無知の涙

おじさんの独り言

Q3回目

2013年01月14日 | エヴァ系

なかなか時間がなくてすっかり間があいてしまいましたが、Q3回目行って来ました。興収も50億突破したとかで、ロングラン上映になってるので助かります。

今回は池袋へ。さすがに満員ではなかったけど、未だにそこそこ埋まってるんだからスゴイ。そんなにリピーターいるのかな。まぁかく言う僕も既に3回観ておりますが。

今回はだいぶ間が空いて、さらにその期間に全くQについて考えなかったので、良い意味でニュートラルな状態で見れました。


やっぱQは面白くないよ。単純に1つの作品として面白くない。

エウ゛ァだからとか、3作目だからとか関係なく、映画館まで行って金払って2時間じっと座って見るエンターテイメント作品として、単純につまらない。

作品が始めから終わりまで客席との壁を作っているので、何もこちらに入ってこない。神経を尖らせて会話を聞き漏らさないようにとか、あの描写はなんだろうかとか、そういう追及心が起こらない。

そんな中で登場人物全てのキャラが自分のことしか考えてないような稚拙な言動に終始していて、そのせいで話が致命的にややこしくなってゆくので、いちいち首をかしげてしまう。ことごとく共感できないし。

そんで視覚的な閉塞感がすごい。ほとんど場面移動がなく、限られた空間、それも暗く圧迫感のある色彩の中で展開していて、キャラ達も抑圧された感情と表情しか出さないので、ものすごくスケールが小さいような印象を受ける。わざわざ映画でやる話なのか?と。

何も知らない人がQを見ると、おそらくこんな感想になるのではないでしょうか。


新劇場版3作目として観るなら、まぁこれもまたエヴァだよな、と。序破急の急または起承転結の転をやったわけです。相変わらず作品への愛が感じられないところも、またエヴァらしい。

作中のシンジを見ていると、つくづく気の毒になってくる。いくら1人の少女と引き換えに世界がどうなったっていいと思ってしまったとはいえ、あの扱いはない。レイを助けると助けないとに関わらず、あの時点で覚醒してなかったらもっとヒドイことになっていたわけだし。世界がどうなったていい!というのは、ただのノリというか、その場の勢いだろ。

よく「世界中を敵に回したって君を守ってみせる」みたいなセリフがあるけど、あれだって俺カッコイイ意識がちょっとしたはずみでワールドサイズになっちゃっただけで、本当に世界中の人が敵に回ったら、「いやいやいや、アレはですね、えーと、ハハハ!」みたいになるよ。

とりあえず新たな疑問やら発見やらは長くなるので、また改めます。

 

 

 


希望は残っているよ、どんな時でもね

2012年11月30日 | エヴァ系

Qのサントラを聴いたので、その感想と言いつつ、まだそんなに聴けてませんけど、流して聴いた感じの感想。

正直に申しまして、あーあーコレあの場面ね、という曲がほとんどない。第9とピアノくらい。セリフを聞き逃さないように集中するあまり、BGMが全く入ってこない。

購入目的であった次回予告のコーラスバージョンが入っていたので、ホッとしました。これを聴いていると実際に映像入りで観ていた時の、あのなんともいえない感覚が甦ってくる。

物語に付いていけていない焦燥感と、率直な反応としての悲しさ。それを嘲笑うかのように躍動する、仮面ライダーWみたいなコトになってる2号機と8号機。そしてその最後を締めくくるのは、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の文字。

急速に冷めてゆく一方で、不思議と高まる期待感。まさに今回のキャッチフレーズでもある、「希望は残っているよ、どんな時にもね」を体感したわけである。

この次回予告を聴いていると、その時を思い出してしまう。

まぁ、それはさておき。1つ気になったのが、第9。TV版とは違って合唱の手前で終わってしまう。

歌詞的には

歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
天上の楽園の乙女よ
我々は火のように酔いしれて崇高な汝(歓喜)の聖所に入る

汝が魔力は再び結び合わせる
時流が強く切り離したものを
すべての人々は兄弟となる

汝の柔らかな翼が留まる所で
ひとりの友の友となるという大きな成功を勝ち取った者
心優しき妻を得た者は彼の歓声に声を合わせよ

そうだ、地上にただ一人だけでも心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ
そしてそれがどうしてもできなかった者はこの輪から泣く泣く立ち去るがよい

すべての被造物は創造主の乳房から歓喜を飲み、
すべての善人とすべての悪人は創造主の薔薇の踏み跡をたどる。

口づけと葡萄酒と死の試練を受けた友を
創造主は我々に与えた快楽は虫けらのような弱い人間にも与えられ
智天使ケルビムは神の御前に立つ


聴いている限りここで終わっていると思います。詩的には合唱の部分も繰り返しているだけですが、なぜ最も盛り上がる合唱を切ったのだろうか。 この詩を暗喩だと思うのは考えすぎだろうか。

この部分だと思いますが、『容赦なく分け隔てられたものは、再び1つとなる』という詩がカヲルとシンジの事なのではないだろうか。

 


ヱヴァFINALの公開予定が消える

2012年11月20日 | エヴァ系

次回作のタイトルも公開されたわけだし、公式も更新してるだろうか、と携帯から覗いてみると、「西暦2013年公開」の文字が消えてるじゃねーか。

ということは、来年公開はナシの方向というわけですね、よく分かりました。

やっぱ2014年にしたいのね。エヴァの設定と重なるし。


エウ゛ァQオープニング興収1位(ネタバレもあるよ)

2012年11月20日 | エヴァ系

エヴァQが土日で77万人動員して、2012年度オープニング興収で海猿なんちゃらハートを抜いて1位になったようです。全国で224スクリーンしか公開してないので、これはスゴイ。

ただ、最終的な動員数としてはどうなることやら。

 

 

 

ここから以下ネタバレです・・・

 







 

 

 

 

 

 

 

 

 








珍しく自分の文章を読み返していると、けっこう抜けていることがあったので追記します。


エウ゛ァの呪いではなく、エウ゛ァの呪縛でしたね。エウ゛ァの呪いってなんだよ。学校の怪談か。


あとウ゛ィレの巨大戦艦?はウ゛ンダー。


レイのMark09が頭部を打ち抜かれた後に奇妙な変形をした際に、「アダムスの器?」とアスカが言っていた。

アダムスの器とは、予告でも出てきたアレだと思う。しかし全く情報はなし。

生前のユイを写す写真に、マリと思しき人物が写り込んでいる。ゲンドウくんと呼んでいたことからも、マリの実年齢はゲンドウ、ユイと同世代かと。

でもその時に存在していたエウ゛ァは試作機の零号機くらいではないだろうか。そこらへんの事情がマリのエウ゛ァ破壊に繋がっていると思われる。

次回のタイトルは、シン・エウ゛ァンゲリオン劇場版「 1」?「I」?数字か記号かはよく分からないけど、ヱヴァンゲリヲンではなくエウ゛ァンゲリオン。これが意味するのはなんなのだろうか。


あのラストシーンが気になる。赤い大地をシンジを引きずり進むアスカと、旧劇の赤い海を前にアスカの首を絞めるシンジの姿が交わるようで、交わらないような。

あの総監督がそんな安易で分かりやすい展開にはしないと思いつつも、Qは旧のことなんだろうなと密かに期待していたので、何か繋がりがないかと。

豪華版のプログラムを読んでて思ったのだが、碇シンジ役の声優さんだったか、今年の初めに呼び出されて総監督から「今回はこんな話になったから」という話があったらしい。Aパートは割と絵が入っていたので、という会話からすると、恐らくBパートはほとんどまだ完成してなかったのではないか。

ここで考えられるのは、最初の1年くらいほとんど何も動いていなかったか、最初は予告通りの作品を作っていたが、急遽方向転換をして1から作り直したか。

まぁそんなこと考えても意味ないけど。どこかであの予告で流れていた物語を見れるのではないか、と期待してます。OVAでもなんでも。

 

といった感じで、とりあえず整理というか、次に見るべき部分と確認したい事柄もまとまってきたので、近いうちに2回目を観ようと思います。

 

 

 

 


エウ゛ァQネタバレ

2012年11月18日 | エヴァ系

前回まだ早いと言いつつ、さっそくネタバレします。

これから観る方はくれぐれも見ないようにお願いします。









ネタバレしてますよ。














というのも、あまりに納得いかない事が多過ぎたので、早めに気持ちを前進させてもう1回観に行こうと思います。

冒頭は確かに金ローで流れたものと同じ。

まず「破」上演時点で流れていた次回予告のシーンは何1つ出てこない。

なぜなら破のエンドから14年の月日が経っている。

ゲンドウ、冬月、レイ以外のネルフ主要メンバーはネルフの敵対組織ウ゛ィレに所属。経過した時間相応に外見が変化している。


但しアスカとマリは外見的に全く変わっていない。本人曰く「エウ゛ァの呪い」らしい。恐らくエウ゛ァ側に引き込まれた為であると考えられ、リツコが再三に渡り言っている「ヒトに戻れなくなる」とはこの事かと。よってシンジ、アスカ、マリは既にヒトではない。アスカが人間をリリンと呼んでいることからも分かるが。


予告で写っていた2人の新キャラもウ゛ィレのメンバーであり、黒髪がトウジの妹で、ピンク色はあまりストーリーには絡まないのでよく分からない。エウ゛ァにも乗らない。ウ゛ィレには他にも数人新キャラがいる。

ウ゛ィレは巨大な戦艦を本部としており、宇宙でサルベージした初号機を動力としている。「神殺し」呼ばれる兵器がある。


レイは破エンド時のレイではなく、新しいクローン。従ってシンジに助けられた記憶はない。テレビ版で言うと3人目状態。フリダシに戻る。但しなんとなく破エンド時のレイくらいまで感情を持ちそうな事を示唆していなくもない。

レイがユイのクローンであることは今回明言されている。

ユイの姓は綾波。

破のエンドで起こったサード・インパクトは初期段階で防がれたように見えていたが、実は地上がほぼ壊滅状態にされていて、その為シンジは全員からA級戦犯的な扱いを受ける。

その象徴として、シンジの首に覚醒した際に対象者を殺傷する作用を持つ首輪が仕掛けられる。

あれだけ拒否していたのに、乗れ乗れと言われてエウ゛ァに乗り、ネルフの危機まで救ったのに、今度は「何もしなくていい」と言われ、ろくな説明もしてもらえないまま、周囲から敵意と畏怖が入り混じった目で見られるシンジ。

どのみちシンジが覚醒しなければ、零号機の識別に変化した第10使徒があのままリリスに接触してサードインパクトを発動させただろうに。

さすがのシンジもブチギレてMark09で強襲してきたレイと共にネルフへ。

そこでカヲルと対面。親父とも再会。

壊滅した地上を見せられ愕然とするシンジ。

さらに冬月からユイとレイの話を聞く。やはり初号機にはユイの魂がある。

どいつもこいつも勝手な大人たちばかりのせいで深く傷つき悩めるシンジにカヲルは救いの手を差し延べる。ダブルエントリー仕様の13号機に一緒に乗って、カシウスの槍とロンギヌスの槍を抜けば世界を再構築できると。2本の槍を引き抜くには2人の魂が必要との事で13号機は複座らしい。レイではダメ。


そもそもカヲルがシンジを14年間も放置プレーしたりせずにサッサと助けてりゃここまで深刻な事態になってないんじゃないの?「お帰り」じゃねぇよ。


で、13号機に乗って最下層に行くと、何故か巨大化しかけているリリス2本の槍が刺さっている。

さっさと引き抜こうとするシンジの前にアスカとマリが立ちはだかる。

仕方なく応戦するシンジだが、せっかくのコンビ機体なのに肝心の相方が考え事中のためソロ活動。苦戦。

ようやく槍に近づくが、カヲルがコレジャナイ的な発言をし出す。どうやらカシウスの槍ではなくロンギヌスの槍が2本刺さっていてヤバイらしい。どうやらゲンドウが仕掛けた罠。


何がどうヤバイのかサッサと説明すれば良いのにモタモタしてるうちにガッツリ槍を引き抜いてしまうシンジ。もう再構築する事しかシンジの頭にはないのだから、再構築できなくなるよ、と最悪を想定させることを言えば止まったかもしれないのに。


そんでフォース・インパクト発動。

槍を引き抜いたことにより、第1使徒であったカヲルが第13使徒になったらしく、それが原因とかなんとか。

ここらへんから迫り来る尿意との激闘の為、あまり集中して観てない。

いつのまにか最下層で死んでたMark6がフニャフニャになったり。

13号機がアシュラマンみたいになったり。


ゲンドウがゼーレのモノリスをシャットダウンしてゆくような描写があったり。キール曰く「我々の願いは叶っているので、思い残すことはない」とかなんとか。ちなみにゲンドウはテレビ版でキールが掛けてたようなオシャレグラサンみたいなのを掛けてる。


フォース・インパクトを止める為にカヲルはシンジの目の前で粉々。

また会えるよ、と意味深なセリフ。カヲルがループしてるのは間違いないと思うのだが、ループしてるわりに全く主導権がないというか、主導権を掴もうとしない。周りに流されっぱなし。 ヤル気ないだろ。


そうして再び初期状態でインパクトが止まるが、シンジの精神状態はボロボロ。まるで旧劇のシンジ。

Mark09を弐号機による自爆で倒した際に脱出したアスカがシンジのエントリープラグをこじ開ける。

フニャフニャのシンジを蹴ったり殴ったりしつつ、ウ゛ィレに合流する為にアスカはシンジを連れて歩く。その後をレイが歩く。これがラストシーン。

カジは一切登場せず。


だいぶ大雑把ですが、こんな感じだったと思います。
話が飛びすぎていて、最初は完全に置いてきぼり。エウレカセブンかよ、と。


あの続きを観たかったのに。

これがわざわざ新劇場版にしてまで「やりたかったエウ゛ァ」なのだろうか。

今回はエンターテイメントに徹すると思っていたけど、どうも雲行きが怪しくなってきた。

少なくとも今回のQはそうではなかったと個人的に思います。

これならまだ序と破のようにTV版を準える形の方が良かったような。

まぁまだ最後があるし、今回ちょっと尿意がアレだったのと、席が近すぎて何やってんのか分からない部分もあったので、もう一回頑張って観に行こうと思います。