点でもBUCK-TICKのボーカルであり、主に作詞を担当されている櫻井敦司さんの詩の世界観には深く共感させて頂いております。
僕は中学3年くらいからBUCK-TICKを聞き始め、周りの友達でもファンが多かったのですが、次第に重くなってゆく詞とサウンドについて行けない人も多かったようです。
僕も7thアルバム『darker than darkness 』で、そのアルバムが打ち出すテーマとサウンドのあまりの重さに聴くことを断念しかけましたが、何度も聴いて理解していくうちに傑作アルバムであることに気付かされました。偶然にもそのような曲を求めていた時期なのかもしれません。
僕自身の中でBUCK-TICKの転機と捉えている1995年に発表された8thアルバム『Six/Nine』の衝撃は今でも薄れることなく僕の心の中に残っています。
土曜日の深夜は必ずスタジオに入ってバンドの練習をしていましたが、スタジオ入る前にメンバーの家でカウントダウンTVを見ていたのですが、アルバム紹介で紹介された曲目を見て絶句してしまいした。
1. Loop |
2. love letter |
3. 君のヴァニラ |
4. 鼓動 |
5. 限りなく鼠 |
6. 楽園 (祈り 希い) |
7. 細い線 |
8. Somewhere Nowhere |
9. 相変らずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり |
10. デタラメ野郎 |
11. 密室 |
12. Kick (大地を蹴る男) |
13. 愛しのロック・スター |
14. 唄 |
15. 見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ |
16. Loop MARK II |
実際に聴いてみても期待を裏切られるどころか、期待していたものよりも圧倒的に上回っていました。
前作の終わりが「die」という死をテーマにした曲で終わっていたのに対して、このアルバムの4曲目である「鼓動」は目覚め、復活をテーマにしていて、やはりこのアルバムがBUCK-TICKの何かしらの転機なのだと聴きながら思いました。
今も『Six/Nine』のアルバムを聴きながら執筆していますが、やはり良いですなぁ。
その後も衝撃的なアルバムを次々と発表し続けていますが、本当に評価において順位を付けたがい作品ばかりです。まぁ順位を付ける意味など無いのですが。
ボーカルの櫻井敦司さんが以前に一度だけソロ活動をしましたが、その時に発表したアルバム「愛の惑星」もかなりの傑作に仕上がっていました。「胎児」に完全にハマりましたね。
つい先日もBUCK-TICKの最新アルバムである「天使のリボルバー」が発表されましたが、もちろん即日に購入して聴いています。
このままいつまでも活動を続けて欲しいと切実に願います。
最後になりますが、僕のブログタイトルである「無知の涙」は永山則夫氏の本のタイトルではなく、BUCK-TICKの曲名から拝借しております。