意外に評判の良かった実写ヤッターマン。
いくら評判が良いとは言え、
劇場で観る気にはならなかったので、
今回DVDを借りてみました。
ヤッターマンは子供の頃にアニメで観ていましたが、
とにかく悪役であるドロンボー いち味のキャラが強すぎて、
主人公側の存在感がとても希薄。
それはまるでステーキの横に
申し訳程度に添えられているニンジンの様である。
ドロンジョ
トンズラ
ボヤッキー
ドロンボーいち味の名前は知ってるが、
ヤッターマン1号2号の名前って何だっけ?
そんな子供たちばかりであった。
それはヒーローものとしては
あるまじき現象であったが、
こればかりは仕方ない。
明らかに作ってる側がヤッターマン動かすより
ドロンボ一 いち味で楽しんでるし、
僕ら子供側もまたそれを望んでいたのである。
今週はどんなヤラれ方をするのだろう、と。
なので実写で全く同じ現象が起こっても
なんら不思議ではなく、
ヤッターマンを演じた人達は何も悪くない。
そういう作品なのだ。
だからドロンボーが出てこないシーンは
何気に早送りしてしまった僕にも罪はないハズだ。
意外にもドロンジョ役の方(深田恭子)がハマリ役で、
よくまぁ引き受けたものだと感心する。
あの衣装で振り付けしながら
天才ドロンボーを歌うシーンは目頭が熱くなった。
トンズラとボヤッキーも違和感なかったが、
ちょっと強すぎたような気がする。
キャラで負けて、強さで負けてしまったら、
いよいよヤッターマンの立つ瀬がなくなってしまうので、
最初はもう少しヤッターマンたちがアッサリ勝つ流れ
で良かったかもしれない。
いきなり切り札を破られるとか、ちょっと切ない。
CGをふんだんに盛り込んだバトルは良かった。
子供の頃に天才ドロンボーを歌いながら
下校してたような方はもう30代中~40代前半くらいでしょうが、
実写の「オシオキだべぇぇ~」を観るのも良いかもしれません。