無知の涙

おじさんの独り言

夏恒例怖い話

2009年08月02日 | 怖い話

夏。
それは暑い時季。


人はその暑さから逃れる為に、いろいろなものを生み出してきました。

クーラーだったり、
プールだったり、
稲川淳二だったり。

なぜ稲川淳二?と思う方もいるかも知れませんが、
人は真に恐ろしいものを見たり、想像したりすると、感覚的に寒くなるので、夏イコール怪談なのです。

そして1番怖いのは、
最初テレビで見ていた頃は別にそうでもなかったのに、いつの間にか「怪談と言えば稲川淳二!」みたいな地位を築き上げとる稲川淳二自身だったり。

最初そんなキャラじゃなかったですよね?
芸能界って怖い。

さて、かく言う僕もこのブログで数々の怖い体験談を載せてきてますが、今回は心霊写真の話。


何度も繰り返しますが、
僕自身の正直な気持ちで言えば、幽霊なんて有り得ない、と思っています。

だいたいにして説明がつかない。肉体が滅んだ後に、精神ないし思念だけが残留し、この物質界に干渉するなど、どう考えても非論理的。

だが僕自身その非論理的な現象をいくつか体験しているのも事実。

嘘だ!と言われてしまえば、それで終わり。
僕には反論できるほどの科学的根拠が全くないのだ。

最初から証明できないことを語るべきではない、そうしていつの間にか心の奥にしまい込んだ話のひとつ。

時はだいぶ遡り、
小学3年の夏。

お盆休みに家族で旅行することになった。

二泊三日。
場所は山中湖である。

出発当日、山中湖に行く前に父が神社に寄ると言い出した。

父の手には木彫りの彫刻があった。

その彫刻は鳥を模っていて、30㎝くらいの大きさ。
オウムのような感じだったが、なんだか判然としない。

なんか気持ち悪かったので、それなに?と父に聞いた。

「去年の祭で買ったんだけど、どうもコレが来てから、良くないことばかり起こるんだ。だから神社へ持っていって供養してもらおう」と父は言った。

父の言った「良くないこと」が具体的にどういうことだったのか、小3の僕に知る術はなく、そして今でも知らない。

そうして地元の神社へ立ち寄り、人形などを供養する所へその木彫り彫刻を預け、山中湖へ向かった。

旅行はとても楽しく、
山中湖は素晴らしい土地だった。

ペンションに宿泊していたのだが、庭でバーベキューをし、夢にまで見たクワガタの捕獲まで成功した。

鳥の彫刻のことなど、すっかり忘れ去っていた。

あっという間に二泊三日が過ぎて家に帰ってきた。

数日後、旅行中に撮影した写真を見て、僕は本当に恐ろしくなった。


その写真はペンションの庭で撮影したものである。
椅子に腰を掛ける母の両隣に僕と姉が立っている。

ペンションのガラスに父がカメラを構えてる姿が映り込んでいる。

その横に、真っ赤な火のようなものが浮き上がり、明らかに父が神社に置いてきた、あの木彫りの鳥の姿が映っていたのだ。


キャアアア

いや、これはマジで怖かった。