無知の涙

おじさんの独り言

今年を振り返り

2011年12月30日 | 日常

2011年もあと僅かで終わろうとしていますが、今年を振り返ってみれば、東北大震災だけが思い起こされます。

 

実際に3月11日以降の社会、政治、経済のニュースは、ほとんど東北大震災が起因していると思うので、このように感じるのでしょう。

 

オイルショックを知らない僕にとって、普通に買うことが出来ていた物資が入手困難になるという事態は初の体験でした。確か1994年に米不足という現象が起こりましたが、贅沢さえ言わなければ国外の米を安値で入手でき、それは一人暮らしを始めたばかりの僕にとってはかえって有難い事で、あまり不足という認識がありません。

 

だから最初は何をそんなに焦って買い占めているのか、さっぱり事態が呑み込めずに、アホみたいにボーッと傍観していました。気がついた時には商品が消えていて、自分が既に買えない部類の立場にいる事から、買い占める人に対して不満を持ちましたけど、めぐり合わせが違って買い占めることができる立場にいたら、僕はほんとうに買い占めをしなかっただろうか、と考えると少し不安になります。

 

深刻な物資不足を経験してない、それ即ち第2次大戦を経験していないという事で、そういう意味で放射能の恐ろしさというものを全く理解いていませんでした。原発に関しても、なんの根拠も無いのに安全だと思い込んでいた。安全だと言われていたから。

 

東電だけの責任ではない。責任は全てにある。別に東電を擁護する気なんてサラサラないけど、東電の罪は一切のリスクについて国民に知らせなかったこと。政府も同じ。「安全でクリーンなエネルギー」と言うからには、せめて安全だけでも真剣に取り組むべきであった。それが出来ないなら、やはり危険性を公表して、国民に原発の是非を問うべきであったのだ。その上で国民が原発を是として使用していたなら、「今回は震災のせい」にする事もできるだろう。

 

それが出来なかった理由としては、政府の圧力があるかも知れない。でも少なからず原発によって得た利益で高額の報酬を受け取っていたのだから、それは同罪と言わざるを得ない。

 

震災の被害、原発被害、これらを311以前の状態に戻す為には、膨大な時間と莫大な金がかかると思います。増税も仕方ないと思う。仕方ないと言うにはあまりに大きい事だし、この景気で増税したらどんな事になるか、それを踏まえても仕方がないと思う気持ちがある。

 

でも正直に言って、納得できない。もちろん嫌だと言うわけではないが、なんかスッキリしない。それもこれも政府を全く信用できない、完全に疑心暗鬼にからているからではないかと思う。増税して本当にきちんと復興資金に使うのか?何一つ成し遂げない民主党政府に、増税を求める資格があるのだろうか?口だけのマニフェスト。ガン首そろえて偉そうな事を言っても、その実体はただのペテン師共の集まりじゃないか。

 

政治家だって人間なんだし、聖人のようにあれ、とは言わない。むしろ御自ら政治をやりたいとか言う種類の人なんだから、頭が良くないと出来ないだろうし、そこそこ腹黒い部分もないとならない。ただのお人良しには務まらない。裏で何をやっていようと、きちんと成すべき事をして、国民を納得させられるのだったら。せめて華麗に欺いて欲しい。

 

ところが現状は揃いも揃って3流ペテン師ばかり。政治家が国民に「あいつ頭悪すぎだろ」なんて思われたら、政治家なんてそこで終わりですから。その時点でどんな美辞麗句も説得力を失う。

 

そんなペテン師共が一つの国の実権を握り、まさにアホみたいなお人好し外交で国外に良いように利用され。恥を晒し続けてるのに、全く本人たちは自覚がないというのが問題。この混乱がしばらく続くのかと思うと、2012年もいろいろと大変だなぁと思います。